ネットオークションに将来性はあるか?

shutterstock_268780568 (1)

ネットオークションの現在と未来

ネットオークションは、今ではすっかり市民権を得て、かなりの人が利用しています。

また、副業にしている人も少なくありません。ネットオークションの現在と未来を考えてみます。

ネットオークションとは?

ネットオークションは、インターネットを利用した電子商取引で、インターネットを使用してオークション(競売)を行うことです。

なお、インターネットに限らず、コンピュータネットワークを通信媒体として利用したオークションを、オンラインオークションと呼びます。

1990年代以降、インターネットを通信媒体として利用したネットオークションサイトが登場しました。

これによって、一般の人でも手軽に出品や入札ができるようになったのです。

ネットオークションは、インターネット環境の整った国で一般に利用されており、国際取引も増加しています。

特にアメリカ・イギリス・オーストラリアなどの英語圏の国々や、中国・台湾・シンガポールなど中国語圏の国々での国際取引が活発で、国際宅配業者を利用したネットオークション取引が盛んに行われています。

しかし、アメリカはAmazon.comに代表されるような企業 ?と個人間の電子商取引が充実に従って、ネットオークションは当初の勢いを失っていると言われています。

その原因として、消費者は欲しいものであれば多少の値引きと引き替えにオークションに参加する時間を取られるよりも、固定価格で手間をかけずに素早く購入できる買い物を望むようになっていることが考えられます。

その結果、電子商取引において、ネットオークションよりも固定価格による「ショッピング」での販売が、売上が伸びています。

日本ではヤフオク!が最大手のサイトとなっており、他に楽天オークションやモバオクなどの検索サイトやオンラインショッピングサイトが独自のサービスを展開し、利用者を集めています。

ネットオークションサイト世界最大規模のeBay(イーベイ)も2001年に日本へ進出しましたが、先行していたYahoo!オークションに太刀打ちできず、翌2002年3月で日本から撤退しました。

その後、eBayは2007年12月にYahoo!オークションと提携を行いました。

近年では、KDDIがauオークションを提供し、NTTドコモもオークション事業に進出するなど、携帯電話・スマートフォンによるオークションも活発化しています。

ただ、携帯・スマホ用オークション最大手のスーパーガールズオークションが「出品されているルイ・ヴィトンの9割以上に偽造品の可能性と指摘されるなど、ヤフーや楽天といった先行企業に比べ運営者の管理が甘いといった問題への指摘があります。

ヤフオク!は利用者が多く、平均して942万件(2006年3月現在)にのぼる物品が出品されています。

2002年には出品手数料及び落札手数料が導入され、2006年には出品手数料が3%から5%に引き上げられましたが、それでもなお利用者は大幅には減っていません。

また、2013年以降、インターネットオークションに競合するサービスとして、フリマアプリサービスが登場しています。

ネットオークションの仕組み

次に、最も一般的な競り上げ方式のネットオークションの仕組みを説明します。

まず出品者は、商品の名称、状態、写真、オークションの開始額、終了日時等の出品に関する情報をオークションサイトに登録します。

この出品情報に基づいて、オークションのウェブサイトに掲載されて、オークションが開始されます。

法律違反、オークションの規定違反、あるいはその疑いが通報された場合、運営者によって出品が取り消される場合があります。

その際には、出品時に支払った手数料が一切返金されません。

その後入札者は、検索機能によって希望する商品を探し、購入希望額を指定して入札します。

商品が掲載されたウェブページは随時更新されていて、最新の状況を確認できます。

入札額は、第三者に公開される場合と秘密にされる場合とがありますが、一般的には公開されるサイトがほとんどです。

他の入札者によって、自分の入札額を上回る入札が行われた場合、再度入札を行い、入札額を競り上げることができます。

最高入札額の更新を電子メールで通知する機能や、他者によって入札が行われた場合に、入札者があらかじめ指定しておいた限度額内で自動的に再入札を行う機能も一般的です。

オークションの期間が終了すると、落札者、落札価格が確定されて、商品のウェブページで公表され、入札者及び落札者の双方に電子メールで通知されます。

取引相手に関する詳細な情報は、商品のウェブページで入札者・落札者のみに知らされます。

その後の入金や商品の発送などの取引は、基本的に当事者間で行われます。

また、落札者と出品者が互いに、相手のそれまでのオークション上の行為の信頼度の参考にできるように、出品者と落札者をそれぞれ相互に評価する制度を備えられています。

なお、不動産や中古車のように、高額で購入後に公共機関への諸手続き(登記、ナンバープレートの登録、自賠責の加入など)が必要な商品のネットオークションでの購入については、出品者の対応以外にも、できれば現地に出向いて実物をチェックするなど慎重に進める方が良いとされています。

