自分自身の「強み」を知って「稼ぎ力」を高めよう‐その2

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「稼ぎ力」の基礎

前回の記事では、「稼ぎ力」のコアとなる考え方である「戦略」と「フォーカス」の重要性について述べました。

今回は自らの「強み」を活かすという点について、より詳しくみていきたいと思います。

主に起業家やビジネスを持っている人、経営者の方に寄ったアドバイスとなっていますが、企業で働いている人にも有用な内容となっています。

誰でも自分自身の「強み」を知ることで「稼ぎ力」の基礎とすることができるのです。

「常識」で成功できるか?

ほとんどの人は、常識と決意さえあればビジネスは成功できると思っています。

しかしそれはたいていの場合、間違っています。

なぜならば、ビジネスや投資などの分野で成功するためには、常識ではなく「非常識」こそが必要だからです。

その証拠に、95%以上の中小企業やスモールビジネスが数年後に倒産の憂き目に遭っていることからも明らかでしょう。

誰もが自分の中にある「常識」に基づいて経営をした結果、このような状況になっているわけですから「常識的な経営」というのが、いかに不安定なものかがわかるでしょう。

ビジネスにはある程度の「定石」というものはあっても、「常識」はないのです。

前回の記事でも取り上げたように、経営者の知識不足による「戦略ミス」のために多くのビジネスが失敗に終わっているのです。

そしてその知識不足の多くは、経営者が自らの「強み」を勘違いしていたり、全くといっていいほど知らないことから起こってしまいます。

周囲の「常識」にばかり流された結果、知らず知らずのうちに真に自分を活かせる分野について考えることを忘れてしまっているのです。

ほとんどの人は自分の「強み」を知らない

マネジメントの権威といわれたピーター・ドラッガーは「起業家のほとんどは自分の強みを知らない」と断言しています。

彼の調査では、本当に沢山の経営者が自らの「強み」を活用できていないばかりか、「強み」とは何かということすらも認識していないことがほとんどだったといいます。

これはアメリカなど海外だけの話ではありません。我が国でも全く同じです。

たいていの人は自分の「強み」を正しく認識していないまま日々忙しく働いていますが、その理由は明白です。

なぜならば、現代の教育では自分の「弱み」を改善するように教えられるからです。

みなさんも学校の通信表などで短所や弱点を改善するように先生からアドバイスを貰ったことがあると思います。

今の学校の教育では自分の「弱み」を改善することを推奨されます。

「強み」に特化するように言われることはまずありません。

おまけに、生まれながらの「長所」や幼い頃から培われてきた「強み」は、自分にとって当たり前のものなので、「強み」であるとなかなか気がつくことがはできないものです。

そういう意味でも、私たちは自分の「強み」に気づきにくい環境にいるのだということを認識しておくべきです。

私たちは何かきっかけがなければ、日頃から自分自身の「強み」や「弱み」を意識することがありません。

しかし普段からある程度は明確にしておくことをお勧めします。

なぜならば、自らの「強み」を活かすことこそが、あらゆる成功の鍵だからです。

ドラッガーの「最も重要なことから始めなさい」というアドバイスは、自分の「強み」を最も活かせることこそが重要なことであり、そのような仕事や作業を優先させなさいという意味でもあるのです。

 

「強み」を生かし「弱み」は助けてもらおう

しかし単に自らの「強み」を生かせといっても、「弱み」を放置したままビジネスをしていれば失敗してしまうのは目に見えているでしょう。

問題なのはその「弱み」をどう解決するかということです。

これはアメリカの調査ですが、ビジネスが失敗してしまうほとんどの原因は、ビジネスを立ち上げた本人が自らの弱みを認識していないか、仮に知っていたとしても自分だけで何とかしようとしてしまうことにあるというのです。

つまり、これも前回の記事『自分自身の「強み」を知って「稼ぎ力」を高めよう‐その1』で取り上げたことですが、自らの「弱み」を無視してはならず、しっかりと補わなければなりません。

しかし、だからといって自分だけで全てを解決しようとしてはいけません。

多くの起業家や経営者達は、そのプライドのためかギリギリになるまで助けを求めようとせず、そのまま倒産の道を進んでいってしまうのです。

多くの起業家達は、ビジネスにつぎ込んだお金や時間、あるいは投資した様々なものがあるでしょう。

しかし当初目標としていた仕事やライフスタイルを手に入れる代わりに、大多数の起業家が、ビジネスを始めた頃よりも経済的にも精神的にも悪い状況に陥ってしまうのです。

これは起業家が正しい戦略を構築する努力をしなかったことと、助けを求めなかったことが原因であるとされています。

「正しい戦略」とは即ち、自らの「強み」を最も活かせる仕事をいかに効率的に行うかということです。

多くの経営者が瑣末な問題や利益の低い作業に時間をとられてしまっているという調査結果もあります。

そのような「時間泥棒」に関わった挙句、自らのビジネスや重要な仕事が疎かになっている事にすら気づいていない人が多いのが実情です。

正しい意味において働く時間を減らし、さらに利益を上げるようなビジネスを構築するためには、自らの「強み」を最も行かせる分野に特化して仕事をして、他の部分や自分の「弱点」が関わる仕事は出来る人に任せる必要があるのです。

