為替レートの不思議-投機の行動を知ってFXトレードに役立てよう

為替レートの動きを作り出す存在

ニュースや新聞で毎日目にする為替レートと株価。同じような価格にいることも多いものですが、毎日同じレートになることはありません。気になったことはありませんか?秒単位でせわしなく動き続けるレートを誰が動かしているのか。相場をコントロールしている一つの「投機」。彼らは何者か?どんなことをしているのか?具体的に見ていきましょう。

1.投機とは

株価、為替レートは毎日動いています。道を行きかう人々が絶え間なく動き続けるようにレートも止まることなく動き続けます。投機はこうした日々のレートの動きを作り出しているのです。主に「投資」というのは長期的利益を出すための行動です。
そのため、毎日注文はしませんし決済もすぐには行いません。
反対に「投機」はスキャルピングやデイトレードなどの短期売買です。ここが「投資」と「投機」の明確な違いなのです。

2.投資家と投機家

画像はウォーレン・バフェット。アメリカ合衆国の著名な投資家でアメリカ人らしい合理的考え方と投資スタイルを持つ。世界的に有名な長期投資家といえばバフェットがまず挙げられる。投資をする人=投資家と、投機をする人=投機家に明確な違いはないと言われます。どちらもレートの動きから利益を出していきたいということでは同じなのです。
株価が上昇していくと、その企業にとっても資金源となりますから企業にはプラスになるのです。
反対に、株の空売りをして株価を下げていくとその企業にはマイナス要因になってしまいますね。投資家は基本的には株を買い、空売りはしません。
投機家は買いも売りも行います。ここが投機が批判される理由です。一般的な解釈は短期的売買をするかどうかと言われます。年金や保険、投資信託などの長期的運用を任される機関投資家は投機ではありません。個人投資家やヘッジファンドは投資行動により、どちらにでもなる存在といえます。
ほとんどの一般投資家は短期売買ともいわれます。つまり「投機家」なのです。「自分は長期投資をしている」という個人投資家なら「投資家」といえるでしょう。

3.投機は何をしてるか?

原因不明の急落の原因とも言われる投機。
ドル円などは過去には一夜にして3円ものレートの動きがあったものです。それとは反対に1日で2円ほどの急上昇することもあります。
これも投機のトレードによるものです。上の画像をご覧ください。画像はドル円の日足チャートです。黒い丸で囲った部分があります。
そこでは急激な上昇が起こった後に急落しています。この上昇と下降が投機によるものです。(他にも企業などの実需が関係しているとも言われます)1日にして1円分ほど、5日で3円ほどの上昇をしています。
長期投資を行う機関投資家などはこうした部分では買わないことがほとんどです。
機関投資家はピンクで囲った丸の中で投資を行なうといわれています。だからこそ、この黒丸のところでは投機の行動と言えるのです。紺色の丸のところでもレートは上下していますが、投機の売買が交錯して持ち合いの形になっているのです。

4.投機の気になる行動例.ドル円

画像はドル円の日足チャートです。
2014年の9月ごろの上昇トレンドですからご記憶の方もおられるのではないでしょうか。
投機は短期でトレードします。ですからレートが下がりきるのを待たないことも多いのです。画像での黒丸で囲った部分があります。
ここでドル円のロング、つまり「買い」を入れていくのです。
反対にショート、つまり「売り」をする投機もいるでしょう。
ただレートは上げていきますからロングのポジションを取っていたトレーダーは含み益が出ることになります。画像の緑色の丸で囲った部分があります。
ここではレートは下げていますが投機のショートポジションが原因の一つになっているのです。
よく非難される「売り」の投資行動が出ている部分でもあります。
ここで「買い」のポジションを取ったトレーダーは含み損が出てしまいロスカットの危険性も出ます。ピンク色の丸で囲った部分は長期の投資家が「買いたいポイント」になっています。
彼らはレートが下げてきて押し目を作るのを待っています。
相場を買い支える存在でもあり、下げてこない限りは相場を見ているだけの存在です。
話題になったGPIFもその中に入ります。

5.投機の気になる行動例.ユーロドル

画像はユーロドルの4時間足のチャートです。
2014年から続いていたユーロドルの下降トレンドがあります。通常は長期投資を行なう投資家は黒い矢印の方向へとポジションをとります。
ドル円や株式投資とは反対方向に下へと「売り」のポジションを取るのです。そして投機は紺色の矢印の方向へとポジションを取ります。
「買い」なので、機関投資家と反対方向になるのです。
つまり投機家(ヘッジファンドや個人投資家)と投資家(機関投資家など)が争う形になるのです。ピンクの丸のところでは売買が拮抗してレンジ状態になっています。
こうしたもみあい状態は何日も続くことがありますが、買いが優勢となりユーロドルは上昇しました。
黒い丸のところにあるように、ユーロドルレートが上げていく様子が確認できるでしょう。投資信託や年金機構などの長期投資家が出資できる金額にも限りがあります。
加えてトレンドが進みすぎた場合にはそれ以上の深追いはしないことが普通です。
そのため、投機の買いが優勢となりレートは上げていくのです。長期資金系の投資家もいつかは決済を行ないます。
そのためにトレンドは終わりを迎える部分もあるのです。
投機の勝利にも見えますが、実際のところは長期投資家が利食いを行っただけかもしれないのです。

6.まとめ

投機というのはあいまいな定義になっています。
スキャルピングしかしないサラリーマントレーダーや主婦トレーダーも含まれるものです。
どちらも為替レートの値動きから儲けを出していきたいということでは同じです。
初心者トレーダーがウォーレン・バフェットなどの投資家と敵対する可能性もあるのです。あなたは投機ですか?

7.編集後記

「投機筋の行動」といわれて、「自分のことかな」と考えてしまうこともあるでしょう。
普段何気なくFXトレードをしていて気にならないこともあります。
自分の行動が年金や投資信託と争うことになっているかもしれない。
そんなことを考えていくのもトレードの醍醐味の一つです。

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