借金はどんな人に苦しいのか?

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誰でも借金で苦しいわけではない

借金とは、苦しいもの…それは自営業者が一番身に浸みる、とよく言われます。会社を立ち上げたばかりの人が、どこぞと知れない金融機関からお金を借りなければならないなど、いろいろな話があるものです。

会社でいう負債は借金か?

企業では、資産と負債という相反するものをテーブルの上に乗せて、株主に公開します。資本金が10億円、売り上げが200億円、利益が5億円、負債が2千万円…などと、株主総会で財務内容が発表されます。

負債は借金のことですから、会社は利息を付けてお金を返し続けなければなりません。負債が多ければ金利も高いはずですから、せっかくの利益も吹っ飛んでしまうでしょう。

ですが、日本の企業のほとんどが負債を抱えています。それでも、経営には問題はありません。

問題になるときは、負債の額が会社の持つ資産より多くなり、売り上げや利益をはるかに超えてしまう場合です。そうなった場合は、会社は存続させるためにリストラや持っている資産を売却するなりして、事業を続けます。

苦しい時代を経て、50年、100年と会社を持たせるのは並大たいていのことではありません。

ですが、借金はどうしてもある程度は必要、というのも正論なのです。

なぜ借金が正論か?

会社の場合は、多くの税金を国や県に払う金づるになっていることが挙げられます。金づる、というと聞こえは悪いですが、会社は持っているだけで税金がかかります。法人税や法人住民税、社会保険も非常に重い税金です。

人ひとりを雇用するのに、2.2人分のお金が必要になる…と言われています。

それは社会保険(年金、健康保険、労災保険、失業保険)、あるいは雇用保険と呼ばれるものを、会社は多く支払わなければならないからです。セーフティネットを、会社と国が従業員のために設置しています。

だからこそ、人々は安心して雇用されるのです。ですが、会社はいつまでも様々な負債を持ち続けなければならない「デメリット」が大きいのではないでしょうか?

実は、こうした借金は「控除」対象となります。財産とは負債を引いた部分を言います。ですから、売り上げがあっても、資産を増やすだけでは、税金で持って行かれるだけです。

逆に、資産を小さく見せることで、支払う税金をすくなくする効果もあります。

会社はお金を持ってそれが動かなければ、お金は社会に回っていきません。ですから、会社の借金はある程度奨励されている、というわけです。

生命保険は貯蓄、という理由は?

1億円も2億円も生命保険をかけている人がいます。これは会社を経営する人の中でも、中小企業のオーナーによく見られるケースです。

自分が個人として会社の借金の保証人となっている場合、個人資産を抑えられる前に死亡保険金で完済してしまおう…というものです。

自分の命と引き換えに会社や家族を守る…なんとも潔い話ですが、江戸時代の武士はまさにこれを良し、としていました。命をかけているのは、武士だけではありません。

生命保険は現代の経営者であって、家庭の大黒柱、お父さんたちを指します。

生命保険に加入するのは、非常に多額のお金を支払わなければなりません。が、万が一の場合はそれを何十倍も何百倍も多い保険金を手にすることができます。

そして、国では、こうした保険の掛け金を税金の控除にしているだけでなく、保険金に対しても税金をかけないようにするケースを設定しています。だからこそ、生命保険は貯蓄の面もあるわけです。

 

かといって、借金は度を越えると、誰でも苦しい

借金が苦しいのは、誰でも同じです。一般人でも会社のオーナーでも、その思いは変わりません。

特に簡単に人の首を切ることができる文化圏の国では、経営者が何百億もの給与をもらい、雇用した一般社員を簡単にリストラします。が、日本ではこうしたドライな文化はそう一般化していません。

借金があまりにも増えた場合、社員一人ひとりがお金を出し合って、会社を救うケースはいくらでもあります。苦しいときに信頼される会社であれば、苦しさはみんなで分配できるのです。

ですが、一人で何もかもやっている人は、そういうことができません。苦しさを打ち明ける相手もなく、自殺してしまう経営者。

あるいは、自営業者であったり…最近では、フリーターかな?と思っていたら、実はFXで相当稼いでいて、あるときに一気に奈落の底のに落ちてしまい、借金地獄で首が回らなくなって自殺…、そういう人がいるのです。

こうした人は、新聞にも載らず、ひっそりとこの世から消えてしまいます。ですから、意外にもその苦しさが知られずにいるわけです。

借金をするなら、相談者を持て

会社は堂々と「⚪︎⚪︎銀行から借り入れ」と公開します。そうすると、この銀行との間に取引がある、と皆が理解します。銀行側でも、こんな企業と取引しているなら大丈夫、と評価します。

借金は悪いことではなく、信頼の証でもあります。必要なのは、健全な借金かどうか。そしてその内容について、常に相談できる人を持つことなのです。

借金は悪くない

借金は悪いことではありません。会社も国も、人も相談できる相手を持つことが大事です。

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