世の中の8割はサイドビジネスという夢の中で生きている

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定期収入以外に、ポケットマネーを作る歴史秘話

現代の武士といえば、日本のサラリーマン戦士たち。

彼らは様々なボディースーツを身にまとい、日々職務を全うすべく、知力を振り絞ります。

そんな彼らの人生は、会社と一心同体でしょうか?彼らの目的は会社と本懐を遂げることでしょうか?

現代の企業戦士は、オフィスでの自分とプライベートの自分を自由自在に生きることが許されています。

そして、自分の趣味を生かした「副業」の存在は、人生に大きな付加価値を添えてくれます。

今回は、歴史から学ぶ、副業のいろはを見てみましょう。

街を出入りするには、小銭が必要。関所の誕生とは

現代の世の中で、木戸銭を取って家の出入りをさせるような人は誰もいません。

もちろん、国や公益団体が経営する高速道路や、空港などでは利用料や施設利用料という名目で、お金を支払います。が、それはあくまでも税金や事業収入であって、趣味で稼ぐようなものとは違います。

ところが、1400年代の室町時代は、道路に勝手に関所を設けてお金を取る人たちが続々と現れました。

まずはお寺、守護大名、そして貴族たちです。

彼らは街道と呼ばれる重要な道路に兵士を配置し、通行料を徴収します。

それが利権の始まりとなって、時の足利幕府、8代将軍 足利義政 の時代には、妻の日野富子が「京都七口」とよばれる、大街道7つの関所を全て自分の手に収めました。

日野富子が稼いだ副業の中で、この関所からの収入は、現在の貨幣価値で約60億円とも言われます。

将軍家とはいっても、所領が狭かったことから、収入が少ない足利家には莫大な副収入。

応仁の乱という11年戦争の間で、京都が荒れ放題になっている中で、彼女は高利貸しや関所収入という副業でぼろ儲けをしていたのです。

そのお金は、といえば政治の世界から遠ざかった夫義政の趣味である文化政策に使われました。

関所の誕生は、現在の茶の湯、庭、わびさびの東山文化は日本文化の根本です。

富子のサイドビジネスがなければ、応仁の乱は終結せず、京都は廃墟と化してしまったでしょう。

皮肉な話ですが、日野富子の存在は、日本文化の「美」を完成させた原動力になったのです。

関所を壊した、織田信長。経済を作った男

織田信長の生き様は、戦いに明け暮れていたことばかり、と思われています。

ですが、彼が天下統一を果たすための道具は、戦力と経済力でした。

それまでの戦いは自分の土地に住む農民に、武器を持たせて戦いに連れて行くものでしたが、彼は初めて兵士を育て、それを職業としました。

給料を支払い、常に戦力となるべく体を鍛えさせたのです。

自前で兵士を雇用するには、大量のお金が必要になります。

普通ならば関所をたくさん設けて、米以外の副収入を確保するところですが、彼は逆に関所を壊し、人々の通行を自由にしました。

流通の自由と商売の自由を認めたおかげで、信長の所領は経済的に潤ったのです。

本願寺や東大寺、興福寺、比叡山など有名寺院は軒並み関所や港湾を抑えて莫大な収入を確保していました。

織田家も津島港を抑えていましたが、関所を破壊し、国内の流通革命を行いました。その中には金貨、銀貨を貨幣として流通させることを決め、中国から輸入された銅銭との交換レートを決めました。彼はこの為替差益という副収入で、莫大な利益を上げていたのです。

実は、この織田信長の生まれる60年ほど前、イタリアに チェーザレ・ボルジア という男がイタリア統一を掲げて諸国との戦いを始めました。

彼の父はローマ教皇、息子である彼は18歳で枢機卿という立場に登りつめました。

しかし、彼はその地位を捨て、諸国の王に自分を売り込みました。

神学よりも乗馬、狩り、肉体改造、そして古来の兵法ばかり学んだ彼は、その能力と体力を商品として差し出し、自らが傭兵隊長としてサイドビジネスを行い、最後には自前の軍隊を持つまでになったのです。

チェーザレと信長、その共通点はサイドビジネスの巧みさです。彼らは国の統一という夢半ばでこの世を去ってしまいますが、その人生観は未だに人々の興味を引くものとして、映画やテレビドラマが作られ続けているのです。

無価値に価値を生み出す、秀吉の副業

信長亡き後の経済は、太閤秀吉に委ねられました。彼が金(きん)に執着したのは、有名な話。金の茶室に金の茶釜、そして砂金を土産に持ってきた伊達政宗には、ことのほか頬を緩めているほどです。

彼が行った政治の中で、副業的なものといえば「刀狩り」と「茶道具販売」。

刀狩りは、農民と兵士を完全に分けて、一揆を起こさせないことですが、その名目は「お寺の鐘を作るので、刀を差し出せ」という方便でした。

農民にとっては稲作が一番の仕事であり、日照りと雨のバランスは常に神頼みという時代です。

寺社の鐘がその思いを叶えるなら…と農民は進んで刀を差し出しました。

秀吉の面白いところは、刀狩りのついでに形のよい刀はないかどうか、目利きに探らせたことでしょう。

全国の大名が兵力を備える中、刀は様々な形の一級品が生まれていました。

秀吉は刀そのものに名前を付け、配下の武士に褒美としてプレゼント。

それには、秀吉の花押の入った手紙が添えられる念の入れようです。

このアイデアは、太閤秀吉が認めた名刀である、という血統書のようなものとなり、各地で集めた刀の中に素晴らしいものがあれば、密かに横流しして莫大な富を得ていたわけです。

