お金を借りまくって借金地獄を見た男たちの生き方

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借りすぎて、人生を派手に生きた武勇伝

昭和の時代は、あらゆる人たちが、お金に振り回された経験を持った時代です。

戦前戦後を生き抜いた人たちの中で、一番強烈な人生の持ち主の一人が「中内功」氏。

今でも一部の店舗だけが生き残る「ダイエーの創業者」であり、日本の小売業最高の経営者と言われた人です。彼を含めたお金にもてはやされ、最後は借金で何もかも失った人生は、そう多くはありません。その生き方を見てみましょう。

「神戸は二つの企業を世に出した」

人によっては、こんな言葉を口にするといいます…「神戸の二つの企業」それは、ダイエーと山口組だと。

なんとも皮肉な話ですが、ダイエーは日本最大の小売業として君臨したあと没落し、山口組は言わずと知れた任侠の世界でトップだったのもつい先日まで。分裂騒ぎでその業界も大揺れに揺れているのが実情のようです。

ダイエーの創業者であり、日本一の小売王だった中内功氏。彼はコンビニのローソン、百貨店のプランタン銀座、ファストフードのフォルクスやらんぷ亭、そして神戸ポートピアホテル、プロ野球球団の福岡ダイエーホークスなど、その企業規模はとてつもないものであり、個人の借金は500億円、グループ全体の有利子負債は1兆円に上りました。

中内功氏が借金で残した「遺産」

中内功氏は業界2位のイトーヨーカ堂、3位のジャスコ(現イオン)とぶつかり、イトーヨーカ堂が出店すれば、すぐ近くにダイエーを出店し、相手を叩きのめす安売り商法を展開しました。

ですが、その代償は大きく、彼が死ぬ間際に残った財産はわずかに数十万円だけで、自宅さえ差し押さえられ、自らが建てた流通科学大学での講演会直後に倒れたまま、この世を去りました。

中内氏のあまりの借金の多さは、地獄を超えたものだったでしょう。

とは言っても彼は本物の戦争を経験し、飢餓状態から奇跡的に日本に戻ってきた戦士でした。

だからこそ、安売り店を潰そうとする相手に喧嘩を売り、そして自分の財産がむしり取られても、平気で死んでいった。

中内氏が手を差し伸べたリクルートは、生き残り、ダイエーホークスは福岡で生き延びました。本当に地獄とは、なんだったのでしょうか?

カジノにつぎ込んだ四国の御曹司

ななめ井桁の中に三本川の川の字…誰が見ても「井川」という苗字を会社のマークにしたと読めるのが「大王製紙」。

そして大王の根拠は、日本最大手の「王子製紙よりも大きい」ことを狙ったことに由来する…そんな深い意味のある四国中央市の大王製紙は、ご存知「井川一族」の持ち物として有名でした。

2011年9月17日、会長職の井川意高氏(47)は105億円を大王製紙グループから借り入れ、マカオのカジノで使いまくっていた責任を取り、辞職。

ちなみに大王製紙のこの年の純利益は30億円。実に純利の3倍以上もの金を自分の懐に入れ、こともあろうに「ギャンブル」に費やしていたという浅はかさに、世の中は呆れてモノもいえないといった状況でした。

彼は四国から有名高校の筑波大学付属駒場高校、東京大学とエリート街道をまっしぐらに走り続けました。

彼の経営センスは並大抵のものではなく、女性受けの良い柔らかいティッシュを開発させ、一気に業界での地位を格上げさせました。

そのやり方は、いかにもスマートであり、ゴルフのエリエールレディースや女性タレントを起用したテレビCMなど、今までの製紙業界のイメージを一変させた、と言われています。

彼は会社から告訴され、実刑が確定したあと、栃木県の木連川社会復帰促進センター(刑務所)に収監されました。それはいわゆる「ギャンブル脳」の更生であり、その人生は非常に大きな十字架を背負ったモノと言えるのです。

 

オレンジ共済…国会議員の詐欺事件

現役参議院議員が巨額詐欺事件を起こした例として、今なお記憶されるのが「オレンジ共済事件」です。

友部達夫元議員は、1997年に逮捕され、東京拘置所に拘留されました。それも、参議院議員の在職のままという異常事態のまま、という初めてのことです。

オレンジ共済とは、共済制度…つまり、出資した人に年率6%もの配当を謳った金融商品で人気を獲得したオレンジスーパー定期共済なる商品で、多くの人を騙したことに起因します。

実に93億円もの金を集め、そのうちの63億円を選挙資金に当て、最初から配当などあり得ないことを知りながら、議員に当選し、挙げ句の果てに息子の高級熱帯魚費用に回ったことなどが仇となって、マスコミで盛んに報道された事件です。

無論、出資者には全く配当はおろか、出資金さえも返金せず、逮捕。その後は多くの人々の泣き寝入りを誘ったまま、本人は刑務所で実刑期間を過ごし、出所後はひっそりと過ごし、死亡しました。

借金は人生を写す鏡

借金は単に「借りて返す」というだけのものではありません。

あまりに大きな額の借金は、その背景を辿ると、貸した方にも責任がある、と考えられるからです。押し貸ししたのではないか、あるいは返せないことを知りながら貸したのではないか…そして、場合によっては借金返済とは裏腹に、もっと大きな意義が借金債務者にあった場合、債権者は夢を追い破れても、追求することなく拍手で見送る…それが人間の業というものなのでしょう。

まとめ

借りても返さん、借りて借りまくる…それは相手があること故。この人物ならば、返せなくても仕方がない、そう言わせるほどの人物もいるなど、実は借金は社会の一つの事象といえるのではないでしょうか。

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