消費者金融業界の過去と現在そして未来を予想

消費者金融は危ない?それとも少し借りるぐらいなら安全?

自分が子どもの頃、「サラ金地獄」という言葉が社会問題となっていました。

テレビドラマや時代劇などでも借金のとりたての描写があり、借金はしたくないものだと思ったのは自分だけではないでしょう。

今ではサラ金という名称はほとんど使われず「消費者金融」という名称になり、法律で最大金利も低く抑えられるようになりました。

それにより借金で苦しむ人が減ったかというと、そのようなことはなく、むしろ長引く不況の中やむなく消費者金融に手を出す人が増え、自己破産に陥ったり自殺したりという事例は後を絶ちません。

消費者金融業界のコマーシャルでは「ご利用は計画的に」と言っていますが、計画的に利用できる人ばかりでなく、無計画に浪費をくりかえしたり、パチンコや競馬などのギャンブルの資金として消費者金融を利用する人が不幸な結果になっていきました。

万が一消費者金融を利用する場合でも、できる限り早く返済しないと大変な結果になってしまいかねません。

また、借りるとしても少額にとどめましょう。


  

サラ金地獄とは?

そもそも「サラ金地獄」とはどのようなものだったのでしょうか?

1980年代に社会問題になったサラ金地獄。

激しい借金の取り立てにより夜逃げする人や自殺する人などが相次ぎました。

サラ金とは「サラリーマン金融」の略語で、主にサラリーマンが無担保でも簡単に借りる事ができるということでこの名称になったのですが、実際には主婦や高齢者などいろいろな人がサラ金を利用しました。

特徴としては、銀行などの融資に比べ審査基準が緩い代わりに金利が高く、気がついたら元金があっという間に数倍にふくれあがることもありました。

特に「ヤミ金融」と呼ばれる業者は、貸金業法を違反した金利や取り立て方法を行うことで恐れられ、特にギャンブル依存症の人や事業に失敗した人、家族の高額医療費に悩む人などが大手の消費者金融会社に断られてやむを得ず「ヤミ金融」に手を出すケースが今でもあります。

このような「ヤミ金融」は表向き、大手の消費者金融と同じように見えることもあるため、金利や返済期限などをしっかりチェックしましょう。

ちなみに、現在の貸金業法では年利率20%をこえる金利は原則違法とされており、また年収の3分の1以上の融資を行うことはできないとされています。

サラ金地獄に陥りやすい人の特徴

そのようなサラ金をくりかえし利用し、借金地獄に陥ることを「サラ金地獄」と呼び、大きな社会問題になりました。

では、どのような人が「サラ金地獄」になるのでしょうか?

その特徴を挙げますので、少しでも当てはまるようであればご注意下さい。

1.ギャンブル依存症

具体的にはパチンコ、競馬、競輪などを繰り返す人です。

ギャンブルとは少し違いますが、株式投資などの金融商品をたいして勉強もせずに行う人も広い意味でギャンブル依存症だといえるでしょう。

ギャンブル依存の人は、勝っているときはより多くの利益を得ようとしてより多くの掛け金を積み重ね、負けているときは負けを取り戻そうとしてより多くの負けを繰り返します。

対策としては、勝っているときには引き際を見極めて引き、逆に負けが続いたらその日はもうギャンブルはしない、というルールを守れば損失は最小にとどめられます。

最大、自分の資金の何パーセント負けたらその日のギャンブルは終わり、というルールを自分に貸せば、少なくともサラ金地獄に陥る危険はほぼありません。

2.事業に失敗する人

経営は様々な要因で成功と失敗を繰り返します。

慎重に事業計画を立て、成功事例を勉強し、リスク対策を行っても失敗するときは失敗します。

特に個人で起業する場合は、銀行が融資してくれないことが多く、その場合消費者金融を利用せざるをえないことがあります。

基本的には、消費者金融から多額の融資をしなければならない事業は行わない方がよいでしょう。

3.自分や家族の医療、教育、その他多額の支払い

これらはある日突然必要になることが多く、特に病気やけがは深刻な場合も多く、まじめに働いていた人がやむなく消費者金融を利用する場合もあります。

さらに悪いことに一家の働き手の病気やけがが長引けば、収入がないまま金利ばかり増えることになってしまい、さらに借金を積み重ねてしまうこともあります。

これについては対策が難しいのですが、貯蓄や健康管理、いざというときに頼れる助け合いの関係を築いておくことなど、サラ金地獄に陥らない予防策を立てておく以外ないでしょう。

 

消費者金融業界、その健全化への取り組み?

