「思考」と「富」‐その分かち難い関係とは?

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「両親」の影響にみる「思考」の重要性について知ろう

今回は「思考」が自分自身の「富」のありようを決定するというお話です。

仏陀は「現在の我々のありようは、我々の思考の結果である」と言っています。

単純に「お金持ち」になるうえでも、「お金」に対する正しい認識をもつうえでも私達の「思考」はとても重要です。

日頃の「思考」こそが私達の人生を決めるといっても過言ではありませんが、私たちの「思考」は、たいていの場合「両親」の影響を強く受けています。

そのあたりも交えながら「思考」の重要性について考えてみたいと思います。

優秀な人に共通する項目とは?

私達の体内には数ボルトの電流が流れているといいます。
何かを「思考」すると、その良し悪しに関わらず、また本当のことであっても嘘であっても、それが電流に付随して脳の意識を司る部分から「無意識」を司る部分へと流れていくのだそうです。

それが、一種の「思考の型」というものを作り出し、私達の「イメージ」となって現れる
ことになります。

この「イメージ」によって人間は「思考」をします。そして様々な自己啓発本などでよく話題にされる「潜在意識」とは、その「イメージ」を現実と一致させて私達の生活に出現させるように働くとされています。

したがって、いかなる現実もまず「自分自身の頭の中」でつくり出さなければ、それを実現することはできないということになります。

このことに関して、様々な優良企業のトップ達を対象としたある調査が、かつてスタンフォード大学やハーバード大学を中心に行われたことがあります。

それは優秀な人間に共通する項目は何かを導き出すというものでした。

そして明らかになった結論は、やはり優秀な人間は「自らが欲しいものを手に入れる前に、それを明確に感じ取ることができる」能力に秀でているということだったのです。

彼らは自らのアイデアや目標を、あたかも現実のものであるかのように「イメージ」として変換することができました。

彼らは自らが望むことについて、その細部に至るまで心の中で描写していたのです。

こうした鋭い感覚的なビジョンによって、目標が実現する「以前に」その目標を擬似体験することができていたということです。

私たちは心の中で「思考」を「言語化」する前に、「イメージ」として思い浮かべるというプロセスを経ることが多いため、このように「自分の欲しいもの」を「イメージ」として強く感じ取ることによって、自らの「思考」をそれが実現されるように仕向けることができるのです。

「思考」とはこのような「イメージ」に裏づけされて初めて、自分の思い通りの使い方をすることができるようになるのです。

「思考」と「言葉の鎖」

「人はたった一つのことに絶対的な支配を及ぼすことができます。それは『思考』です。

この天賦の特権は、自らの運命をコントロールする唯一の手段なのです。自分の心をコントロールできなければ、何もコントロールなどすることができません」

これは有名なナポレオン・ヒル博士の言葉です。

さきの項では「イメージ」によって「思考」に方向性を持たせる話をしましたが、実はそのようなアプローチを取らないと、私たちは「過去のプログラミング」に支配されてしまうようになります。

たとえば心無い両親に「お前は役立たずだ」と罵られたとします。

しかしあなたの心が、そして「思考」が「そんなことはない。私は価値のある人間だ」と信じて疑わなければ、そのような他者の「言葉の鎖」に囚われずに済みます。

ですがそのような「鎖」に何の抵抗もしないままでいると、いつの間にか他者による自分自身の「プログラミング」がされてしまうようになるのです。

本当は何の根拠もないのに「自分は役立たずだ」と自虐的に思っていたり、「自分にはできない」と固く信じてしまっていたりするのは、どれもこのような他者からの「言葉の鎖」による自らのプログラミングが原因なのです。

そもそも自分以上に自分自身のことを知っている人はいません。両親であれ友人であれ、無論全くの他人でもこちらの「一面」しか知ることができないのです。

よく母親が子供に対して「私は母親だから貴方のことはなんでも知っているのよ」と言ったりしますが、これは明確な間違いです。

もしこれが本当のことならば、現在社会問題となっているような「ニグレクト」や「虐待」は起こりえません。

本当に相手の感情を詳細に知ることができるならば、虐待された側の感情もありありと理解できる筈だからです。

人間は「自分自身のことすら完全には知らない」のですから、あくまでも他者と比較して「相対的に」自分自身について知っている程度ですし、それでも不完全なことに違いはないのです。

ですから他者からの「言葉の鎖」に囚われないためには、さきに述べたような自分自身の望む「イメージ」を明確にし、そちらに「思考」を向けることに意識を集中させなければなりません。

