海賊版(コピー商品)ははたして儲かるのか?

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あなたは正規商品と海賊版の商品が並んでいたらどちらを買いますか?

著作権の侵害に対しての取り締まりが、年々厳しくなっているような気がしませんか?

昔から違法なコピー商品はたくさん出回り、お金がない人は海賊版を買った人も多かったのではないでしょうか?

また、近年ではデジタル商品が増え、しかもインターネットを通じて簡単にダウンロードができる商品や、USBメモリ、マイクロチップなどに保存できる商品まで登場しているので、より複雑になっています。

それに対応して、取り締まりも強化されているのでしょうが、いたちごっこになっているようですね。

そこで、素朴な疑問として「海賊版を作ったり売ったりしている人はもうかっているのかな?」と思いませんか?

逮捕されるリスクを冒してまで違法行為をする人が後を絶たない理由について考えていきましょう。

海賊版商品の流通の現状

海賊版とは、そもそも英語「pirated edition」の訳です。

「pirate」つまり、海賊や略奪者という意味をもつ「パイレーツ」が著作権侵害者や特許権侵害者という意味を持つようになり、著作権侵害の複製版のことを指すようになったのです。

著作権という法律上の権利を無視して無断でコピーした商品を販売、または流通される非合法商品である海賊版は、主に外国の著作物を著者・出版社の許可を受けずにコピーしたものを指しますが、日本国内の商品をコピーし日本国内で販売するケースも含みます。

海賊版のような違法コピー商品の流通が横行すると、著作権者に不利益を与えるだけでなく、更新プログラムの提供や運用技術者の育成が困難になり、インフラを維持できなくなるとされていますので、厳しい取り締まりの対象になっています。

日本においては比較的海賊版の取り締まりはゆるいようですが欧米、特にアメリカ合衆国ではかなり厳しい罰則があるようです。

海賊版商品を特に多く流通させている国は中国だと言われています。

日本で著作権が厳しく適用されるキャラクターもの(ドラえもん、キティちゃんなど)やディズニーランドのコピー商品が中国を中心としたアジア諸国で多く生産、流通されていて、中国政府も積極的には取り締まっていません。

そのような商品が日本にも大量に流通しているようで、税関でのチェックが年々強化されています。

日本におけるコピー商品の取り締まり

日本で一番多く海賊版が出回っているのはCDやDVDだと言われています。

なかでもビートルズやボブ・ディランなどの音楽はいまだに人気が根強く、ついには「公式海賊版」と呼ばれる物まで登場しています。

また映画やドラマのDVDも需要が高く、最近は素人でもできるようなコピー技術や圧縮技術が発展してきた結果、素人がお小遣い稼ぎに複製、販売するケースもあります。

もちろん違法行為なので警察からの取り締まりの対象になりますが、流通量全体に対して摘発されるケースは少ないのが現状のようです。

 

不正コピーは簡単に取り締まれる?

CDやDVDに関しては、コピーが素人でもできるので、中高生や大学生、フリーター、さらには主婦でも違法コピーを行う人が多いと言われています。

それを趣味で見るとか仲間内だけで見るだけであればまだ罪は軽いのですが、それを販売して利益を得ようという行為をする人も多いので困りものです。

お小遣い稼ぎ程度から、商売として本格的に取り組む人もいて、それがいわゆる海賊版の横行につながるのです。

メーカーにとっても小売店にとっても海賊版が増えると大きな経営の危機、と言われています。

本当にそうでしょうか?

実はCDやDVDのコピー商品が流通するのを防止する技術はすでに確立されているともいわれています。

コピーしようと思ったらその商品のデータが消えるようなプロテクトをかけることは十分に可能なのです。

国家機密のようなデータであればそういうプロテクトは当然かけられているでしょうからね。

当然、そのプロテクトをかけるとコストがかかりすぎるという欠点はあります。

それでも、コピー商品が出回ることによる損失で相殺できそうですし、大量生産すればその分コストも下がるはずです。

多少価格を上がることになっても買う人は多いとも思われます。

それにも関わらずプロテクトを積極的には導入しない理由は何でしょうか?

