ドラッカーが定義する利益とは何か?

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いったい利益って何でしょうか?

お金は目にみえます。売り上げはお金をもらって、わかります。費用も自分が支払うからわかります。でも利益って何でしょうか。売り上げから仕入れなどの費用を引いて計算では出しますが、利益って何でしょうかというお話です。

お金がないときこそ「利益」を理解し日々の生活に生かしてみてください。


会計学的な利益とは

できるビジネスマンは、会計がわかっているといいます。

利益を求めるといったときに、会計学的な意味が理解できていますか。

会計学ではあ「利益」を5つに分けて考えています。全部がわかったかたは、簿記などを勉強したのでしょう。

わからない方はビジネスマンとして危ないかもしれません、勉強しましょう。

高校生を過ぎて大学に通うようになると、もう誰も「勉強しろ」とは言ってくれません。自分でがんばらなくてはなりません。がんばりましょう。

「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引き前当期純利益」「当期純利益」です。

「売上総利益」とは、商品を売ってきたけど商品に力があって、出せた利益です。

売上総利益は、売り上げから売上原価(仕入れと前期からの繰越を足したものと期末の在庫の差分)で求めることができます。

「売上」のことを、「収益」とも呼ぶことがあります。

「売上」の出し方が会計学的には面白いです。値引、割引、割戻(リベート)のそれぞれの違いはご存知でしょうか。

よく、割引は何割引で値引きは10円引きとかを言うことだと思っている人がいますが、一般にはそうか会計学上では間違いです。

それぞれに異なる意味を持ちます。まず、値引と割戻は「売上」から「売上原価」を引く前の計算で、「売上」から引きます。

「値引」は。相手に失礼があったときに使います。

モノ・サービスの「「質」を理由にして、安くすることです。不良品、破損品などが該当します。

割戻(リベート)とは、モノ・サービスの量に対して、安くすることです。

まとめて買う、たくさん買うなどいっぱい買ってくれた人には安くしますよというのが割戻です。

割引はじつは、これらとは趣がことなります。割引は、金利の支払いをしなくていいよということを言うものです。

割引は、支払期限が約束していたよりも早く払ってくれたから、お礼にその早く払ってくれた分の金利をお返ししますという性質のものです。

そのため、「売上」の計算には入りません。どこに入るかというと、後述しますが、営業外費用に入ります。支払利息などと同じような扱いとなっています。

非常に面白いところだと思います。

100円のものを売り上げ、50円で仕入れていたら100-50=50円が売上総利益となります。

「営業利益」は、本業による利益と呼べます。

「営業利益」は、売上総利益から、販売費および一般管理費を差し引いて「営業利益」が出てきます。

ここで出てきた、販売費および一般管理費は、事業を行ううえで必要な費用全般です。あなたの給料もここに入ります。従業員の給料や、建物や設備の減価償却費、電気代等々がここに入ります。

「経常利益」は「経常(けいつね)」とよばれ、企業の本業と、副業とで稼いだ利益です。「経常利益」は、「営業利益」に、「営業外収益」を足して「営業外費用」を引いて産出します。

お金を借りたときの支払利息や、株式の売買が恒常的に行っていた場合もこのときに営業外費用・収益として計算に入ります。

次に、「税引き前当期純利益」は、今年起きたいろいろな、自分の努力などではどうしようもなかったことやたまたま運よく設けたというようなものを「経常利益」に合算して求めます。「税引き前当期純利益」は「経常利益」に、特別利益を足し合わせて、特別損失を引いて算出されます。

「今年は」、建物を売った、設備を打ったから、利益が出た場合などが特別利益です。

逆に、損が出たら特別損失です。ほかに、「特別損失」は、工場で火災があって全部燃えた場合も特別損失ですし、川が氾濫して甚大な被害が発生したときも特別損失です。

そして、最後に「当期純利益」があります。これは、最終的にいろいろあったけど、今年会社にはこれだけのお金が差し引き残りました。

ということを示す利益です。「税引き前当期純利益」から、法人税、住民税および事業税をさしいて算出されます。

このときに、法人税等調整額がはいることがあります。

法人税等調整額は、税効果会計というかっこいい会計を使ったときに出てきます。税効果会計は、税務署が認める費用と会計上の費用との差額を調整するための会計です。深入りすると危ないので控えます。

