中国人の爆買いが、連日報道されていますが、本番はこれから?

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あなたは外国人旅行客の増加とともに、中国人が爆買いしていることはご存知ですか?

 

1.韓国映画チェーン会社株急騰

韓国の映画館チェーン・CJ CGV社の株価が急騰しています。同社は、韓国の映画館のシェアー5割弱を持つ最大のチェーンで、IRR(内部収益率)約20%の高収益企業です。韓国の収益をベースにアジア進出を進め、ベトナムでは既に60%以上のシェアーを有しています。注目は中国での展開ですが、2006年に進出し、昨年末で46の映画館を所有し、シェアーはまだ2%程度ですが、既にトップ10に入っています。今後135館の建設を計画し、2017年にシェアー6%、2020年にシェアー10%を目指しており、トップ5入りを目標としています。

2.株価急騰のきっかけになった人気映画封切り

中国でも人気の映画は米国製のものですが、米国製映画の放映に制限がかけられており、中国製映画の人気が低迷している為、トータルの座席利用率がまだ低い水準に留まっています。しかし、放映規制が早い時期に緩和される可能性が高くなっており、実現すると中国での映画ビジネスの収益性は、格段に良くなると期待されています。
同社株は、2014年10月―12月にかけて、一株52,00ウォンから54,000ウォンと穏やかな動きを続けてきましたが、今年に入り急騰を開始し、5月には100,000ウォンを突破しました。この切掛けになったのが、人気映画アベンジャーズの続編封切りです。中国でも、予約が殺到し、CJ CGV社株を急騰させたようです。
同社の中国ビジネスは、昨年まで赤字でしたが、来年以降の中国での映画館建設等の投資は費用は、中国ビジネスからの収益で賄われると、アナリストは予想しています。同社は韓国企業ですが、中国関連銘柄と言えましょう。

3.来日中国人観光客の急増

日本も中国消費増加の恩恵を受けています。昨年中国から日本への入国者数は241万人と、前年比で83%増加しました。今年も、中国の春節や日本のお花見時期に、中国人の入国者数が急増していると伝えられています。日本滞在中の消費金額も、外国人観光客の平均が15万円に対し、中国人は約23万円と言われ、中国人の爆買いが連日メディアにより伝えられています。
しかし、本番はまだこれからでしょう。昨年中国から海外への出国者数は1億1千6百万人で前年より2割程度増加しましたが、2020年には2億人に達すると言われています。昨年の出国先のトップは香港の4千7百万人、2位はマカオの2千百万人でしたが、これは中国人にとっていわば国内旅行とも言えます。第3位が韓国の6百万人で、第4位がタイの4百万人と続き、日本は6番目に留まっています。しかし、中国国内のアンケート調査では、日本が希望出国先のトップになる事も多いようです。例えばTravelzoo社が昨年実施した調査では、40%の人が日本を最も訪問したい国と挙げています。温泉、雪山、京都等観光スポットも多く、安全で料理もおいしく、ホスピタリティも良い日本、韓国を抜いて実質海外の行先トップになる可能性も充分あるでしょう。韓国並みの6百万人なるだけでなく、出国者数の全体が倍増する可能性を考えると、中国からの来日客数が昨年の3倍―4倍になる可能性もあるでしょう。

4.日本の受け入れ態勢

中国人観光客の急増、爆買いの経済的メリットは良く伝えられています。既に、一定の要件を満たせば、滞在日数は以前の30日以内から、90日まで延長されました。当然、お金の使い方も変化しています。従来であれば、ホテルへの宿泊で充分でしたが、最近ではマンションを購入し、そこに泊まるケースも増えているようです。元々日本のマンション価格は、中国人にとって割安でしたが、円安が進行した事により、更にお買い得に見えているようです。都内の中古マンションの平均価格が、数年前の3千6百万円から、足下4千万円を超えたと報道されていますが、外国人の購入も目立つようです。経済メリットは大きいのですが、ゴミを捨てたり、騒音をたてるとの苦情も多く、いまから条例等キチント整備し、折角来日してくれた方々と問題を起こさない工夫も必要でしょう。

5.インバウンド関連で私鉄株を

中国人観光客急増のメリットを受けている企業は沢山あります。デパート、化粧品メーカー、ドンキホーテやラオックスなど、残念ながら株価も相当上昇しており、新規の投資には躊躇される方も多いでしょう。
外国人旅行客は、羽田・成田だけでなく、関西空港の利用も多いと言われ、同空港の利用客数も増加しています。このメリットを受ける1社が、南海電鉄ではないでしょうか。好採算の関西空港線が伸張し、新たに買収した泉北高速鉄道の上乗せも期待できます。今年は、高野山開創1200年に当たり、この面でも利用客増加が期待できます。
同社は、昨年12月に発行済株数の約1割に当たる約5200万株のエクイティー・ファイナンスを行い、その圧力もあり、他の電鉄株のパフォーマンスと比較すると、大きく劣後しました。足下の日本株上昇により、同社株も徐々に上がってきていますが、まだ鈍行に見えます。しかし、乗車してみたら、途中から準急程度になったと驚く可能性もあるのではないでしょうか。

まとめ

外国人旅行客の増加、中国人の爆買いに関しては、いろいろなニュースが既に伝えています。しかし、その多くは現状を伝えるだけで、将来の方向性について触れているものは殆ど見当たりません。中国人の海外への出国者数が倍増近い伸びをする可能性は非常に高く、日本への旅行を希望する比率もかなり上昇しているようです。今でも、銀座等では外国人観光客の多さに驚き、観光バスの駐車で既に負の影響もみられていますが、今後はプラス現象もマイナスも更に拡大するものと思われます。韓国の映画館チェーンの様な急騰する株式を見つけるのは簡単ではないでしょうが、まだまだ宝物は埋まっていると思います。

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