アルバイトでいることは良い事なのか?それとも悪い事なのか?

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軽視されるアルバイトと言う労働力

アルバイトと言う存在は企業からはありがたく、社会的に地位が低いものです。

アルバイトとは、正規雇用にしている会社も一部ありますが基本的には非正規雇用、そして期間の定めのある契約に基づき雇用される従業員を指す俗称です。

最初は高校生や大学生になると社会勉強もかねてこうした雇用形態で働くことが多いですが、良い年齢でこれをやっているとあまり良い印象を人には与えません。

概ね若くないと言われる30歳辺りの人がするアルバイトを日本ではパートと呼んで区別することが多いですが、雇用形態に賃金にもさした差はありませんし、パートもアルバイトも同じものだとした上で今回は話をさせていただきます。

そうしたアルバイト全体に占める比率は24歳以下の学生や生徒である年齢の若者が約半数を占めており、社会に不慣れな労働力と言う意味で「アルバイト」が軽視されている面もあります。

しかしパートもアルバイトも言葉が違うだけなのにも拘らず、女性の主婦層を中心としたパートの方が社会からいくらか受け入れられやすいのは何故なのでしょう?

今回はアルバイトと言うものについて少し理解を深め、なぜ貴重な安い労働力として企業からありがたがられるのに社会からは軽視される傾向があるのかについて触れて行きたいと思います。

アルバイトとは?

アルバイトとは最初に書きましたように正規雇用にしている会社も一部ありますが基本的には非正規雇用、そして短い労働時間と短期の契約に基づき雇用される従業員を指す俗称です。

この語源はドイツ語で「労働」を意味する言葉です。

そのためドイツではアルバイトと言うと仕事の事を指し、日本のような就業形態や期間契約労働者である従業員を指す言葉ではありません。

英語で言うならアルバイトはパート・タイム・ジョブ、もしくはサイドジョブやサイドビジネスと呼ばれる雇用形態を指しますが、日本のように従業員そのものを指す言葉としては存在しておらず、そうした雇用形態との細かい違いなどから、このアルバイトと言う概念は日本独自の概念であり、日本が生んだ雇用形態のひとつという事ができます。

パートタイム労働法と呼ばれる法律においては「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者よりも短い労働者」の事を主にアルバイトと定義しており、その雇用形態を区分しています。

一応実際にはあまりない事ですがこのパートタイム労働法上は、無期契約であっても「パートタイム労働者」の対象になりますが、実際に無期契約の人をアルバイトとは多くの人は思わないでしょう。

現状の世界標準では、契約期間の長さとは関係なく労働時間が問題であり、フルタイムと言われる時間で時間内に与えられた仕事をこなせばそれは立派な正規労働であり、これをアルバイト、パートタイマーと言うのはおかしい。

と言う指摘も実際にされていますが、日本ではフルタイムで週五回以上働いている労働者でもアルバイトと呼ばれている事が普通の事です。

ここまでくると一体何をもってしてアルバイトと呼んでいるのか分からなくなってきます。

アルバイトと正社員の違い

アルバイトでも、年次有給休暇を始めとする労働者としての権利の行使、会社が正社員に提供する福利厚生などの対象になるようになり、保険にも加入できて労働組合にも参加できる今の日本社会においてアルバイトと正社員はいったい何が違うのでしょうか?

実はなんと平均賃金と呼び名だけです。

「アルバイト」と「正社員」の区別は慣習的なものであり、企業がそのように呼び分けているだけ、「パート」と「アルバイト」の区分についても同様の事がなんと正社員とアルバイトの間でも言えるのです。

法的にはどちらも労働者であり、単に労働時間や契約期間が異なるに過ぎないとされており、その法的な違いさえもアルバイトでフルタイムと同等かそれ以上に働き、契約期間も実質年単位で結んでいるとなってくると最早呼び名と賃金以外の差は何もありません。

一般的に、正社員と比べ労働時間が変わらないのであれば、時間あたりの賃金が安い。

本来法の定めるところではアルバイトであっても労働基準法の適用範囲内なのですが、現状では多くの面において「正社員ではないから」とされている事が多く、そうした労働基準法がアルバイトに適用されているとは言い難い。

同じく「正社員ではないから」として福利厚生などの対象にもならないことが多い。

これでは寧ろアルバイトである事で得をすることなど何もないと言えるでしょう。

もちろん一部の企業ではアルバイトにも労働時間と契約期間によっては労働基準法を適用し、福利厚生の対象となる所もありますし、「正社員に準じた従業員」として扱うところもありますが圧倒的少数派です。

どうして名前が違うぐらいの差しかないのにアルバイトはこうも扱いが悪くされてしまうのでしょうか?

扱いが悪いからこそ社会的地位が低い?

