敵は誰?FXの為替相場に影響を与える実需とは


FXでの悩みの種-急変やサポートレジスタンスを作るものの正体は

チャートを見ていて不思議に感じたことはありませんか?「自分が信用しているテクニカル分析が外れる」
「レートが上がっていくとどこかで止まって急落する」FXに特有のサポートやレジスタンス。上昇下降していくとどこかで止まるポイント。相場の動きに逆行し急反発してくるものの正体。この正体は何者か。
ここで突き止めましょう。

実需とは?

グローバル化の時代。
多国籍企業が巨額の資金を運用し為替レートに干渉してきます。日本の輸入系企業は外国との取引をドルで行なうことがほとんどです。
そのため「円をドルに替える」という両替を行なうのです。
輸出系企業は、外国で得た利益を本国の日本に送金するため「ドルを円に替える」ます。「実需」とはこうした貿易での実際の通貨の需要を求めた企業のことを意味しています。為替相場の中でも多国籍企業の影響力が強いので、実需というと企業を指す場合もあります。外国為替証拠金取引では一日に200兆円以上の資金が動いており、
その内の実需の影響は1割前後とも言われています。為替相場への影響力がけして強いとも言い切れませんが、
為替ニュースでは実需のフローについて盛んに取り上げられるのです。・主な実需
自動車関連企業、エネルギー関連企業、精密機械製造企業etc

なぜFXの為替相場で実需が問題になるのか

為替相場の場合、主に「円を売ってドルを買う」「ドルを売って円を買う」という行動が大きいとも言われます。
これは日本とアメリカの貿易関係でもあり、貿易には通常ドル建てで取引がされるからです。そのため、ドル円での相場の動きには実需のフローの影響が強いのです。
特に決算を控えた月(欧米なら12月、日本企業なら9月ごろ)にニュースでも取り上げられるのです。他にも月の初め、月の終わりごろにも実需の存在がクローズアップされます。
これは外貨の需要が出るためで、企業が不足している通貨の売買を行なうからです。ゴトー日の存在も重要です。
毎月下一桁が0か5の日には円を売りドルを買う注文が通常よりも多くなり、円安ドル高に流れやすくなります。
5日や10日などがこれにあたり、週明けが連休だったりするとその前の週末に外貨の需要が多くなるのです。海外旅行や外貨預金などのマネーの両替の動きでも為替レートは動き、これも実需なのです。こうした実需の存在は相場に大きく影響することもあり、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を狂わせます。

どこにいる?実需の存在

世界での貿易ではドルで取引することが多いのです。
そのためドルと円の取引量が多くなります。
USD/JPY(ドル円)のニュース速報では企業活動と関係する話題が多くなるのです。アジアでの貿易では円とその国の通貨が直接取引されることもあります。
日本の個人投資家に人気の豪ドル円やニュージーランド円、ユーロ円なども直接取引されます。・ドルと円以外での直接取引
オーストラリアドル⇔円、ニュージーランドドル⇔円、ユーロ⇔円など商品市場にも実需が存在します。・実需が関係する主な商品市場
金、銀、プラチナ、原油、コーン、トウモロコシなど

実需とテクニカルだまし

画像は世界でも最も取引高の多いユーロドルの4時間足チャートです。
この図では2014年10月ごろのEUR/USDの値動きが表示されています。
テクニカル分析では主に・MACDラインとシグナルラインのクロス
・MACDラインがプラス圏かマイナス圏か
・ヒストグラムの増減
・一目均衡表と為替レートとの位置関係この動きをエントリータイミングとして売買のサインとすることが多いものです。画像の水色の丸の所は、テクニカル分析でいうと「売り」ポイントといえますがレートは上昇しました。画像の緑色の丸の所でも遅行線がローソク足を下抜けて「三役逆転」状態になっています。レートが上昇していった理由は不明ですが、ヘッジファンドの動きとも実需の動きとも言われます。外為の世界で実需の存在はさほど大きくないのです。
ですが取引高が減少しスプレッドが拡大するような流動性の低い状態では実需の動きで大きな上下が起きるのです。水色の丸の所でショートポジション(売り)のトレーダーはストップロスになるか含み損です。「実需に負かされた」と嘆く個人投資家も多いものですが、実際にレートを動かしているのが実需とも限りません。実需は110円や105円など決まった価格に注文を入れるとも言われます。
他にも前日の高値安値を考慮して決めているのです。そのため特定のレートになるとそれ以上進まなくなり止るのです。
ただし、その後レートが反転していくのは投機や他の投資家の動きとも言われています。

