パソコンソフトウェアの価格事情と基準はどうなっているのか?

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昔はPC用のビジネスソフトは高かった

現在は、オープンプライスとしているところが多く、一般的なワープロソフトや表計算ソフトは売値が単品で15000円程度、オフィス製品で20000円程度なのであまり考えず、昔のことだけで考えてみましょう。まずは、PC-9800シリーズが全盛期だった頃です。当時はプラットホームのOSとしてMS-DOSが基本でした。よって、当時の水準で見ていきます。当時のベストセラーソフトは、ワープロが一太郎、表計算がLotus 1-2-3でした。いずれも定価で、前者が58,000円、後者が98,000円です。今思うと、ソフトってこんなに高かったのかってところです。更には、元祖のワープロソフトである、管理工学研究所製の松は、出た当初は128,000円と非常に高価でした。にも関わらず、売れていたそうです。しかしながら、松の半分以下の価格である58,000円でジャストシステムが一太郎を出してから事情が変わってきました。そのうち、松も58,000円に価格を下げました。尚、表計算に関しては、Lotus 1-2-3が98,000円もしていたところで、似たような機能と操作体系で尚かつ価格差程の機能の違いがなく、むしろ優れている部分すらあるアシストカルクというソフトは、9,700円と10分の1の価格でした。しかも、アシストカルクもLotus 1-2-3のデータも編集出来たそうです。ただ、元々圧倒的にLotus 1-2-3がシェアを誇っていたのと、安かろう悪かろうというイメージ・印象のせいか、その割に売れていなかったように思われます。筆者は当時は、ワープロに松を購入し、表計算は松に含まれる表計算機能でまかない、表計算ソフトは購入しませんでした。松は秋葉原価格で定価が58,000円のところ31,000円程度で、そこまでしか買えなかったのです。当時、お金に余裕があれば、表計算ソフトを買うなら恐らく、個人的なイメージ・印象と信頼性と互換性も考えてアシストカルクではなく、Lotus 1-2-3を買っていたと思います。

ソフトの価格に基準はあるのか?

筆者がパソコンを購入した時、当時初めて購入したパソコン誌はアスキーでした。このアスキーには、価格を決める際に明確な基準はないということが書かれてあった記憶があります。そのソフトを作るのにどれだけの人件費と労力を要したか、あと、ネームバリュー等色々な要素がソフトの価格を決めることになっているそうです。だから、必ずしも高ければパーフェクトにいいってもんでもなく、反対に、安ければ極端に劣るというもんでもないのです。それがやはり、Lotus 1-2-3とアシストカルクの価格差に出ているといったところでしょうか? 但し、いくら機能が安い価格の割に優れていても、それだけでは人気は出ません。やはり、機能だけでなく、過去の資産といった互換性が非常にものを言います。それで、Lotus 1-2-3は高価でありながらも、信頼性と知名度で売れていたのでしょう。尚、Windowsが普及しだしてからは、Windows用の表計算ソフトとしてExcelが優れた操作性で大人気となり、価格はLotus 1-2-3と同じく、98,000円でした。それから、Lotus 1-2-3もWindows用も同価格で出し始めました。しかし、ExcelはMicrosoftが同時に発売していたワープロソフトであるWordと同じ価格である58,000円に下げたのです。それに伴い、Lotus 1-2-3もこぞって58,000円に価格を下げました。Lotus 1-2-3はWindows版だけでなく、従来のMS-DOS版も同じく58,000円に下げています。ちなみに筆者は、Windowsが普及し始めた時に、Windows用ソフトでWordを購入してから、まだExcelの定価が98,000円だった時に、ユーザー特別販売みたいな形で28,000円で購入出来る特典を持つキャンペーンがあったことで、表計算ソフトも導入したのが最初でした。なので、筆者が初めて購入した表計算ソフトはExcelだったのです。これでMicrosoftユーザーに仲間入り出来たわけです。

定価が同じでも売値は違う?

Windowsが全盛期の頃、Windows用表計算ソフトは当初、Excel、Lotus 1-2-3、WingZ、Quattro Proとあり、いずれも定価は98,000円でした。しかしながら、秋葉原価格では、人気や普及具合等色々な要因で、大きく違っていました。ExcelとLotus 1-2-3はほぼ同じくらいで50,000~60,000円くらいでした。Quattro Proは当時のExcelやLotus 1-2-3よりも機能が優れていて、次のWingZと同様に1677万色のグラフィック対応でタブによるシートを初めて採用したものにも関わらず何故か若干安く売られていました。反対にWingZは、高度なプログラミング機能や当時として画期的な1677万色のグラフィック対応で巨大なシートも管理出来るというずば抜けて優れた面を持っていて売値も75,000~80,000円と飛び抜けて高価で他よりも値引率が低い状態でした。これらだけ見ても、定価が同じながらも値引率に差が出て、販売価格に違いが出ているのです。ちなみに、当時、オーサリングソフトであるAutherware Starというソフトが定価が80,000円ながら、あまり普及していないことが理由で、定価が98,000円であるExcelよりも販売価格が高い75,000円で売られていたのを覚えています。オーサリングソフトというのは、難しい言語を入力するプログラミングをせずにアイコンを組み合わせてプレゼン用ソフトを作れるソフトウェアです。筆者は当時、機能の面で本当は、WingZが最も欲しかったのですが、安く売られることがなかった為、手が出ませんでした。

現在は選択の幅が狭まっている

現在は、主に、多くの会社の標準化により、ほとんどのところが、文章はWordで作り、データシートはExcelで作るようになっています。また、データのやり取りも、それらでの使用しか許されない流れになってきました。それが原因で、あれだけ人気が高かった一太郎もLotus 1-2-3も闘いに勝てない状態になっています。一太郎は、Wordよりも優れた機能も前に出し、付加機能もつけてWordと同じ価格水準にしていながらも、企業では標準化の流れが原因で使われない為、根強いファンによって指示されている状態です。但し、ソフトウェアは、昔に比べ、随分安くなりました。しかしながら、一部のソフトはまだまだ、ハイスペックなパソコンが買えてしまう程高価です。今後更に、パソコンの普及と共に、標準化されているソフトウェアは安くなっていくことでしょう。

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