本当の借金と活用できる負債とは?

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借金とは何なのか?

「お金を借りる」ということを想像すると、通常の人はマイナスな思考で考えるのではないでしょうか?

確かに、フランスの小説家フランソワーズ・サガンのように、文才があり数百億円の財産を得たとしても、晩年は浪費癖が祟って莫大な負債を抱えた人物や、天才の名を欲しいままにしたモーツアルトも、賭博好きで高価な衣装が好きなため、今では生来のギャンブラーだったのではないか?とまで言われています。

借金には財産になるものと、単なる負債になるものがあります。財産とはなどんな形にしろ手元に何かが残ることです。

車、家などもそうですが、事業の設備増強の資金や、個人ではプライベートを充実させるための趣味の支出もそれにあたるでしょう。

しかし単に負債は多くは消費に使われます。消費とは飲食だけではなく、物の価値を知らずに安易に時勢に乗ったり、不安に駆られて思わず出費するなども含まれますね。

借金体質の真実とは?

例えば自分の家などで、その財産価値に執着すれば自然と経年劣化などで、常に新築のような雰囲気を望んだり、あるいはメディアのある種の知識の植え付けにより、シロアリなどの被害を目の当たりにして、「自分の家はどうだろうか?」と、過剰に過敏に心配してしまうなどです。すると、通常では考えられない費用を提示する施工業者から、根拠のない被害の報告を受けて安易に多額のお金を払うなど、その根底は「心配」や「不安」から来ていますが、さらにその深層にあるのは間違いなく「欲」ですね。

普通で考えれば、シロアリ被害を自分で確認出来たときに、そこから予算を考えてできる範囲の費用を考えるはずです。

しかし、自分の家という根柢の財産欲があれば、そこに悪質な業者はつけ込むということになります。

すべての詐欺は人を騙すところから始まりますが、騙される人にプライドや過剰に世間体を維持する心理や、分不相応な欲が強ければ実態のないお金にも目がくらむでしょう。

興味深いことに、人の願望の中に実現しそうな夢や希望がある場合と、常にその場の欲に素直な場合とでは、将来の結果が大きく異なることが多いです。

最初からお金を持たない人は、財産の概念が生まれにくいのですが、生活を改善したい、もっと普通の生活レベルに自分を引き上げようとした考えがあれば、それが最も実現に近い将来の夢になります。これは事業も全く同じで、有名企業の創業者の中には、無一文どころか数々立ち上げた事業の失敗で多額の借金を抱えていますが、その借金を返すためにまた事業を立ち上げるといったことを繰り返します。

どちらも自分の希望を叶えるために行動している点では、非常に近いものがありますが、浪費家と呼ばれるタイプの人は、常に直近のことしか実現できていません。身近なものに借金を抱えるのと、借金を抱えてでも将来に投資するのでは、負債の本質が異なります。

借金を気軽にする体質とは、常に直近の欲がありその出費に投資しているのと同じです。

ヘンリーフォードに見る「給与」の意味

”自動車王”と呼ばれるヘンリーフォードですが、その功績というのは大量生産というシステムを編み出したといった一般的な認識とはちょっと違う視点で彼の生涯を見てみると、相当に違った印象があります。

21世紀まで事実上の同族経営を続けていた、アメリカの大手自動車業界ビック3の一角フォードですが、大量生産という考え方は、既に彼が成功する以前から19世紀に産業革命の頃からありました。しかし創業者ヘンリー・フォードが行った最大の功績は、「文明をも覆す」という技術革新にあったのです。

興味深いことに、現代社会は貧富の格差があるとか、持てる者と持たざる者の格差が広がっているように感じますが、こうした背景には資本社会とは真逆の理想論から口火を切っていることです。

今は一部の国家でしか採用されていない共産主義という考え方ですが、元々は「プライベートを充実させる労働者」という自分の生活を支えるだけの収入を得て、あとは誰からも搾取されない余暇を過ごすといった思想でした。

これを実現しようとフォードは思ったいたわけではありませんが、「誰にでも理解できる作業マニュアル」と、「誰にでも出来る簡単な作業」、「必要十分な給与」の3つをフォードは生み出しました。この最後の給与が非常に重要で、大量生産するには作業が簡単で個人の能力は完璧に作られたマニュアルによって必要ありませんから、後は人数だけの問題になります。

