借金は悪いことか?「計画的な返済及び利用をすることができる消費活動とは」

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借金の善悪を問う

日本では、「借金」という言葉を聞くと、非常に悪いイメージを持つことが多いのではないでしょうか。自ら進んで、「私は、150万円消費者金融から借りています」と友人や同僚らに吹聴する人はまれで、とにかく自分が借金していることを隠そうとする傾向にあると思います。

 しかし、借金は通り一遍悪いことだと決めつけてよいのでしょうか。
 

 

悪い借金

 いわゆる「借金」と呼ばれるもので、悪いイメージがついて回るのは、個人間の借金や消費者金融からの借金というものが挙げられるでしょう。これらは、自らの計画性の破たんを意味していることを連想させるがゆえに、日本人には非常に忌み嫌われるものなのではないでしょうか。

 しかし、誰も、積極的にこれらの借金をしたくてしている人というのは稀なはずです。何かしらの問題があったから借金をしたということもあるはずで、全てのこれらの「借金」を悪とは言えないはずです。もちろん、自らの、贅を尽くすためにこれらの「借金」をしてしまうものについては議論の余地はありませんが。

これだって借金

 借金という言葉を使うと急に悪いイメージとなってしまいますが、この世には、借金とは言わないにもかかわらず、その性質は借金と何ら変わることのないものも多く存在していることを認識しておかねばなりません。

 まずは、ローンです。住宅ローンや自動車ローン、これらはローンという名前になっており、金利も低めに設定されていることが多く、「悪い借金」に分類されないように思われます。

 しかし、実際は借金です。4000万円のマイホームが欲しい、しかし、現在4000万円は持ち合わせていない。そこで、銀行に住宅ローンの申請を行う。申請が通る。

4000万円を銀行が肩代わりしてくれる。申請者は銀行に対し40年かかって月々87500円を支払っていく。40年後の返済額は4200万円です。れっきとした借金です。しかし、この借金については日本人は悪いものとは思っていない。不思議な感じが非常にします。

カードもスマートフォンも借金

 クレジットカードの分割払いで支払っている場合には手数料という名の金利がついています。本来20万円の洋服を買いたくて4回払いで支払うのであるならば、月々5万円ずつ貯金をして購入するのが筋というものです。

しかし、この洋服が今欲しい。したがって、カードの4回払いで20万円の洋服を購入する。この時、カード会社は手数料をとりますから、実際には21万円弱の支払を行う事となるでしょう。現在の欲求を我慢することが出来なくてカード購入した。これだって、れっきとした借金の一例です。
 

また、今となっては、99%の人が持っていると思われるスマートフォン。これも、端末代は実際のところ非常に高いです。Iphoneの最先端のものであれば、8万円強はするでしょう。

しかし、多くの人は、各キャリアの店舗で、8万円を支払うことはしません。毎月の電話料金の支払と共に「端末代」という科目で計上されるような形で、スマートフォンを購入します。

これも、本来であれば8万円を一括でしはるのが通常であるにもかかわらず、割賦販売という方法を使ってスマートフォンを購入しているわけです。これもやはり、クレジットカードと変わらず、借金以外の何物でもありません。
  

悪い借金とは無計画なもの

 以上のように、形を変えた借金がイロイロこの世の中には存在するという事が理解することが出来たと思います。悪いイメージを持つ借金とそうでない借金、この違いは、借金という言葉にあるというのも1つですが、本質的には、計画性のない借金というものが悪い「借金」であるといえるのです。

 20万円の洋服をカード払いした例を考えてみましょう。Aさんは、20万円の洋服が今どうしても欲しくて、本来ならば5万円×4か月の貯金をして購入すべきところを、欲求に勝つことが出来ず、4回払いでカード購入をしたとします。この時点で正直多重債務者のポテンシャルがあるようにも思えますが、ここでは、その点は目をつぶってあげましょう。

Aさんは、4回払いで払うという事を強く決心をして20万円の洋服を購入したのです。したがって、Aさんには、4日払いを行うという事に対して計画性を持つに至ることとなります。ここまではあまり問題はないのです。

 しかし、Aさんは3か月目になって、秋の新作がでたことで、10万円の洋服を購入したいと思うようになりました。購入したいと思うこと自体は何ら問題のないことです。単なる物欲に過ぎませんから。

 しかし、ここで、Aさんは先の4回払いを8回払いに変更し、新たに10万円の洋服を購入したとしたらどうでしょう。これは、Aさんの計画が破たんしたことを意味します。すなわち、無計画なAさんという事になるのです。

 まさにこれこそが、忌むべき「借金」なのです。

「ご利用は計画的に」は金科玉条

 消費者金融やカードローンの中で、必ずと言ってよいほど出てくる台詞、「ご利用は計画的に」、この言葉は本当に大切な言葉です。

なぜなら、人が物欲を持つことそれ自体は問題ではありませんし、消費が活発になることで、経済も活性化します。

 しかし、消費をし過ぎて破綻してしまったら元も子もありません。

つまり、計画的な返済及び利用をすることが出来る消費活動には、個人・社会それぞれに価値があるのです。

したがって、計画的に借金をすること自体は決して、一絡げに悪いものとみなすべきではありません。大切なのは、計画性と自律この2点のちょうど良いバランスを保ち、消費活動を行うという事です。

借金

借金自体は悪いイメージは先行してしまいますが、いろいろな面からみると、必ずしもそうとは限りません。良い借金と悪い借金、見極めの方法はただ1つ。計画性があり、それが実際に実行されるか否かなのです。

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