2020年東京オリンピック・パラリンピックを決めた4つの招致活動

2020年夏季オリンピックの開催地が、国際オリンピック委員会(IOC)によって東京になる事が発表されました。

この瞬間、テレビに釘付けだった方も多いのではないでしょうか。インターネットでも発表の瞬間には各SNSが大きな動きを見せました。今回、マドリードやイスタンブールの可能性の高さも頻繁に報道されていましたね。では、何故東京が今回の招致レースを勝ち抜いたのでしょうか。そこには、明確な理由があるのです。

1.資金力と実行力のアピールを行う

次期開催地のリオデジャネイロでは、現在準備が遅れています。そんな中、IOCはこの事を非常に懸念しています。そのため、今回の招致レースでは準備を迅速に行う事が出来るかどうかも大きな判断項目になっていました。東京の場合は、開催地が決定するより1年も前に45億ドルの開催準備金を用意しました。これは、日本円にすると約4500億円。これだけの経済力があるという事を日本は既にアピールしていたのです。ちなみに、この背景には公約を実行してきた実績もあります。つまり、口だけではない、実行する力があるという実行力の高さも同時にアピール出来たのです。
また、現在は世界的に経済の状況は悪化しています。そんな時に、スポーツ に対してどれだけ資金を出せるのかという点も非常に重要になるのです。実際、資金力があるという事は安定しているという事。IOCの立場になって考えてみると、心配の種が1つ減る事になったのでした。それだけの資金力と、実行力、そしてそれを行う事が出来るだけの基板が東京には存在しています。そして、それを上手くアピールする事も出来ました。確かに、他の開催予定地にもそれぞれ大きな魅力はあったものの、やはりIOCとしてはどれだけ基礎が出来ているかという点が重要になったのではないでしょうか。このように世界的に見て日本は他国に比べて経済力があるとされていますが、日本にも経済的なリスクが全くない訳ではないのです。

2.アジアの存在感を強調する

オリンピックには、スポンサー企業が存在しています。ちなみに、現在スポンサー企業の多くがアジアに存在している事をご存知でしょうか?それだけ、スポーツの面でもアジアは巨大な影響力があると注目されているのです。実際に、アジアには情熱的なスポーツのファンがたくさん存在しています。日本でも、世界大会の際には街中の至る所で応援の声が上がる事もありますね。
今まで、スポーツの大きな大会は北米や欧州の方で行われる事が多かったのですが、現在はアジアに移行しつつあります。例えば、2018年に開催される冬季オリンピックは韓国の平昌で開催されますね。日本では、2019年にラグビーのワールドカップが開催される予定です。つまり、今はスポーツ全体の目がアジアに移行しつつあ る状態なのです。
日本だけではなく、アジア全体がスポーツ開催国の重要都市として考えられています。そして、重要な都市になるには必ず理由が存在します。日本の場合は、他国と比べて圧倒的な存在感、底力を見せています。他国では、経済成長や国のアピールの為にうまくスポーツを利用している所もありますね。このように、アジア全体のアピールが活発になっている状態なのです。このような好機を逃がす訳にはいかないですよね。

3.重要なスピーチで魅力を伝える

オリンピック招致の際、スピーチが非常に重要になる事があります。例えば、今回は安倍首相が行ったスピーチが非常に話題になっています。実際、そういったスピーチの専門家達からも、非常に高い評価を受けています。では、どういった点がIOCの招致委員達の心を掴んだのでしょうか。
まず、安倍首相のスピーチにおいて最も重要な点は福島原発が東京にどういった影響をもたらすのか、という点です。この時、安倍首相は胸に手を当てていたのを皆さんご覧になっていたかと思います。これは、神に誓って、という意思のアピール。そのため、日本よりも海外で評価されていました。更に、「LEGACY」という単語が話題になっています。「LEGACY」とは、次の世代に遺産を受け継いでいくという意味があり ます。この話のポイントとなるのは、演説を行っているのが日本国の総理大臣という立場の人間だという点です。その立場の人間が、次の世代を考えた内容のスピーチを行う、というのが非常に重要なのです。実際に、今までのオリンピック招致レースの中では、最終スピーチがその明暗を分けた事があります。実は、そのくらい重要視されているポイントなのです。いかにスピーチによって自国の魅力を伝える事が出来るか、良い印象を与える事が出来るかが重要になりますね。安倍首相以外にも東京オリンピック招致を決定付ける鍵となったスピーチを行った人達がいます。

4.IOC招致委員との信頼関係を築く

信頼関係、それはオリンピック招致という場でも求められます。例えば、今回東京オリンピックの招致の決定打の1つになったとも言われています。確かに、実際に票を入れるのは人間なのですから、どういった関係を築いていくかも非常に重要になる事がわかります。その点、今回ある意味キーマンとなったのは森喜朗元首相です。彼は、他の人間と共に中南米を訪問し、信頼関係を築いていたのです。このように、表立ったスピーチや資金力等を見せつけるといったアピールだけではなく、関わる人間がそれぞれで力を発揮していく事が大切ですね。オリンピック招致の場は、総合力が試される場といっても過言では無いのです。まず、招致を行う際には、どんな国でも問題点が必ず出てきます。そ れは、日本もまた同様です。しかし、その時に信頼関係を築いておく事によって、それが非常に些細な問題だと認識される事もあります。そのため、いわゆるロビー活動もまた東京オリンピックの招致を決めた重要なポイントなのです。実際に、IOCの委員は100人もいません。その100人の内、多くの方との信頼関係が築けていたら、それは大きな効果があります。そのため、ロビー活動こそが最も重要だとおっしゃる方も多いのですよ。招致を決めた裏側には、このような頑張りがあった事も認識しておかなければならないですね。

まとめ

1.資金力と実行力のアピールを行う
2.アジアの存在感を強調する
3.重要なスピーチで魅力を伝える
4.IOC招致委員との信頼関係を築く

編集後記

早速、東京オリンピック招致決定による経済効果について等、様々な話題が上がっていますね。また、今回の招致レースにおいて、スピーチやパフォーマーへの評価も出ています。これは、東京だけではなく日本全体にとって非常に明るいニュースになったのではないでしょうか。アベノミクスだけではない、東京オリンピックにおいても日本国の強さや安定感を各国に示していく事が出来れば良いですね。それがまた、今後の日本にとって良い結果に繋がるのではないでしょうか。

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