借金の取り立てが怖いのは昔の話?

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家にその「スジ」の人がやってくる、時代は終わった

「○○さん、いるんですよね、開けてくださいよ!分かってるんですよ、居留守を使ってるのは!早く返して楽になりましょうよ」そんな文句で、アパートの扉をどんどん叩き、大声で喚く若い男。

家の中でじっと動かない男女、そして息まで止めて、出て行くのを待つ…そんな場面はテレビで映し出されるよくあるパターンです。いわゆる「取り立て」の現実はどうなんでしょうか?

本当に怖かった、サラ金の取り立て

今から20年も前、借金の取り立ては、非情極まるものといってもよい状態でした。いわゆる「グレーゾーン金利」が適用されていたころですから、100万円があっという間に300万円にも膨らむのです。

これをまとめてあげましょう、などと言われて、複数のサラ金からの借金をひとつにまとめたら、運の尽きです。またまた金利が膨らみ、500万円、700万円と膨らんだ借金の挙句「腎臓をひとつ売れ!」などと言われるのは、本当の話でした。

一番多いのはやはり「マグロ船」でしょう。南極の方まで出かける船で数ヶ月から1年もの間マグロ船を渡り歩いて、お金を作り、それで借金を返済するのは、一種の「ルート」になっていました。

そのため、音信不通になった返済者がいきなり帰ってきて、再び社会生活を始めるわけで、周りの人はいったい何があったのか??という具合だったわけです。

本当に恐ろしいのは、恐怖感から逃げられない人たちです。借金取りという仕事は「貸し倒れ」にさせないために、心理的に追い込ませるのが仕事です。頭の悪い取り立ては、とにかく「怒鳴る、威張る、脅す」ことしかできず、結局恐怖感で支配させようとするだけです。

ですが、要は「はたらかせなければ」取り立てはできません。金貸しが他のところから金を借りさせることで、チャラにするのは、仲間内の中でぐるぐる顧客を回しているだけ。これでは一向に取り立てはできないのです。

悲劇的なのは、債務者が恐怖感を募らせて自殺してしまうこと。自殺してしまえば、借金の取り立ては基本的にできません。配偶者とは離婚し、子供と縁を切られてしまっている可能性が高いので、取り立てはまずできないのです。

子供に取り立てが及ぶこともありますが、相続放棄されれば、それでおしまいです。弁護士がつけば、どうすることもできないのです。

とはいえ、棒引きできるようなことはできない

過酷な取り立てと同時に、バブル期に一斉に起こったのが「地上げ」でしょう。

急騰する地価、そして都心の一等地に昔から戸建で住む老夫妻…こうした家は即座にターゲットになります。300万円で売ってくれ…などと突然若い男が家にやってきて、権利書をせしめようとします。

彼らはお金を一銭も払わず、権利書だけをもらおう、というのが本音です。人によっては「こいつはうるさそうだから、金をやるしかない」と思えば、札束を渡します。

問題は、こうした家にむりやり借金を背負わせる詐欺です。

息子が会社でお金を使い込んだ、あるいは事故を起こした…振り込め詐欺やオレオレ詐欺の原型が実はこの時代にあったのです。こういう場合、証明できるものなどないにもかかわらず、身内の名前が出てくると、人間はどうしても情が湧き出てきます。

もし、騙されている方が無理やり借金を作られても、認めてしまえば棒引きにはできません。弁護士に頼っても費用がかかります。結局この手の問題は大変なのです。

今は取り立てのルールがある

平成18年、貸金業法が改正されました。強引な取り立ては禁止され、21条1項では「貸金業を営む者、債権取立てを営む者および委託を受けた者」は取り立ての際に「人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動」を行なってはいけないことが決まったのです。

私生活の平穏を害する…つまり、夜討ち朝駆けもだめ、電話やファックスも午後9時から午前8時まで禁止なのです。

そして、21条1項9号では「貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士・弁護士法人、司法書士・司法書士法人」に委託した場合、または「債務の処理のため必要な、裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があった場合」、つまり弁護士・司法書士が間に入ったら、債務者を訪問、または電話等で接触して返済を要求してはいけないのです!

借金は過度な金利だけが除外されたのではありません。健全な市民生活を脅かす非情な取り立てそのものが禁止され、貸金業はことごとく潰れてしまいました。

 

かといって、問題も…

ところ変わって、中国では理財商品といわれる金融商品がブームです。生命保険でも掛け捨て型は販売されず、貯蓄目的だけ。お金を借りるのも、増やすのもシャドーバンキングが一般的です。

金利が10%…などはどこでもアリ、と言う世界ですが、その根拠は不動産ファンドであったり、株式ファンドであったりと、限定されています。

中国はお金が全ての国。そのため、借金をして株や土地投機を行うのが普通です。

その怖さは、一家離散は当たり前、取り立ても非情極まりないものです。簡単に借り、返せないと逃げる…あるいは逆に居直るなど、とにかくお金にまつわる悲劇が多発しています。

ですが、お金を借りなければ商売を立ち上げることはできないのが、社会主義です。

自由主義国ならば、お金を寄付してもらったり、ネットで集めることも可能ですが、社会主義では基本的に、国民全員が平等な所得を受け取るはずなのです。そこには貧困も金持ちもないはずですから、金貸しもいらない。

ですが、金貸しは中国でも大流行りです。それが人間の本性なのです。

借りるな、とは言わない。でも、借りるには借りるだけの理由がないといけない

借りたお金で、ギャンブル…株購入…土地への投機…、これは適正でしょうか?借りてしまえば、弁護士に依頼すればなんとかなる…でいいのでしょうか?

借りて、返せない、そしてブラックリストに載った場合、10年は全ての金融会社で情報が共有されます。こうなれば、現金払いでしか何も済ませられません。理由のない借金は悲劇になります。

借金の取り立て

借金の取り立ては怖い?そんなことはありませんが、社会一般では信用問題が発生します。 平穏な生活が奪われなくても、様々な手続きにストレスが加わるのです。

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