鶏が先か卵が先か、のような話しですが、アルバイトが社会的地位が低い理由の一つに企業の中で扱いが悪いからと言うのもあります。

しっかりとしたあつかいをしてもらえないという事は本来特定のコミュニティーの中では能力が低い、労力として足りていないという事が基本であり、賃金の低さや扱いの悪さがアルバイトの能力のなさや、やる気のなさを連想させていると言う面もあります。

正社員とアルバイトでは雇用する際の基準も違うと言えます。

アルバイトは「業務に当たらせられる人間」を採用基準にするレベルである事が多い反面、正社員に関しては「業務に当たる人材を束ねる事を期待できる人間」である事が多く、採用にかける金額も時間も違えば、育成にかける手間もプログラムも違うことが多いです。

もちろん最初からこのように定義されていた訳でも、そうした基準があったわけでもなく正社員の方が「せっかく高い金額で雇うからには」という思いから期待され、育てられるようになった結果が今の風潮として残っているように思います。

正社員と比べてアルバイトと言う仕事に就くハードルが低めに設定されていると言う面もまた社会的地位の低さにつながっていると言えます。

収入の高さはその職業になるために必要な能力の高さであり、能力が高いことを求められるという事は誰にでもなれるものではない。

更に加えて言うのであれば収入の高さは危険や辛さと比例しており、それだけの事を成し遂げられる人格としても立派な人である。

大体の職業はこの流れに沿って収入が決まっており、収入が高いほど社会的地位が高いと言う流れが出来たこともおかしな事ではありません。

ではアルバイトである以上は社会的地位が低いのは仕方のない事なのでしょうか?

アルバイトだからこそ出来るとも言える社会的地位の向上のさせ方

アルバイトをしている人の中には心身の不良によるもの、人種の壁、あるいは家庭の事情などで正社員につけない、もしくは正社員ではなくなってしまった人も世の中には数多くいます。

ではそうした人が社会的地位を向上させることは出来ないのか、と言うと社会的地位を向上させるのにアルバイトの方が今の世の中では逆に有利に働くことがあります。

アルバイトの利点、それは自分の自由に出来る時間の多さと、企業との間で交わされた契約による責任が正社員よりも軽いことです。

例えば正社員は副業を禁止されている事が多いですがアルバイトをしている人の中には掛け持ちをする人は多いですし、他の何らかの副業を禁止していると言うケースはあまり多くありません。

何らかの理由で自分の時間が欲しいと思ったときも正社員に比べてアルバイトと言う立場ならば比較的楽に捻出することが出来るでしょう。

確かにアルバイトは労働収入と言う面から見れば正社員に大きく後れを取ることも多いでしょう。

しかし今や経済成長率は頭打ち気味になり、何らかの資本によって資産を増やす事の方が労働収入よりも早く、そして多く手に入れることが出来る時代と言われてもいます。

時間と自由が正社員に比べ多いアルバイトはそうした自己の資本の見直しや獲得、又は開発や運用方法の模索をすることが出来るという意味では有利であると言えるでしょう。

ある人は投資で成功するかもしれません。

ある人は自身の才能を生かした職業や権利収入を手に入れるかもしれません。

又ある人は時代の先駆者として全く新しい資産の作り方に成功することもあるかもしれません。

アルバイトの有利なポイントはそうした自分のやりたいことがやれる範囲が広いという所にあり、自分自身の行動次第では一般正社員で長時間かけるよりも大成することができる可能性があるところという事ができるでしょう。  

アルバイトは良くも悪くも一長一短

アルバイトは自由と言うものが圧倒的に正社員より簡単に手に入る立場ではありますが、自由と言うものは決して楽なものではありません。 自由であるという事は責任は自分で負わなくてはならないという事ですし、安定とは無縁であるという事を自覚した上でなければ生きていくことは難しいでしょう。 日本人の多くの人は一発逆転よりも安定感を求めますし、人とは違うことや未知のものを嫌います。 それを踏まえた上でやりたいことがあり、どうしても何かの可能性を追求したいと言うのならば、アルバイトをいくつになっても続けると言う選択肢はこれからの時代ありなのかもしれません。 安定、常識、社会的地位を大事にする人が多いので正社員を望む人が多いのは当たり前ですが、必ずしもそうしなくてはいけないという事はありませんし、今の日本の世の中、生きる道はそれだけに頼っていても先行きが怪しくなって来ました。 正社員とアルバイト、どちらが良いかという事は出来ません。 どちらを選ぶことも何らかのリスクが伴い、何らかのリターンがあるのです。 ただ「アルバイトにしかなれない」と諦める必要はありません。 アルバイトにもできる事、アルバイトの方ができる事があるのですから。

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