そこで労働の割には「高い給与」を敢えて設定してあるのです。

ここが常人の考え方とは大きく違いま高い技術をそれまでは必要としていた現場に、完全な素人がネジ一本を必要なトルクで絞めることさえ出来れば給与が与えられるとなると、もう高度な知識や技術を持つ職人は工場には必要ありません。完全な規格部品を揃え、完全な作業マニュアルに加えてそこには耐え難いほど単調な仕事が待っています。

当然、普通の感覚ならあまりに単純な作業は、仕事に意味を見いだせず退職者も増えていきます。しかしその作業に高い給与が設定されていると、作業を知らない次なる労働者は、必ず工場へ応募してきます。「経験不問で誰でもできる単純作業と高い給与」。これは魅力ある宣伝材料に十分なります。

ヘンリーフォードは負債を恐れなかった

こうしたある意味システムにおける技術革新は、ヘンリー・フォード自身の過去7度の事業の失敗と5度の破産から生み出されています。

しかも面白いことにフォード自身はエンジニアでしたが、車への愛着は全く無かったことです。商売へ執着も薄く、車のメカニズムを知って関心を強めたのが大量生産というシステムでした。

このシステムの副産物は非常に普遍的で、「誰でも高品質の製品を大量に作れる」ことを意味します。

つまりシステムそのものが価値が高いのです。

当然、負債を抱えていてもこの特徴をm投資家が見れば、いずれ産業のスタンダードになるとわかって多額のお金を貸すというサイクルになります。

こうして負債は多くの設備投資に回され、消費社会という革命の道を作ったんですね。

フォードはその後、第2次世界大戦勃発のチャンスを狙い、爆撃機の製造を月産600機、1日換算でなんと20機の大型爆撃機がこのシステムを活用して作られることになります。

「資源があろうが無かろうが、問答無用に大量に生産して大量に売ればいい。」そのためにフォーフォードは負債を全く恐れていませんでした。

当時にフォードが参加した工場ラインは”化け物”と呼ばれており、24時間稼働が可能だったのも、この「誰でも出来る作業工程」と高い賃金にあったわけです。

本当の負債は高い目標のためにある

フォードは、目標と結果の先に効率よく大量生産によって価格の低下を業界全体で勃興させることでしたが、「必要な資材(資金)を必要な時に揃え、素早く活用する」ことを大前提としています。 活用するためにはアイデアはだけでは駄目で、当然理論的なバックボーンが日必要となります。 借金をデメリットと考える人は、それを資産だと考えてはいないのです。 すでにマイナスから発想しているわけで、最初に借金の活用を考えていなければ、多くは「消費」に使われるのです。 活用から何かの財産に転用した場合は、借金を返す資金は財産を売ることになります。 実際、倒産を数多く経験している経営者程、時には財産を売って次の事業を展開させています。 多額の借金もこうして高い目標の下で活用できれば、資金源となります。これが金融の最も正しい活用の方法論です。 お金は単に持ってるだけでは意味がなく、正しく活用することで増やしたり、起業したり、自分の生活を豊かにできます。 その「正しく」とは、余裕をもって返せるという曖昧な定義ではなくフォードの実践した「高い品質を維持し続ける」ために活用方法を熟考することです。 要は借金する前によく考えろということですね。 財産を得たとしても経年劣化や流行の影響で転売しても、元本は元に戻せなかったり、事業や生活に効率や能力を度外視して、外食やインスタント食品などのように、同額以下の材料と自分の労力さえあれば可能なものに「消費」することは損以外の何物でもありません。 倹約する人ほど実は、無駄で大きな出費に無頓着なことも多いです。倹約して海外旅行などその典型でしょう。 同じ趣味ならまず自分の収入を増やす算段をする方が効率的なのです。 収入に直結するのは個人の能力であり、その人の目標設定の高さにあります。 生活維持のためには借金は本来必要ないのであり、の技術や高い能力を飛躍的に向上させるのはう融資です。 これが借金の本当の”価値”であることはフォードの史実をみれば明らかなことでしょう。

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