そのようなサラ金も、社会的な批判が相次ぐ中これまで通りの経営が難しくなったのか、次第に健全化の道を歩み始めました。

コマーシャルなどで業界の健全性をアピールし始め、市民に親しまれるようなイメージ戦略が行われました。

そして、1990年代にバブル崩壊し、銀行などの大手金融業界が軒並み不良債権を抱えた中で消費者金融業界は比較的バブル崩壊の被害が少なく、相対的に消費者金融業界の信頼度が上がりました。

貸金業法の改正などで法規制も厳しくなり、「ヤミ金融」の摘発も行われ、また多重債務者を救う制度や過払い金の返済を気軽に相談できるようになったこともあって、かつての「サラ金地獄」が少なくなった、かのように見えました。

ところが、その裏では消費者金融業界により巧妙な融資、そして取り立てのからくりがあったのです。

消費者金融業界、その裏の姿

具体的な企業名は出しませんが、比較的信頼の高い大手の消費者金融業者も実はヤミ金融と近いようなことをしていたことが明らかになってきました。

それにより経営破綻した消費者金融会社も存在します。

原因としては、消費者金融そのものの仕組みに問題があるようです。

いくら高い金利とはいえ、少額の融資ではたいしてもうかりません。

銀行などは金利が低くても多額の事業融資などを行うことができるため、利益率は高く、しかも政府からの天下りがトップにいるためそう簡単に経営は傾きません。

そのような後ろ盾のない消費者金融会社では、必然的により多くの融資を得るために厳しいノルマが課されていました。

そのため、本来は必要のない融資をさせるような巧妙な手段でノルマを達成させるということが相次いでいたのです。

貸金業規制法には過剰融資を禁止する規定があるのですが、明らかに過剰融資であるのに関わらずそうでないかのようにしているケースが日常的に行われていて、それが発覚したニュースは記憶に新しいかもしれません。

今後、消費者金融業界はこうなる!

さて、健全化に向かっているようでそうでもなかった消費者金融業界は今後どうなっていくのでしょうか?

今もゼロ金利政策が続く日本で、消費者金融にお金を借りると相変わらず高い金利を払わざるを得ません。

そして、言い方は悪いですが、高額な金利をいかにして払い続けさせるかが消費者金融会社の戦略です。

これは、銀行や保険会社などほとんどの金融会社も実は同じではあるのですが、消費者金融会社は特にそれが顕著なのです。

ここまで読まれたあなたは、消費者金融会社からお金を借りることはやめよう、または今利用していてもすぐに返そう、と思われたことでしょう。

でも、未だに消費者金融会社が世の中からなくならない(政府がこれ以上規制を強化しない)のは、それだけニーズがあり、必要悪として存在し続ける必要があるからかもしれません。

一応「自己破産」「生活保護」という制度があるにはありますが、それらはより暗い日々気をもっており、そんな状態になるぐらいなら消費者金融に借りた方がましだと思う人も多いかもしれません。

今の消費者金融業界は、多くの銀行家ローンが算入したりなどすでに過当競争になっているような気がします。

ただ、TPPも締結されることが決まり、貸し金に関してもTPPの影響があると言われています。

そこで、主にアメリカの貸金業会に対抗するために日本の消費者金融各社も整理・統合され、利率もよりやすく、透明化が行われ、過剰融資にはならないような健全化の道がはかられていくような気がします。

若干希望的観測がはいっていますが、もしそうなれば消費者金融にかりることも選択肢の一つにしてもよいかもしれません。

借金は悪いこと?

一般に「借金=悪」と考えられています。 もちろん、ギャンブルや浪費のために借金を繰り返すのは自分も悪だと思います。 でも、例えば起業しようと思ったら、誰かに融資を受けないと不可能な場合があります。 また、会社の事業を拡張する場合にも巨額な資金が必要な場合もあります。 そう考えると、全く借金をせずに済むことは、今の日本では難しそうです。 なんといっても国が日本国民に対して「国債」という形で巨額な借金をしているのが現状です。 とはいえ、やはり借金はできる限りすべきではありません。 そして、もしお金を借りたらいつまでに、いくら返すかを明確に決めておき、返済できるときに確実に返済すべきです。

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