オワハラがもたらす日本経済への影響「就職活動生を苦しめる企業」

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お金がない状況がもたらす?オワハラと言う若者への害

オワハラと言う言葉を知っていますか?

今この言葉が就職活動生を悩ませ苦しめており、今年のトレンドワードになりつつあります。

今までもこのオワハラ同様の行為を受ける学生は毎年見られていましたが、これからの社会を担って行く若い力となるはずの2016年卒業予定者から大手企業の採用選考時期が原則後ろ倒しになったことで例年以上の増加が懸念されており、同省が注意を呼びかけているそうです。

日本経済が停滞し、スタグフレーションとも言われてしまっているこの経済状況を打破するのには、これからの若い世代に如何に頑張ってもらうかにかかっていると言うのにも拘らずこのオワハラと呼ばれるものが今、新戦力となりうる学生達に日本社会では行われているのです。

皆様はこのオワハラと言うものをご存知でしょうか?

どうしてこうしたことが問題になるのかを考えたことはあるでしょうか?

オワハラと言うものが日本経済に影響を与えることになると考えたことがあるでしょうか?

今回はこの事し流行り始めてしまったオワハラと言うものについて考察し、それが如何に日本経済に影響を与えるかについて説明させていただきます。

オワハラとは?

オワハラとは「就職活動終われハラスメント」を略した造語であり、内定や内々定を出すことと引き換えに、企業が学生に就職活動の終了を求めて圧力をかける行為の事を指しています。

オワハラと言う言葉が今年言われだしたのは、就職活動のせいで学業に専念する事ができない状況を懸念して、政府が経団連に要請したことで大企業の面接時期が4ヶ月間後ろ倒しになったことが切欠だと言われています。

経団連が決めたことなので、経団連に所属していない中小企業などは従来通りのスケジュールを取ります。

すると中小企業は大企業より早く優秀な人材を見つけたのにいざとなってから大手企業に取られたくない、学生は大手企業が不採用だった

場合は後がない、と言う状況が生まれます。

これがオワハラが生まれてしまった背景です。

企業からすれば優秀な学生と言うのは新しい戦力として確保したいもの。

そうした即戦力になりそうな学生や、これからが期待できる学生を見つけたならば早々に内定を出したり、良い条件を伝えることは極々当たり前の事です。

しかしそうしたものだけではその目をつけた学生が他社にとられてしまうという事態を防ぐには充分とはいえません。

これからの日本経済を担う予定の新戦力となる学生側からしてみれば「この企業は良さそうだけど他の起業にも興味がある」であるとか「全ての企業をあたってみてから決めた方が良い」と思っているのが当然の事。

寧ろ自分のこれからの将来を決める選択ともなりえるので慎重に、じっくりと吟味して決める方が当たり前の事です。

しかし会社側からしたらそれでは困ります。

多くの会社が人手不足だ、即戦力が欲しいと言っている今のご時勢、折角内定を出したほどの戦力が他の企業にとられてしまうと言う自体は是が非でも避けたいもの。

そこでどういう行動に出るのかと言うと、内定が欲しい学生に対して、内定を条件として就職活動を終えるよう迫る「オワハラ」を行うようになったのです。

その学生がその場で就職活動をしなければそれ以降に控えた自社より強いであろうライバルが登場しなくなりますし、それ以前にその学生が興味を示した企業があっても自社でそれ以上の条件を出すことで優位に立てます。

このオワハラは場合によっては他者の内定をもらった学生に対して全て断るように迫り、更に選択肢を絞らせるという事もあるようです。

オワハラの実態

一番顕著で分かりやすいオワハラのパターンの一つに面接中に他社選考の辞退を要求するものがあります。

手口としてはさりげなく選考中に自社以外で志望中の企業とその選考状況を聞き出した上で、「今すぐこの場で電話して自社以外の選考中の会社を辞退すれば内定を出す」と言うような条件を出して辞退を強要するというものです。

もし自分がその立場だったらどう思うでしょうか?

他の企業はいまだ内定には至っておらず、不安がある中で今その全てを断ればここでの内定がもらえて安心できる。

そんな状況になって悩まず行動できるでしょうか?

