少額資産で大きな利益を出すFX投資のレバレッジ設定とは?

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資産運用の具体的手段

本稿では数ある資産運用手段のうち、おそらく一度は聞いたことがあるであろうFX(外国為替証拠金取引)についての概要、ポイントについて書いていきたいと思います。

FXによる資産運用

FXという言葉を聞いたことがある・見たことがあるという方は非常に多いのではないでしょうか?

そして、その前後には必ずといってよいほど、「儲かる」という言葉が99%入っていることでしょう。それでは、FXとはいったいどのような資産運用の方法なのでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。

 FXは通貨の売買を通じて、資産を増やす運用方法の一つです。具体的にどのような仕組みかというと、ドルを円で買い円安になった時にドルを円で売るという方法で利益を出すというものですが、この説明ですと少し難しいと思いますので、具体例を挙げて考えます。

 9月1日に、1ドル100円で、100万円分ドルを購入したとします。(購入には円を用いますので、「ドル買い=円売り」ということになります。)

このとき、保有する資産は「100万円」から「1万ドル」に代わります(1ドル:100円=10,000ドル:1,000,000円)。ここがとても大切です。というのも、為替は変動しますので、購入後には「1万ドル」の価値が「100万円」であるとは限らなくなるからです。

具体例を進めていきましょう。

12月1日に、為替相場を見たところ、1ドル120円の円安になっていました。

この時、保有資産の「1万ドル」は「120万円」(1ドル:120円=10,000ドル:1,200,000円)になります。

とすると、保有資産「100万円」が「120万円」に増加したので、20万円の為替差益を得ることが出来ます。このように、為替相場の変動を利用し、通貨の売買を通して利益を生む手法が、FXです。

そして、もうおなじみ、FXにもインカムゲインとキャピタルゲインが存在しますので、その概要をそれぞれ確認してみましょう。

FXのインカムゲイン

株式や投信のインカムゲインは配当金、不動産のインカムゲインであれば賃料というように、所有する財産から果実のように生まれてくる利益がインカムゲインです。

これをFXに転用して考えるとどのようなインカムゲインの仕組みとなるのでしょうか。これは、各国間の「金利差」によってインカムゲインという果実が生まれます。

非常にシンプルに説明すると、日銀の貸付時の金利が1%、FRB(アメリカ連邦中央銀行)の貸付時の金利が3%のとき、2%の金利差が生じます。

とすると、ドル資産を銀行に預ければ年3%の利子(金利)がつき、円資産を銀行に預ければ年1%の利子(金利)がつくので、ドルを銀行に預けていれば円で保有するよりも2%高い金利を受け取ることが出来ます。

この通貨間の金利差を「スワップ」と言います。そして、FXの魅力的なところは、このスワップを365日で割り、1日あたりで支払われるという事です。いうなれば、毎日、銀行の利子がつくというイメージです。

このスワップを中心にしたFX投資がインカムゲインを目的としたFXによる資産運用といえます。なお、国によって、金利は異なりますので、それは調べてみてください。

また、金利差が反対の場合には毎日金利を支払わねばならないという事も決して忘れてはいけません。FXは必ず表と裏の関係にあります。もらう人がいれば与える人がいるという事です。

FXのキャピタルゲイン

FXのキャピタルゲインは冒頭で説明したように、円安円高の為替相場の変動を利用して為替差益を得るものとなります。多くのFXを煽るものは、こちらを指していることが多いと個人的には思います。

また、株式では取り上げなかった「信用取引」(=先に売って、後で買う)という運用も、FXであれば簡単に行うことが出来ます。

ドル買い円売りこれが通常パターンの投資です。ドル売り円買いこれが「信用取引」にあたる取引です。FXでは前者をロングポジション、後者をショートポジションと言います。
  

FXの最大の魅力:「レバレッジ」

なぜ、FXがこんなにも「儲かる手法」として流布されているのでしょうか。

その答えは「レバレッジ」という言葉にあります。レバレッジとは、「てこの原理」という意味ですが、金融業界では運用資産よりも多く運用することが出来るシステムのことを指します。

ここで???と思った方は正常です。詳しく見ていきます。

本来100万円を保有していたら、資産運用額は100万円となります。

したがって、株式購入するとしたら、100万円分の株式しか購入できません。

しかし、FXにはレバレッジというシステムを採用しているので、100万円を保有していたら、2000万円を資産運用額に充ててもよいというルールが存在するのです。(なぜそれが可能なのかは少々難解な説明になるので省きます。)

つまり、少ない額しか持っていなくても、レバレッジのおかげでより多くの額での資産運用が可能となるという事です。原則、日本のFXの場合、最高レバレッジは25倍と法律で定められています。

つまり、持っているお金を25倍背伸びして運用してよいですよという事です。したがって、10万円しか持っていなくても、25倍のレバレッジを使えば、10万円×25倍=250万円分の運用が可能になるという事です。

また、もちろんスワップも250万円に対するものがつきます。

「レバレッジ」は禁断の果実

 このように、少額資産しか持っていなくても、それなりの資産運用ができるという点でFXはちやほやされるのです。

しかし、レバレッジというのは禁断の果実であるという事を決して忘れてはいけません。

というのも、仮に10万円を25倍のレバレッジで運用すれば、【1ドル=100円】のとき、【25000ドル=250万円】での資産運用が可能となります。そして、ドル買い/円売りの取引をして、なんと30分後【1ドル=110円】になったとします。

そうすると、【1ドル:110円=25000ドル:2,750,000円(=25000ドル×110円)】となり、たったの30分で2,750,000円−2,500,000円=250,000円の為替差益となります。これは、すごいですよね、10万円の手持ち資産が30分で25万円の為替差益を得ることが出来るという事なので、利率で言えば250%となります。この魔法の様な事を可能にするのがレバレッジなのです。

そして、こういった例を挙げた雑誌やWebサイトを見てFXを始めるという方がとても多いです。

しかし、レバレッジは禁断の果実です。

なぜなら、今までの例は全て「良い方向にのみ」為替が変動していると仮定しているからです。

つまり、今までの仮定の正反対のことも起こる確率が50%あるという事です。(円高か円安の2択なので50%としました。)そして、FXは「円」単位ではなく「銭」単位で動きます。

また、為替相場はプレイヤーが非常に多いので乱高下も毎日のようにあります。先に挙げたファンドマネジャーなどのプロもFX市場にとても多く参加しています。

とすると、30分で10万円が0円になるという事もあり得るという事です。(実際には一定額の損失が出た時点で強制的に決済されるので、2万円くらいは手元に残るのが通常ですが、100%そうとは言えません。)

FXは少額資産で大きな利益を出すことが出来る金融商品

それ故、非常に魅力的な資産運用手法といえます。しかし、そのシステムの内容は「レバレッジ」という原理によるものであると理解していただきたいと思います。 そして、今後FXに関する記事等を見るときは必ず、書いてあることの「反対のことも50%の確率で起こる」という事を念頭に入れることで、安定した資産運用をすることが出来ると思います。 ちなみに、私の場合は、レバレッジは最高で3〜5倍で運用しています。なおここに書いてある事を知らない時には、レバレッジ100倍という取引をしてものの数分で資産の80%が消えたこともあります。(数年前まではレバレッジの最大規制が25倍ではなく100倍でした) そんな失敗を経験した者からのアドバイスです。「レバレッジの設定は慎重にかつ時に大胆に!」

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