メーカーが海賊版を放置している裏の理由

多少想像も入りますが、その理由は、海賊版がある程度出回るのはメーカーの計算の内ではないかということです。

メーカーにとっては、人気のないままで売れないCDやDVDが大量に在庫として残ることの方がはるかに大きいリスクなのではないでしょうか?

海賊版が出回るということは人気のバロメータだと言えます。

海賊版がたくさん登場するということは、それだけ消費者からのニーズが高い商品であり、メーカーとしてもたくさん増産することになるのです。

それでは海賊版を製造する業者と利益の取り合いになるのではないか?という疑問もあるかもしれませんが、そもそも勝負の土俵が違うので相手にならないと思います。

海賊版を作るには、警察の目をかいくぐりながら手作業でコピーをしなくてはならず、しかも正規品より安い価格で警察にばれないようなルートで売らなければならない上に、もし摘発されたら没収や罰金のリスクがあるのです。

メーカーは、当然ながら合法的に大量生産で生産することが出来、しかも流通経路もすでに確立しています。

価格もある程度高く設定できますし、なんといっても正規商品を求める消費者が日本人には多いので、一定の利益はあらかじめ保証されているのです。

つまり、メーカーに取ってみたら、海賊版が少々増えることはリスクどころか痛くもかゆくもない現象なのかもしれません。

もちろん増えすぎたらさすがに利益を圧迫しかねないので、対策はするでしょうが、コピーが一切できないような厳しいプロテクトはかけないのではないでしょうか?

海賊版の利益率は年々先細っていく

さて、そのような海賊版ですが、これからどんどん減っていくのではないかと予測しています。

その理由は、海賊版をしている人が良心の呵責に耐えかねて・・・というわけではなく、様々な事情で海賊版が儲かりにくくなっていると思われるからです。

1.YouTubeの登場

まずはYouTubeなどの無料動画サイトが登場し、誰でも簡単に見ることができるようになったことです。

YouTubeも近年、違法動画の取り締まりを強めていますが、まだまだ取り締まりが追いついていないですし、コピーかオリジナルかの見極めはそううまくいかないようです。

2.中国の現状

先ほども述べましたように、中国では海賊版の商品があふれています。

イーウーという都市などでは巨大な工場や小売店が建ち並び、オリジナル品。コピー商品が入り乱れています。

そんな中国では、「爆買い現象」に象徴されるように日本製品が大人気なのです。

自国ではコピー商品を大量生産して、自分達は信頼のある正規品を求めるのが中国の現状です。

日本もかつては海外のブランド品を買いあさっていた時期がありましたのであまりよその国のことを悪くは言えませんが、ただ中国の国内でもそのような矛盾に気付きはじめているようではあります。

3.大量生産社会の限界

これは世界的な視点で見てのことですが、大量生産社会の限界が訪れているということです。

日本の高度経済成長期は「大量生産・大量消費」という考え方で経済発展してきました。

それに伴って、公害や働き過ぎ、自然破壊など様々な弊害も出てきました。

今後、先進国もそのような経済発展は反省していきますし、中国の環境汚染、特に空気の汚染が激しいことはご存じでしょう。

今後人口が爆発する新興国においても無節操に経済発展を追い求めていくと、日本や他の先進各国の轍を踏むことになってしまいます。

ですので、メーカー側は「適量生産・適量消費」を今後追い求めていくようになるでしょう。

その流れが世界に波及すれば、物の生産も国家に管理されるようになり、海賊版は出る幕がなくなっていくのではないでしょうか?

やはり法律は守るべき

生活していると、法律を全く破らないことは結構難しいものです。 でも、「このぐらいならいいだろう」とどんどん基準を自分の中で甘くしていくと、手痛いしっぺ返しとなることがあります。 違法コピーについても、最初は軽い出来心で、自分だけで楽しもうと思っていたのが、「これを売ったらもうかるな」という甘いささやきに負けて売り、その成功体験から次第に大規模になっていって、気がついたら逮捕されていた、そんなことになりかねません。 主にCDやDVDについて述べてきましたが、おもちゃやぬいぐるみ、文章の丸写しも著作権にひっかかる可能性があります。 やはり法律はしっかり守るのが大事ですし、消費者としても海賊版は手を出すべきではないでしょうね。

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