現状の失業率と就職率はどちらも良いとは言えないこの現在の日本において目の前に置かれた内定と言う餌を前にして冷静に判断できると言う人が多ければはっきりってオワハラなどと言う言葉は世の中に出てこなかったでしょう。

こうしたオワハラは新戦力として期待して学生を見ているのでは明らかになく、新しい駒や消耗品として見下しているでしょう。

こうしたオワハラを行う企業はそもそも入社しない方が賢明です。

入社後にそうした見下された評価は悪くなる一方であるケースが多く、自身の体と心の健康を損なう恐れがあります。

もう一つは他社の選考を辞退しろと直接的に命令することはありませんが、「辞退するよね?」などと言って同意を求めてきたり、就職活動がまともに行えないように行動を規制してくるパターンです。

具体的には内定を与えるという事がウチの会社では如何に特別な事なのかと説いて来たり、社会の常識としてと言う言葉を使い自分の会社だけに絞り込ませてくるのです。

後半の行動の規制は更にグレーなゾーンです。

具体的にはかなりの頻度で今後の事の参考にする面接や面談、入社後に困らないようにする説明会や入社後に新卒同士でうまくやれるようなイベントなどを用意することで、他社の面接を受けさせないようにするというものがこれにあたります。

露骨なところであると大手企業が面接を解禁するあたりを狙い撃ちにして内定者研修を行うというものもあるようです。

こちらの場合は悪意が全くなく、入社を決めてくれた人に少しでも報いたいとして結果としてそうなってしまうと言う会社もあるので一概にはオワハラと判断するのは総計だと言えるでしょう。

しかしそれを断ることのデメリットをあまりにしつこく提示してきたり、参加しないとなると態度が急に変わったりするところはオワハラ目的でしてきている可能性がかなり高いです。

直接的ではないものの実質的に他社辞退を強要する行為であり、された方からしてみればそれは立派なオワハラだと言えるでしょう。

本来会社側は選んでもらう立場なので思わずこうしたことをしてしまいがちになるというのも分からなくはないです。

こちらに命令するでも見下すような意思がある訳でもない所は先程の直接的な会社よりもマシなところは多いですが本来就職活動をしている学生側が選ぶと言う権利を侵害してくるという所に変わりはありません。

こうしたところに就職すれば良い様に使われ、使えなくなったら捨てられるかもしれないと言う恐怖と戦いながら仕事をしなくてはいけなくなります。

そんな企業にそれでも勤めたいと思うものでしょうか?

オワハラをする事で企業に起こる問題

オワハラをすることでその企業に起こる一番分かりやすいものは風評被害です。

そんな事をしてくる会社と知られてしまえば誰もが倦厭したくなるのが道理と言うもの。

就職先としてはもとより利用するのも嫌がる人は増えるでしょう。

続いて起こるのはそうした事をされて入ってくる新戦力そのものが問題となります。

オワハラをされて快く入社してくるという事はまずないでしょう。

オワハラをされたという事にすら気がつかない新戦力はそもそも少し思考する力と自分で決めるという事の力に欠けている人である事が多く、その時点でこれからの力として機能しない可能性があります。

ではオワハラをされていると分かっていても入社せざるを得なかった人は会社に対してどう思うでしょうか?

入社した瞬間から心象が悪くモチベーションが低くなり、その結果としてせっかくの力が活かせないかもしれません。

モチベーションを高く保てた新卒であったとしても会社への愛着は沸きませんし、恩などは感じないのでよりよい条件での転職や、我慢の限界での退社が結果として増えることになります。

オワハラは自傷行為も同義なのです。
 

オワハラが起こる日本で気をつけること

こうして中小企業は力を失っていく恐れがあります。 大企業は益々伸びて中小企業が力を落とすと起こることは失業率の上昇と就職率の更なる低下です。 現状の日本では正社員でない労働者の数も増えてきており、会社のために、仲間のために、と言った思いから生まれる日本企業の強さは最早失われていると言っていいでしょう。 オワハラを企業が行うことで、就職活動をする若者達への企業と言うもの全体への印象が悪化し更にその状況に追い討ちをかけるでしょう。 殆どの人がオワハラをされてでも勤めなくてはいけない世の中になれば、そうでない人との間の貧富の格差は益々大きくなるでしょう。 これだけ長く経済の低迷が続いている現状を終わらせるには今までと違ったやり方、考え方が必要なのにその力を持っている事の多い若い世代を結果としてダメにしてしまうオワハラはこれからの日本経済に確実にマイナスの影響を与えるでしょう。 しかしだからこそオワハラをしないで若い力を大事にしようとする企業に力がつくことになるかもしれません。 今までの日本の企業のやり方では通用しないのが現状の世界です。 そんな中、なんとかしようと本気で思い、変えていこうとする企業にこそ力を集めることこそが、日本経済を変えて行くことができる方法なのだろうと私は思います。 就職活動中の皆様はオワハラ企業に見切りをつけて、より自分がやる気が持てる企業を選んで欲しいと思います。

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