お金を借りるなら命がけの覚悟を持て「悪い借金は家族を犠牲にする」

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悪い借金は家族を犠牲にする

借金は悪いこと?

そんなことはありません。大事なことは借金の中身であって、借りる相手です。貸す方に信用がなければ、借りる方も危ない目に遭う可能性が高くなります。借りるには、相手を選ぶ必要があります。

借金の相手は、信用できる人物か

信金、農協、銀行…お金を商売にする仕事ほど、お堅い性格の人が集まっているとは裏腹に、こういう職業で必ずあるのが巨額横領事件です。

例えば日本興業銀行という銀行が尾上縫(おのうえぬい)という料亭の女将に586億円もの金を貸しつけ、それを株や土地などで運用させる会社を起こさせました。

彼女は自身を霊能者と称するなど、自分が指名した株が必ず上がるなどの偶然を生かして、金融マンを引きつけては、合計で2,300億円もの融資を受けたのです。

ところが、バブル崩壊後、運用失敗のツケは1.2兆円の借入金額となって現れました。

たった一人の詐欺女に日本興業銀行は破綻し、他の金融機関を合わせるとなんと2.7兆円もの借金を、この尾上という女将はやってのけたのです。

日本興業銀行はそれこそ東大卒のエリート行員が集まる法人向けの巨大銀行でしたが、あっけない破綻で幕を下ろしました。信用とはどういう意味なのか、多くの頭のよいエリートが引っかかってしまったのです。

都市銀行があっけなく破綻する

バブル時代に起こったこと、それは山一證券の倒産と北海道拓殖銀行の破綻です。證券会社は株の売り買いですから、確かに大きなリスクを背負っているのはわかるもの。

ですが、都市銀行であった北海道拓殖銀行の破綻は、当時の日本では考えられない事件でした。

個人がどんな商売をしようと、それは自由主義経済では当たりまえのことです。うまくいくも失敗するも実績と時の運が絡んできます。ですが、都市銀行は絶対に潰れない…それが戦後の日本社会の常識でした。

なぜか、それは大蔵省(現在の財務省)の護送船団方式です。

要は、融資のやり方、基準、果ては女子工員の制服の形から銀行の景品に至るまで、細かく規則がありました。大蔵省は都市銀行の経営に深く入り込み、そして13の都市銀行には大蔵省の天下り先として、ポストが確保されていました。

1997年、拓殖銀行は破綻し、なんとその後続銀行は地方銀行であった北洋銀行。つまり、格下の地域銀行に経営権が移ってしまいました。この破綻の原因は何か?それは実態経済を無視した貸し出し路線でした。

借りる方も貸す方も大風呂敷を広げたままで、しっかりした事業計画もなく、ひたすら拡大融資ばかり行ってしまったのが実態です。

つまり、相手を信用するのではなく、相手に踊らされて踊ってしまったツケが、その後の北海道経済の不況が現在まで続く大きな原因となってしまいました。

一つの銀行が破綻することで、北海道の数多くの企業が連鎖倒産し、道内経済は冷え切ってしまいました。つまり、金貸しによる家族の離散が現実になってしまったのです。

日本企業最大の刑事事件、リクルートを立て直した人たち

借金といえば、やはりリクルートが大きな話題となりました。この会社は今でこそ、就職や転職から、ブライダル、金融情報、住宅、車、旅行、グルメ…と様々な情報コンテンツを事業化する日本最大のサービス企業として、2015年念願の上場を果たしました。

リクルートの資本金は30億、従業員は3万人。そして売り上げは1.2兆円(2014年3月期)と巨大なグループ企業そのものです。

この会社が1988年に起こした事件は、会社の事業を大きくするために政治家に賄賂を行ったことであり、その後信用失墜とバブル崩壊で借金地獄にはまり、ダイエーに買収されたあとも必死で会社を立て直す人たちの物語があります。

ダイエーそのものもなくなってしまいましたが、ダイエーの中内功社長は、リクルートの社業に大変な関心を寄せ、その内容を尊重していました。

つまり、リクルートを創業した江副社長に心服していたことで、中内氏はそのリクルートを守りきろうとしたわけです。

結局は自分の立てたダイエーを潰してまで、借金のあるこの会社を立て直したのは、その会社への未来を信じたこと。つまり、リクルートにはそれだけのポテンシャルがあったのです。

借金をしても、その相手が肝心

経済は生き物です。確かにお金の貸し借りは人の常でもあります。

ですが、人だからこそ、相手をどれだけ信用できるかがお金の生きた道でもあります。わずかひとりの料亭の女将に、1兆円ものお金を運用させるなど、間抜けな借金があるでしょうか?

絶対に潰れないと言われた都市銀行を、いけいけどんどんで潰し、そのツケが今だに消えないひとつの県(北海道)の経済状態を誰が予想したのでしょうか?

借金には良い借金と悪い借金があります。

問題は、必死で作ってしまった借金は、必ず支援者が出てくる、というもの。気軽に膨らませた借金は、絶対に誰も助けてはくれません。相手をよく選ぶ、相手の腹のうちを見る、それが肝心なのです。

安易に借りるな!命がけで借りべし

親から、友人から…そして銀行から…誰もが頭を下げてお金を借りに行きます。権威のある人が銀行の新入社員に深々と頭を下げるのは滑稽かもしれません。

ですが、権威のある人ほど、お金の価値を知っています。借りるということは、返さなければならないことです。命がけで借りる、それが鉄則です。

お金を借りる

命がけの覚悟、それが借金の鉄則です。誰もが自分の簡単な決断しか考えません。 ですが、これが返せなければ家族はおろか、友人知人もみな絶望する…そうならない、良い借金をすべきです。

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