雇用統計とは何か?「景気に対する影響」

shutterstock_221592490

雇用統計とは、その国々での雇用の推移を示したもの

この推移を見ることで、その国の景気を知ることが出来たり、fxや株式投資の目安になることもあります。
では、雇用統計とは何かについて、詳しく見ていきましょう。

1.雇用統計とは、国内の景気を判断するためのものである

まず、雇用統計とは何かについて、紹介します。
雇用統計というのは、その国の一定期間の中における、雇用や失業率についての統計です。
日本では、労働力調査と言われることもあります。
経済界では主に、世界経済の中心であるアメリカの雇用統計が注目されます。
日本における雇用統計、労働力調査は、就業状況や失業者、失業率などの統計を、毎月発表しています。
個人や世帯を中心として調査をし、無作為に抽出された4万世帯に住む15歳以上の世帯員に、就業状況等についての調査票を記入してもらう方法で、調査が行われています。
調査の内容は、就業の形態、時間、転職などについてです。
日本では今、非正規雇用の人数の多さが問題になっています。
そのことについても、この雇用統計の調査で発覚したことです。
日本で労働力調査が行われ始めたのは、1946年の9月でした。
日本では、就業をしていない人で就職活動をしていている失業者を完全失業者、労働力人口は就業者と完全失業者の合計を表しています。
雇用統計とは、その国の労働力人口についての調査と統計なのです。

2.アメリカの雇用の推移は株価などに大きく関わっている

アメリカの雇用統計の推移というのは、株価などに大きく関わっているといわれています。
一般的に、日本などの雇用統計は、株価や通貨価値にはかかわってくることは少ないのです。
なぜなら、日本は今、不景気だからと言ってもいいのです。
雇用統計が株価などの相場に影響を与えるときというのは、金利政策が行われるからです。
日本は景気が悪いために金利が上がることもないので、日本の雇用統計はあまり気にする必要がありません。
とはいえ、アメリカの雇用統計は、株価や為替に大きな影響を与えます。
アメリカは世界経済の中心であり、アメリカのGDPの7割は個人消費によって賄われているのです。
つまり、消費大国であるアメリカでは、雇用情勢が一番経済に影響を与えるのです。
アメリカの失業率が上がれば経済が不安定であると見られてしまうので、アメリカにある会社の株価も、為替相場も変動してしまうのです。
アメリカの雇用統計とは、世界経済の中心としてとても重要な意味を持っているのです。

3.日本では、男女の就業率から経済が分かる

日本の雇用の統計では、近年における男女の就業率なども知ることが出来ます。
日本での統計は、日本国内の就業状況を知るためのものでもあります。
現在、女性の社会進出が多くなり、出産後にも安心して働けるようになったのです。
ですから、男女の就業率などを見ると、女性の就業率はここ数年で大きく飛躍しています。
一方で、非正規雇用で働く人の人数も増えてきています。
正社員として企業に就職することが一番望ましいのですが、なかなか希望する企業に就職することが難しい時代なのです。
そのため、非正規雇用として働く人が増えていて、日本の雇用は安定していると言うことは出来ないのです。
非正規雇用が増えると、雇用が不安定になり、賃金も低いことから、経済活動が停滞してしまうという結果になります。
そのため、日本経済を考えるのであれば、非正規雇用が増えることは望ましくありません。
日本の雇用統計では、日本経済を支える雇用の問題点などが見えてくることがあるのです。

4.雇用統計の予測値で株価や通貨価値が変わる

雇用統計は、毎月発表されていて、証券会社などは予測値を発表しています。
雇用統計の実際の数値と、予測値では、株価や通貨価値が変わってくるので、為替相場などが大きく変動することがあるのです。
特に注目されているのは、アメリカの雇用統計です。
米ドルで為替取引をしている人はたくさんいて、そもそもアメリカは世界経済の中心なので、アメリカの雇用統計の予測値や実際の数値で、相場は変わってしまいます。
例えば、雇用統計の予測値が上向きに修正されているのであれば、アメリカの景気がよくなっていると判断されるので、ドルを買う人が増えます。
そして、ドルを買う人が増えるということは、ドルの価値が上がるということなのです。
予測値が下方修正されていれば、アメリカの景気が悪いという判断がされて、ドルを売る人が増えます。
なので、ドルの価値は下がってしまうのです。
実際の数値が発表されたときにも相場は大きく変動しますが、雇用統計の予測値のみでも相場はかわっていくのです。

5.雇用の統計を知ることで、労働の問題を考えることが出来る

統計を見ると、雇用の問題が分かるようになってくるので、その問題をどのように解決したらいいのかということが分かるようになります。
例えば、日本では労働力調査が行われるとき、どのような雇用形態なのかということも調査の対象になります。
日本では非正規雇用が多いことが問題なので、その問題点もこの調査で浮き彫りになるのです。
非正規雇用の増加は、日本経済の消費活動に大きな影響を与えてしまうので、問題点となっているのです。
現在日本では、非正規雇用の人を減らし、正規雇用を増やそうという取り組みが始まっているのです。
アメリカでは、失業率と、非農業部門雇用者数が注目されます。
農業は季節に左右されるものなので、雇用数には換算されないのです。
失業率が高ければ景気が悪く、失業率が低ければ景気がいいということになるので、この状況をみて金融政策などを決定していくことができるのです。
雇用の問題を発見し、対策していくためにも、雇用統計というのは大切なものなのです。

まとめ

1.雇用統計とは、国内の景気を判断するためのものである
2.アメリカの雇用の推移は株価などに大きく関わっている
3.日本では、男女の就業率から経済が分かる
4.雇用統計の予測値で株価や通貨価値が変わる
5.雇用の統計を知ることで、労働の問題を考えることが出来る

編集後記

雇用統計とは、単純にその国の雇用の状況を判断するものではありません。
景気に対する影響を考えることが出来たり、為替相場にも大きく関わってくるものなのです。
雇用統計を気にするときには、雇用状況が与える影響についても考えて見ましょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でお金が無い.jpをフォローしよう!

雇用統計とは何か?「景気に対する影響」
2.8Overall Score
Reader Rating 1 Vote