実需の行動-円を売る円を買う

画像はドル円の4時間足チャートです。
この頃は2014年12月から年明けの1月ごろを写しています。年末になるとアメリカ企業が本国に売上金を両替するのです。
米国企業は日本で数多く進出しており、影響力も少なくありません。例えばAmazonやGoogle、Yahoo!などが挙げられます。その様子が画像の中の黒丸の所に現れているのです。
円をドルに替えることでレートが下がらず上昇しています。
円安ドル高方向へと大きく動いていますが、実需だけの動きでもなく投機の投資行動と目されているのです。反対に緑の丸で囲った所は大きく円高ドル安へと傾いています。こちらもヘッジファンドの決済やファンドの解体などの情報がありましたが実需による円買いと言われているのです。企業は外貨を両替する期限があります。
為替予約を入れることもありますが期限までにはお金を両替しなければならないのです。

実需の行動-サポートレジスタンス

画像はドル円の4時間足チャートです。テクニカル分析ではサポートラインとレジスタンスのラインが重要です。画像の緑のラインは主に「買い」の注文が集中しやすいサポートラインです。ここではソブリンファンドやGPIFなどの機関投資家が円売りドル買いするポイントでもあります。
そして実需もここで買いを入れます。
主に日本の輸入系企業がドルを買い、相場の下支えする役目も果たしているのです。画像の黄色のラインは「売り」が集中しやすいラインとなるレジスタンスです。
輸出系企業が上値を抑えていると言われますが、投機家や外貨の売却をする政府が関与するなどさまざまです。基本的に
・輸入系企業→低いレートで取引したい
・輸出系企業→高いレートで取引したい為替予約を入れたり、特定の価格で注文をしておいて待機しているのが普通です。▽多国籍企業の場合
1.他国から自分の国へとお金を送金する
2.自国から他国へとお金を送金するこの両方がありますからYahoo!が必ず円を売りドルを買うとも限らないのです。一般的には日本企業は次のような効果を与えていると言われます。・輸入系企業→ドル円レートを上に押し上げる
・輸出系企業→ドル円レートを下に押し下げる日本の輸出系企業も必ずドルを円に両替するとは限りません。
外国での売り上げ金の多さから円高ドル安方向へとレートを動かしていると考えられます。
ただ、実際にレートの急落要因は投機や長期投資家、リアルマネーなどほかの要因もあるのです。

まとめ

「絶対に勝てると思ったのに、なぜかレートが逆行する」この理由の一つに実需があるかもしれません。確定的なことの分からない為替レートですから真相は不明のままです。グローバル企業と私たちの生活は密接に結びついています。
Amazonで買い物をすることで、即座にドル高円安になるわけではありませんが、
クレジット払いなどで外国のWEBサイトから買い物をするときには影響がでます。
それも時間差のあることと言われているので、個人が為替レートに干渉することはあまりないといえます。億トレーダーが一時騒がれましたが、外為市場の中では小さな資金でしかありません。それよりも大企業が一斉に外貨を求めだす時期には実需の影響が大きくなり為替相場が不安定化します。

編集後記

チャートの不思議の一つが実需です。
個人投資家は彼らが「いつどこで何をしているのか」不明なままトレードを行なうものですから不安なものです。
今回、トレードの不安定さ難しさを紹介できたと思えます。

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