ドルストレートとクロス円の不思議な関係

shutterstock_262008788

FXで人気の通貨ペアの関係性

日本でFXといえばドル円や豪ドル円。
どちらもクロス円です。
その動きに影響を与えているドルストレートも見逃せない存在です。
そんな二つの関係性を考えてみましょう。

ドルストレートとクロス円とは?

為替相場は世界の通貨の取引が関係します。・ドルとユーロの交換レート比率が「ユーロドル(EUR/USD)」
・円とドルの交換レート比率が「ドル円(USD/JPY)」どちらも世界的に有名な通貨ペアで、どちらもドルストレートなのです。このドルストレートはドルと他の通貨とのペアのことで豪ドル米ドル(AUD/USD)なども含まれます。
イギリスポンドとのペアで、取引高も多いGBP/USD。
スイスフランとのペアとなるUSD/CHFはシステムトレードにも人気。
カナダドルとのペアのUSD/CADはDMMFXやヒロセ通商などでも取引できます。
スワップが高いNZD/USDもキャリートレードで有名です。
ドルペッグとなっていて上下に制限のあるUSD/HKDなどもあります。対してクロス円は説明が不要なくらい日本人に身近な存在です。ドル円が最も注目されて、デイトレードからスキャルピングにスイングトレードとトレーダーが得意なパターンでFXをしているのです。デイトレ派はユーロ円が好み。スワップ派の投資家は豪ドル円、ニュージー円を注目しています。トルコリラや南アフリカランドも金利差から中長期投資に用いられています。外国人はあまりクロス円取引をしないとも言われますがドル円は別な様子。下の画像はクロス円の比較チャートです。こうして見ると同じように動いていることが分かります。円という通貨の動きはクロス円全体に波及しやすいので似た動きになるのです。ただ、違った動きをしている所が確認できるはずです。この部分はペアとなる通貨の動向で動いてます。ユーロ円ならユーロの下落により為替レートが円高へと進行します。

ドルストレートとクロス円の関係性は?

円は円でレートが上下します。需給バランスで偏った動きが出るなら円高、円安へと進むものです。経済指標や投機的取引などでも動きます。同じようにドルはドルでの動きになるので直接は関係はしないはずです。ただ、為替での取引は相互作用があるものです。ヘッジファンドや年金、保険などの機関投資家がNZD/USDの取引を多くしたとします。ドルを売ってニュージーランドドルを多く購入した場合、もちろんNZD/USDはニュージーランド高へと進むものですが同時にNZD/JPYもニュージーランド高へと進む傾向を持っているのです。「傾向がある」ということで必ずしも同じ通貨が同じように上下するとは限らないのですが一つの通貨が他の通貨へと影響を与えることがあります。

ドルストレートとクロス円の関係具体例.豪ドル

一つの通貨に的を絞って考えてみましょう。
豪ドルと円、豪ドルと米ドルの比較チャートがこちらです。
赤紫の線が豪ドル円、黄色の線が豪ドル米ドルです。この画像は2014年9月から2014年12月ごろまでを写しています。黒い四角で囲った所ではどちらも同じように動いていることが分かります。この頃、ちょうどクロス円では円安方向への上昇トレンドがありました。豪ドル円は上昇するものの豪ドル米ドルは横ばいのレンジになっています。緑の四角のところは同じように下げていることが確認できるはずです。この時はオーストラリア中央銀行による口先介入から豪ドルが大きく下落します。「豪ドル米ドルは高すぎる」と発言し、つれて豪ドル円も下がっていきました。そして灰色の四角の所では豪ドル円が大きく円安へと動いています。対して豪ドル米ドルはドル高へと進行しました。この時は金融緩和により影響で円が極度に円安へと進んだために起こったことです。円安の動きのためなのか豪ドル米ドルはつられずにむしろ反対方向へと為替レートが動きました。

ドルストレートとクロス円の関係具体例.ユーロ

今度はデイトレ派が注目するユーロです。
ユーロ円とユーロドルの週足での比較チャートです。
赤い線がユーロ円、水色の線がユーロドルになります。長く続いていたユーロドルの上昇トレンドが終わり、反転下落してダウントレンドとなったのが灰色の四角のところ。ユーロ円も円高ユーロ安へと下がっているのが分かるはずでしょう。途中で円安方向へとユーロ円が動くものの、ユーロの下落の勢いには逆らえずにレートが下げていくのです。そんな影響もあったものの、ユーロ円は大きく円安へと上昇トレンドを築きます。黒い四角で囲ったところがその部分。先ほどの金融緩和の事情からユーロ円はユーロ高へ、そしてユーロドルはそのまま下落が続いてユーロ安になりました。これにはドル高が影響したこともあるのですが、逆向きに進んでいくこともあるのです。緑の四角で囲った所ではギリシャ問題が再燃した頃で、両者とも大きくユーロ安へと進みました。ユーロ円はそれまでの上昇トレンドがあったものの、大きなユーロ安から一気にトレンドが反転していったのです。通常はトレンドが起きればこのように急落はしづらくなるものですが、ファンダメンタルズの理由からユーロ円は直線的に円高ユーロ安へと進みました。

まとめ

取引高の多さからするとクロス円よりもドルストレートの影響が強いと考えられます。一概には言えませんが世界の投機家や投資家は主にドルの取引をするのです。クロス円の動きだけを見ていると足元をすくわれる理由はここにありそうです。・クロス円が謎の動きをするときはドルストレートが関係している
・ドルストレートはテクニカル分析が当たりやすい
・両者の密接に関係するが同じ動きをするわけでないこうした特長が為替レート、通貨ペアにあるといえるのです。

編集後記

クロス円はほとんどのFX業者で取引できる身近な存在。
でも初心者には難しいものです。
チャート分析をしていて外れる理由を探求するのもトレーダーの仕事なのでしょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でお金が無い.jpをフォローしよう!