稲盛和夫に影響を与えた中村天風の5つの考え方


稲盛和夫氏には独特の哲学がありますが、これは中村天風氏に影響されたものといわれています。

中村天風氏は日本の思想化であり、多くの著名人が師事していることでも知られています。
では、稲盛和夫氏が中村天風氏にどのような影響を受けているのかについて、考えていきたいと思います。

1.「世のため人のために役立つ仕事をしよう」

稲盛和夫氏は、中村天風氏の「世のため人のために役立つ仕事をしよう」という考え方に基づいて、京セラの経営哲学を作り上げました。
京セラフィロソフィを作るにあたって、稲盛氏は「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉を大切にしていました。
善とは誰にとってもいいことであり、自分の利益や都合だけで全うできるものではありません。
何かを始めるときには、必ずこの言葉を思い出して、始める動機が自他共に受け入れられるものであるかを考えているのです。
中村天風氏は「世のため人のために」ということを常々言っていたそうです。
稲盛氏の「動機は善なりや」というのは、世のため人のために、自分の私利私欲以外の動機で物事をはじめることが出来ているかという確認でもあるのです。
稲盛氏は仕事のプロセスの中でも、結果のために間違ったことをしていないかということを確認しています。
私利私欲のため、自己中心的な考え方で動いていないかを常に確認しながら仕事をする稲盛氏は、中村天風氏の「世のため人のため」と言う考え方が染み付いているからなのです。

2.「心の持ちようで人生は変わる」

経営の神様と呼ばれる稲盛和夫氏ですが、その考え方の基盤は中村天風氏の言葉によるものなのです。
例えば、稲盛和夫氏は「心の持ちようで人生は変わる」と言っていました。
これは、中村天風氏が、消極的な言葉を使わないことであるという教えから来ているものなのです。
消極的な言葉を使ってしまうと、その通りに人生は進んでしまい流されてしまいます。
逆に、積極的に行動し、考えている人の下には幸運が舞い込んでくるのです。
中村天風氏の教えにはこのようなことがあるので、稲盛氏も「心の持ちようである」と考えているのです。
稲盛氏は、辛い仕事であっても心の持ちよう次第で、楽しめる仕事であると考えています。
仕事に没頭するためには、その仕事を好きにならなければいけないのです。
心の持ちようで色々な事柄は悪くなったりよくなったりするという考え方は、稲盛氏だけではなく、中村天風氏のものなのです。

3.「大切なのは心の良し悪しである」

中村天風氏は「大切なのは心の良し悪しである」という教えを説いていますが、稲盛氏の「人間として正しいことをする」という考え方と同じなのです。
稲盛氏は自身の経営哲学の中で「人間として正しいこと」というのを基準に物事を考えています。
何か物事を行うとき、それは私利私欲のためではなく、人のためになっていることなのかと言う事を考えているのです。
心の良し悪しや人として正しいことというのは、子供が習うことであると考えている人も多いでしょう。
ですが、それを実際に実行できている人というのは、あまりいないのです。
心の良し悪しや人として正しいことをしていれば、おのずとそれは自分に返ってくるのです。
悪いことをしていて、間違ったことをしていればそれも自分に返ってきます。
そのことを中村天風氏は心の良し悪しと表現し、それに影響を受けた稲盛氏は人間として正しいことをしようと思ったのです。
中村天風氏の影響を受け、稲盛和夫氏は経営者として人として正しいことをしようと決意したのです。

4.稲盛氏の経営において、中村天風の考え方は重要なものになっている

中村天風氏の言葉を見ていると、稲盛和夫氏の経営哲学や人生哲学がとても影響を受けているものだと感じることができます。
中村天風氏は人の生き方に対して、向上心を持つことや悲観的にならないことが大切であると説いています。
悲観的になることは、それだけで幸運を遠ざけてしまう原因になるのです。
稲盛和夫氏は、その教え通りに、悲観的になることなく、前向きに向上心を持って生活していくことが大切だと言っているのです。
向上心を持って生きることや仕事をすることで、おのずといい結果に結びつくと稲盛氏は信じているのです。
中村天風氏も同じように、明るく生きていくことでいい結果になると説いているのです。
稲盛氏は、子どもの頃に病気をし、そのころから心の持ちようが結果に繋がるという考え方をしてきました。
中村天風氏もそのような考え方をしていたので、稲盛和夫氏はすぐに共感できたのではないでしょうか。

5.稲盛和夫は中村天風の言葉をシャワーのようなものと考えている

稲盛和夫氏は、中村天風氏の言葉を、シャワーのようなものだと表現したことがあります。
中村天風氏はこれまで、色々な言葉を残してきました。
そのひとつひとつに共感して、心の支えとしている著名人も多いのです。
稲盛氏だけではなく、松下幸之助氏も中村氏を師事していたといわれています。
稲盛氏は、中村氏の言葉について、「毎日読み流すことで、心を洗うことができる」と言っています。
「読まない日々が続くと、心にも汚れがたまってきます」と言うように、中村氏の言葉に癒され、励まされているのだと感じています。
稲盛氏は、並々ならぬ苦労をして今の地位を築き上げてきた人物です。
そして、今の地位になってからも、経営者としての苦労をしてきた人物なのです。
その時々に中村氏の言葉を思い出して自分を支えたり、正しいことを選ぶ基準とすることで、稲盛氏は成功を収めてきたのではないかと思います。
稲盛和夫氏は、中村天風氏の言葉に支えられ、信じてきたことで成功したのです。

まとめ

1.「世のため人のために役立つ仕事をしよう」
2.「心の持ちようで人生は変わる」
3.「大切なのは心の良し悪しである」
4.稲盛氏の経営において、中村天風の考え方は重要なものになっている
5.稲盛和夫は中村天風の言葉をシャワーのようなものと考えている

編集後記

稲盛和夫氏は中村天風氏の言葉に共感し、自分の生き方も、経営のあり方も、その言葉に沿ったものにしています。
その結果が今の京セラであり、稲盛氏自身の地位であるのです。
稲盛和夫氏と中村天風氏は、ともに心の持ちようで全ては変わると信じている人なので、今、大変なときであるなら、そういった言葉を支えにしてもいいのではないかと思います。

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