自分の「強み」を生かせる「勝てる分野」で勝負をしよう。

斎藤一人さんが、あるオーディオセミナーで面白いことを仰っていました。

それは日本人ならば誰でも知っている「兎と亀」という童話に関する考察です。

それは「競争の途中で居眠りをする奴なんていない」というものです。

笑い話に聞こえるかもしれませんが、実はこれは「ビジネス」や「お金儲け」における重要な示唆を含んでいます。

童話では「兎」は慢心して途中で居眠りをしてしまい、結局「亀」に負けてしまいます。

しかし「兎」を大資本を持つ「大企業」に、そして「亀」を立ち上げたばかりで歩みの遅い「零才企業」に置き換えてみるとどうでしょうか?

確かに立ち上げたばかりの零才企業や小規模の中小企業に比べて、大企業は意思決定のスピードに関しては時間が掛かるかもしれません。しかし一人さんの仰るように、日々研鑽に励み利益を出し続けている大企業が「居眠り」などするでしょうか?

むしろ長期戦になればなるほど、資本力のない中小零才企業は大企業に勝てる見込みはなくなっていくでしょう。

「兎と亀」の童話は、油断をせずに「コツコツと努力をし続けることが大切だ」という教えを子供達に伝えることを目的としていると考えられます。

ですが少なくともビジネスの世界においては、この考え方はある意味非常にリスキーなのです。

なぜならば、これまで見てきたように「間違った方向」に努力をした結果、倒産の憂き目に遭っている企業が後を絶たないからです。

このことに関連して、斎藤一人さんはこうも仰られています。

曰く、「亀は『かけっこ』ではなく、『水泳』で勝負を挑むべきだったのだ」と。

つまり「自らの強みを行かせる分野で勝負をするべきだ」ということです。

確かに水泳ならば亀は兎に負けることはないでしょう。

これはビジネスやお金儲け全般にもいえることで、自分の得意なことをやりながら、勝てる分野で勝負をすることが重要なのです。

多くのスモールビジネスが、優位性がないどころかデメリットしかないような分野で勝負をしてしまっているのが現状です。

さらには日常業務でも自分の不得意なことを率先してやってしまっている経営者も多いのではないでしょうか?

その結果、ビジネスも進歩がなく結果も満足のいくものとはならないのです。

実際にほとんどの新規企業が数年で撤退している事実から、これは明らかなことです。

「ブラック企業」経営者のほとんどが「強み」ではなく「弱み」しかみていない

デフレの影響で所謂「ブラック企業」が社会問題化しています。近年は景気も徐々に回復基調にあり、従業員を理不尽に酷使する企業は徐々に淘汰されていくことが期待されていますが、いまだ従業員を理不尽に酷使するような企業が存在するのが実情のようです。

経済学的な側面からいえば、貨幣の価値に比べて「労働」の価値が下がってしまうためブラック企業が増えているという分析をすることも可能です。

しかしそのようなマクロ的な側面からだけでなく、そのような企業は優位性を持たずに経営をしてしまっているケースが多いのです。

なぜならば経営者自身も、これまで述べてきたような「罠」に嵌まり込んでしまっているためです。

たとえば、ブラック企業の経営者の多くは「自分はこんなに苦労しているのに、部下の連中は怠けている」ように「見えてしまう」のです。

その怒りが理不尽な「根性論」や「精神論」を従業員に押し付けることになります。

しかし彼らが本当に目を向けなければならないのは、従業員の細かな勤務状況ではなく、会社全体あるいは自分自身が勝てない分野で勝負をしているという事実なのです。

自らの強みを発揮でき、勝てる分野で闘わない限り、ビジネスで勝つことはできません。

全体から見ればどうでもいいような作業に時間をとられ、忙しく動き回っている経営者がいます。

しかし彼らは自分のビジネスにとって最も重要な仕事は何かという視点が抜けているため、いつも「量に追われて」います。

その結果、余裕がなくなり利益を上げるために従業員をいかに効率的に使うかということだけに集中してしまうようになるのです。

言い換えれば、彼らは自らの「弱み」にフォーカスしてしまっているため、それをいかにして克服するかだけを考えてしまっています。

それゆえに従業員の「弱み」も殊更に強調されてみえてしまうのです。

その結果が、今問題となっている「ブラック」な環境といわれる企業風土を形成してしまいます。

彼らにとって本当に重要なのは、無謀な精神論などを根拠として経営をすることではありません。

自らの「強み」を発揮できる分野において仕事をするという信念が必要であり、それを社のスタッフにも共有することなのです。すべてはそこから始まります。

間違った分野で、間違った仕事をするのをやめよう

ビジネスや起業で「お金を稼ぐ」には「自分の勝てる分野」で勝負をして、その分野で勝つために「絶対に必要なことだけ」を行うことが大事ということです。 これは口で言うのは簡単なことですが、これを本当に実行している人はかなり少ないのではないでしょうか? 自分の必勝分野を正しく認識するためには、日頃から自らの「強み」を理解し、どういう仕事やビジネス分野であれば活かすことができるのかを考え続ける必要があるのです。

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