それは、茶器でも同じでした。

彼の知恵袋でもあった千利休は、秀吉に厚く信頼され、茶の湯を政治談義の場所に仕立てました。

そして、様々な茶器を褒めることで、秀吉と利休は互いに財産を膨らませました。

いわば、無価値の花入一つが、秀吉と利休の手で、数百万円ものプライスタグを付けられて、市場を形成していったわけです。

 

副業の掟、それは ゆるさ である

さて、現代のサラリーマン世代が、自由に使えるお金を求めて、こっそりとアルバイトするケースがあります。

アルバイト、とはいっても本業に差し支えては何にもなりませんので、帰宅後の1時間程度、あるいは土日だけ…といった具合の単発物がほとんどです。

夏場にサーフィンを教えたり、冬場にスキーのインストラクターになる…といったハードなアルバイトもありますが、やはりお手軽にできるものは、在宅での副業でしょう。

今、こうしてネットで何かしらの情報を得ようとしているみなさんは「せどり」はご存知でしょうか?

いわゆるオークションでの物品販売です。

ヤフオクやモバオクで安く仕入れて高く儲ける、という行為を「せどり」といいますが、大概の人は、国内だけの商売を行っているのが実情です。

ですが、日本国内から世界に向けて販売する「せどり」は、面白さが違います。

アメリカに本拠地を置く「ebay」は、日本からの出品にも非常に好意的。

なにしろ、イタリアやフランスなどと違って、商品の発送信頼度が一番高いため、日本の様々なアイテムが扱われています。

ここでは、売れやすい物を探して売る、という「せどり根性」丸出しにしないのが、副業の掟です。

例えば、ebayで何がよく売られているのかを教えてくれる Terapeak というツールがありますが、これは料金がかかるもの。

これもよいのですが、そこまで勉強して行うのでは、肩が凝ってくるかもしれませんね。

自分の好きなことで、ちょっとお金が入る仕組みを作る

「せどり」に限らず、一番大事なことは、自分の趣味を生かすことです。

写真が好きなら、写真を売る。

売る、というよりもブログに貼り付けていくのです。

写真も統一感があると、見られやすくなります。

瀬戸物ばかり撮影している人、あるいは鉄道だけ、雲だけなど、好きな物ばかりを集めていくと、素晴らしいコレクションになるのです。

写真家で有名な 天才アラーキー こと、荒木経惟さんは元電通マン。

彼は冷蔵庫の写真を撮らせれば、日本一うまかったと言われていました。

それが昂じて、とうとう本物のカメラマン、アーティストになったわけです。

要は「この分野では自分が一番の愛好者」という趣味を公開することです。

あれこれ手を付けず、それだけを毎日か週2、3日行う。面白ければ、だんだんとファンがついてきますし、それがアフィリエイト広告につながったり、販売につながったりします。

大事なことは、100円でも500円でも良いですから、ちょっとしたお金が継続して入る仕組みを作ることなのです。

歴史の好きな人は、様々な方面から歴史について 探し物 をしていくものです。それが昂じて歴史作家になる人もいますし、歴史にまつわる場所を旅して回る人もいます。

こうした行為はぜひネットで公開していくことで、その趣味に賛同する人が増えていくでしょう。

その結果、ちょっとしたお金が入ってくるようになれば、これほど楽しいことはないのです。そして、気軽にネット公開するのは在宅というしっかりしたホームグラウンドがベストです。

副業の掟は 毎月2万円を稼ぐ、といった目標を立てないことです。

金額に縛られると、それは副業にはなりません。あくまでも自然に口座に入ってくるような仕組みにならなければ、意味がないのです。

アパート経営のようなリスクの多いサイドビジネスは、常に家賃が入ってくることを前提にしていますが、滞納されたり、空室になってしまえば、収入はゼロです。

面白く、楽しく、それでいて自然にお金が入るようになるには、時間がかかるかもしれません。

ですが、サイドビジネスはあなたのもう一つの「顔」を売ることなのです。そして、それはあなたの夢の中の商売だ、ということを考えて、まずは楽しみから入っていきましょう。

副業=サイドビジネスは、在宅というホームグラウンドでこそ花開く

世の中の8割は、サイドビジネスという夢の中で生きています。 本当に必要なものを買い求めるばかりに時代は既に終焉しています。 確かに本業だけでは収入が乏しい…という人もいるかもしれません。 ですが、副業は本業を補うものではありません。 本業は本業でしっかり稼ぎ、副業は楽しみながら、いつの間にか定期的にお金が入ってくるようになるのが理想です。親しい人との間でプレゼントのやりとりを行うことも、サイドビジネスのひとつ。 つまり、楽しみや趣味を通して自分の人生に彩りを添え、お金も入ってくる…それが副業の醍醐味なのです。

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