ドラッカーが定義する利益とは

ドラッカーは『マネジメント」でマネジメントの役割を三つを主張している。

一つ目は、自らの組織に特有の目的とミッション・社会的機能を果たし、経済適正化を上げること。

二つ目は仕事を生産的にし、人に成果を上げさせること。

三つは社会の問題解決に貢献し、社会的責任を全うすることであるとしている。そして、企業の目的を顧客の創造だとしている。

一つ目の企業の役割として、企業は経済的な動機に基づく組織であるので、企業のすべての活動が経済的成果を求めるべきであるとしている。

その理由として、社会は企業の生み出す価値、経済的価値により回るようになっているからである。

二つ目の役割より、人を重視して、企業における「本当の資源は、人しかない」といっている。

三つ目の役割として、企業が従業員や株主のために存在しているのではなく、消費者、顧客に対して、財・サービスを提供するために存在しているとしている。

以上がドラッカーが「マネジメント」で主張していることです。

企業は営利事業であり、事業を行っているのは利益のためである。

利益が事業をする理由では、不正会計などが発生することとなるし、近頃の不正の騒ぎが発生する根本原因にもなりうる。

ドラッカーは、利益は目的ではないし、動機でもないという。

「もちろん、利益が重要でないということではない。利益は、企業や事業の目的ではなく、条件なのである。また利益は、事業における意思決定の理由や原因や根拠ではなく、妥当性の尺度なのである。」といっている。

ドラッカーは、利益について四つ定義している。

一つは企業の目的の顧客の創造がどの程度できているかをはかる指標。

次に、将来のリスクを回避するための資金であること。三つ目は、より良い労働環境を作るための資金。四つ目に、社会資本を充実させるためのものと定義している。

利益を管理会計で考えるとできる社員になれるかも

一般に言われている会計は、財務会計といわれます。

これは財務諸表を作るための会計で会社の外側に提出するための会計を出すものです。

さて、それとは逆に社内の管理をするための管理会計があります。

管理会計は、有機的なつながりを財務会計ともっているとされています。

さて、そんな管理会計を使ってできる社員になってみようかということです。

管理会計では、変動費と固定費について考えます。

ざっくりというと、変動費は売り上げが変わると換わるコストです。

たとえば、りんごを売ったらりんごの仕入れ価格や、りんごを包む袋とかが該当します。

次に、固定費は売り上げ換わっても変わらないコストです。これはりんごを売ったときの、りんご屋さんの土地代や、光熱費などが当てはまります。

何こ売ろうが換わりません。

売り上げから、変動費を引いて、限界利益、限界利益から固定費を引いて経常利益が算出されます。財務会計で出てくる経常利益と同じです。

ビジネスパーソンを語るなら、限界利益率が高くて、額も大きい商品・サービスを重視して仕事に取り組むと出世できるかも知れません。

利益について、いろいろな「利益」があるのがわかったでしょうか。

「売上総利益」、「営業利益」、「経常利益」、「税引き前当期純利益」、「当期純利益」があります。株主の配分は「当期純利益」からでます。 会計学とは違う知見からのドラッカーを見ました。この一番の違いは、株主がもらえる配当は、「当期純利益」から出ています。取引先にお金を払って、従業員にも払って、いろいろな人に払って、そして税金をおさめて、やっと手に入るお金なのです。 株主を重視して、利益を上げようとすることは、ほかの人にも回るお金が増えるということです。それに対して、顧客の創造などを主張するドラッカーと、あなたはどちらに共感できましたか。 最後に、会計を理解したビジネスパーソンとしてはどうやって振舞ったらいいのかを、会計のうち、管理会計を用いて説明をしました。 貢献利益が増えるようなものを注力して売ることは、会社のためにもなるということがわかりましたでしょうか。 会社のために働いて自分の給料も増えるにはそういった商品を売り上げることが必要なのですね。

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