夫の借金は妻にも影響を与えるのか?

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夫の借金と家計

借金は家計に相応のダメージを与えます。

それが織り込み済みのものであれば問題はありませんが、想定外の場合、それは大きな問題となります。

そこで今回は、夫の借金が妻にもひいては家計にどのような影響を与えるかを見ていきましょう。

 

夫の借金が発覚!!

結婚をして3年目何気なく夫の部屋を掃除していたら、消費者金融からの借入の督促状が、、、なんてことあるかもしれません。

このような時、奥様は非常にショックを受けるとともに、怒りと落胆を覚えるかもしれません。

加えて、どうするのかしら、私にも影響があるのかしらというようなことを頭の中で考えるかもしれません。至極当然の反応です。

さて、これらの場合どのような取り扱いになるのでしょうか。これは、いくつかのパターンに分かれるという事を知っておきましょう。

結婚前に借金をしていた場合

この場合、奥様に借金の影響が及ぶことは法的にはありません。

婚姻前の財産については、債務も含めて別々というのが家族に関する法律を定めた民法では規定されています。

したがって、婚姻前に200万円の借金をしていたとしても、それに対する責任は奥様には決して降りかかってくることはありません。

ただし、夫はその返済を行わねばなりませんので、家計に影響を及ぼすことは必至です。

夫が切り出してくれれば計画的な返済が可能かもしれませんが、ひそかに借金の返済をしているという場合には、自転車操業になる場合も多いので、非常にストレスかもしれませんが、当該借金について必ず話し合いをするようにしましょう。

婚姻中に借金をしていた場合

婚姻後に借金をしていた場合、さらに2つのパターンに分けなければなりません。

1つは夫の贅沢のための借金の場合、もう1つは、生活費捻出のための借金の場合です。

まずは前者の場合についてみていくことにしましょう。

夫が贅沢のために借金をしていた場合、奥様に影響が及ぶことはありません。

民法では、夫婦別産制を原則としてとっていますので、稼いだものは稼いだ人のもの、負債は負債を負った人のものとして扱われ、借金に関しては後者に該当するので、奥様に影響を及ぼすという事は法的にはないのです。

したがって、仮に、夫が200万円の借金を贅沢のためにしていたとしても、奥様がそれを支払わねばならないというようなことはありえないのです。

ただし、前述のとおり、家計に影響を及ぼすことは必須なため、間接的に奥様に影響を及ぼすという事は避けられないでしょう。

したがって、法的には別々の財産ですが、話し合いの場を持つことが必要と考えられます。
  

生活費捻出のための借金の場合

これは、夫が奥様に見栄を張って、対して給与もないのに、家に納めるお金を借金で補っていた場合です。

これは、民法761条に規定されているのですが、その抄文を上げましょう。

民法761条

夫婦の一方が日常の家事に関して第三者と法律行為をしたときは、他の一方は、これによって生じた債務について、連帯してその責任を負う。

ここで大事なワードが「日常の家事に関して」という部分です。

これを日常家事債務というのですが、これについては、「連帯してその責任を負う」となっています。

要するに、日常家事債務については、夫婦の連帯債務ですよという事を定めた条文という事です。

これは、夫婦別産制の例外を定めたもので、夫の債務が奥様に法的に降りかかるというものです。

この場合は、家計のみならず、ご自身にも影響のある事柄ですので、早急に話し合う必要があるでしょう。

夫の借金と離婚

恐らく、夫の借金が発覚したら離婚という事が頭をよぎる奥様は多いのではないでしょうか。

日本人は、借金というものに対してある種アレルギー反応を起こす場合が多いゆえ、このような夫の借金→離婚という思考回路に至ることもある意味普通といえば普通といえます。

それでは、夫の借金を原因として、離婚をすることは果たしてできるのでしょうか。

答えは、、、原則として離婚はできません。借金は離婚を認めるための事由には該当しないからです。

しかし、法律には必ず、原則が存在すれば例外が存在します。という事は、借金を原因に離婚をする道も少なくとも残されてはいるという事です。

その方法はまずは、協議離婚です。協議離婚というのは話し合いの末離婚届に判を押すという通常の離婚形式です。これは、理由等は関係なく、離婚届の受理を以て離婚が成立しますので、借金を原因として離婚を成立させることが出来ます。

もう一つの方法は、借金をして愛人に貢いでいるだとか、ギャンブルのため借金を続けている等婚姻を継続し難い重大な事由という事が裁判所に認定されれば、裁判離婚という事が出来ます。

この場合は、裁判による離婚なので、結構時間がかかりますし、精神的にも負担がかかります。それ故、なかなか苦労の多い方法であるという事を付言しておきます。
 

夫の借金

夫の借金は原則として奥様には影響を及ぼしません。 ただし、間接的に家計に影響を及ぼすことは必至なので、とにかく話し合いを勇気をもって切り出すようにしましょう。 また、借金を理由に離婚が認められるケースは原則としてはありませんが、例外的に認められる場合もありますので、その借金の使い道等についてが一番のポイントとなります。

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