 

ネットオークションの問題点

ネットオークションの問題点ですが、まず詐欺や違法出品があります。

出品者の本人確認が不十分なオークションサイトも存在するため、実際に販売する商品が手元に存在しない、提供する意思すらないにもかかわらず商品を提示して、先払いなどで振り込ませた代金を騙し取る詐欺行為や、違法な商品が出品されるケースも見られます。

違法な商品としては、コピーソフトや海賊版のビデオ・DVDなどで著作権を侵害するもの、偽造金券類で有価証券偽造罪に該当するもの、麻薬、覚せい剤などの違法な薬物全般などがあります。

2005年には、ヤフーオークションで詐欺被害にあった被害者573人が、ヤフーの管理責任を相手取って、約1億円の損害賠償を求める民事訴訟を名古屋地方裁判所に起こしましが、責任はないとしてヤフー側が勝訴しました。

2006年12月には、Yahoo!オークションストアに登録していた「家電ドットコム株式会社」が落札金額を受け取っておきながら商品を発送しないという事件が発覚しました。

落札件数は1713件、落札総額は約1億9440万円に達するとしています。

そのうち、被害を受けたのは989件、被害総額は約8786万円としています。

Yahoo!は、被害に対して被害金額を補填すると説明しました。

また、盗品が出品されているのに気付いた被害者が、オークションサイトの管理側に訴え出たのに、管理側の対応が遅く、結局盗品の出品者に逃げられてしまうケースもしばしば発生しています。

当初はそういった違法行為への対策が全くなされていませんでしたが、現在Yahoo!オークションでは知的財産権保護プログラムを導入しています。

これらの対応も被害者が届け出て初めて判明するケースも多く、相当数の盗品・不正流通品などが出回っている可能性もあります。

次の問題点は、転売行為です。鉄道の乗車券や、イベント・施設等の入場券などのチケット類は、各都道府県の迷惑防止条例や物価統制令で転売目的の購入が禁止されていますが、それでも堂々と出品されています。

他にも、金品やその他のトラブルの原因となりかねないという理由から、製造者やイベントの開催者および権利者の判断で、懸賞の賞品のチケット類の出品を一切認めなかったり、禁止したりするよう呼びかけているのもあります。

3つ目の問題点は、いたずら入札です。過去に、ネットオークションで購入する意思がないにもかかわらず商品を落札し、それをだまし取る、あるいは入札後のキャンセル、強引に価格を釣り上げたりする「いたずら入札」が問題となっており、商品を出品した業者や主催者、個人らに対する業務妨害行為で摘発される例もあります。

過去の事例として、ある被害者がオークションに出品した80点以上の商品を次々と落札しては、その直後にそれをキャンセルし、多数の取引を妨害したかどによる「偽計業務妨害」で入札者の逮捕に至ったケースや商品を購入する意思がないにもかかわらずオークションへ出品された商品を120回以上も落札し、落札代金を入金せずに業務妨害をしたケースも発生しています。

また出品者が、意図的に落札価格を釣り上げる目的で、出品者やその関係者が複数の名義を用いて入札を行う、吊り上げによる入札のケースも多発しています。

このため、本人確認認証をしていない利用者や、入札しても落札代金を意図的に支払わないといった悪質な落札者に対して、入札を禁止・規制する制度を取り入れているオークションサイトもあります。

ネットオークションの未来

ネットオークションは、問題点が強調されがちですが、良い面もあります。

例えば、チャリティーオークションなどが開催され、著名人が自身の所有物を出品したり、関係者が寄付を募る代わりに学術上の命名権を商品として社会貢献を行ったり、自然保護活動の資金が集められたりもしています。

また、2004年度よりYahoo!と東京都が共同して都税の滞納者から差し押さえた自動車・宝飾品などの資産をYahoo!オークションにて競売を行ったり、コレクターの間でも貴重なコインと出展し、その収益を特別に歳入として国庫を潤したりといった、社会貢献の場としても役立っています。

今後も、このような社会的な貢献は増加していくと考えられます。

実際に、都道府県や市町村などの地方公共団体が、税金の滞納者から差し押さえた財産などを公売する際にネットオークションのシステムを利用してのサービスが展開されています。

ネットオークションは社会貢献の新たな形になる

   ネットオークションには、確かにデメリットもありますが、将来的には今以上に社会貢献できるツールになる可能性があります。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でお金が無い.jpをフォローしよう!

ネットオークションに将来性はあるか?
Reader Rating 1 Vote