ヒル博士が「心をコントロールせよ」といっているのはこのプロセスをいっているわけです。

こういうことを書くと「他者からの客観的な視点も重要だ」という反論が返ってきそうです。確かに、それは一面の真実でしょう。

しかし常に自分自身の「思考」と付き合い、どういう感情の遍歴を辿ってきたのかを知っているのは自分だけです。

両親、友人を含めた他者は、その人なりの価値観のフィルターを通してしかこちらを見てはいないのです。

特に両親などは、これまで述べたような「善意の鎖」によって我が子を「支配」しようとする傾向が非常に強いです。

「心のコントロール」によって明確な「思考」を働かせなければ、私たちは両親の言葉にいつまでも囚われてしまいかねません。

それが人生にプラスに働くのならよいのですが、たいていの場合、両親の一方的な価値観によって「思考」が支配されてしまう場合が多いので、注意が必要です。

両親による「思考」の影響と「セルフイメージ」

「セルフイメージ」という言葉を聞いたことがあると思います。

ある心理学者によれば、この「セルフイメージ」が形成されるのは、人生の「初めの5年から7年」であり、「両親や友達、教師や社会全体によって形作られる」といいます。
このように初期で形成された「セルフイメージ」がその後の人生でも維持されていきます。

つまり、子供の頃に自分自身についてのネガティブな評価や情報に晒され続けてきたならば、その評価が現在までの私達の能力や可能性に強い影響を与えてしまっていることになります。

即ち、私たちは人生の初期段階で最も深く付き合うことになる「両親」によって「セルフイメージ」に大きな影響を与えられているのです。

彼らの態度や言葉によって、大人になるまで悩んだり苦しんだりする例は本当に沢山あるようです。

多くの子育ての本や教育に関する本で「子供にかける言葉に気をつけなさい」と繰り返し説かれているのはこのためです。

前項で「言葉の鎖」や「善意の鎖」という表現を用いましたが、彼ら自身もごく限られた信念や価値観の体系だけしか持たずに子育てをしていたわけですから、それらに強く影響を受けています。

その影響下で子育てをするわけですから、当然、子供にもその影響が出てしまうわけです。そしてその媒介となるのが、彼らが子供に対して発する「言葉」なわけです。

ですから、自らの望む「セルフイメージ」を確立するにあたって、場合によっては彼らの「言葉」からの脱却をはからなければならないこともあるわけです。

マクスウェル・モルツ博士も「セルフイメージは、個人の達成の限界を設定し、できることとできないことを明らかにする」と述べています。

つまり、個人のセルフイメージが大きくなればなるほどに、その人の可能性の範囲も同時に広がっていくわけです。
 

「お金」に対する「思考」も、「両親」の影響を多大に受けている

ロバート・キヨサキも「金持ち父さん、貧乏父さん」のなかで「両親」による「お金」に関する考え方の影響について言及しています。

「金持ち父さん」にとっては「お金」というのは「働かせる」ものであり、「貧乏父さん」にとってはどことなく「忌むべき」ものであったというのがこの本のエッセンスともいえる部分ですが、このような「お金」に対する両親の考え方の違いが、子供に多大な影響を与えているのは言うまでもありません。

即ち、本当に「お金持ち」になりたければ「両親」の「お金」に関する考え方を客観的な視点でみて、場合によってはその「呪縛」から抜け出すことが必要になるのです。

特にお金に縁の遠い家庭ほど、お金持ちになるのに必要な価値観とは間逆に価値観をもっている場合が多いといいます。

そのような環境で育った場合、子供はどこかでそのような価値観から脱却するための「思考」をもたなければいけません。

つまり、経済面だけでなく思想面でも「親離れ」する必要があるということなのです。

そして日頃から自分の望む状態を明確に「イメージ」しながら、自らのしっかりとした価値観に基づいた「思考」をする必要があるのです。

「富」を得たいのならば、まずは「思考」を変えよう

自分の理想とする「富」を得たいのならば、自分自身の「思考」から変えていかなければなりません。そのためには「イメージ」が非常に重要だと述べました。 無論「お金」に関する考え方だけでなく、人生のあらゆる面で自分自身の「思考」がカギとなります。 「自らの信じるものが自分の『能力』である」と言った人がいますが、これは真実です。自分が本当に「なりたい自分」になるために、定期的に時間をとって自分自身の「思考」について見直してみましょう。 ※参考文献一覧 ナポレオン・ヒル「思考は現実化する(携帯版)」田中孝顕訳,きこ書房. リー・ミルティア(2011)「ビクトリーbook 内面から成功する方法(基礎編)(実践編)」ダイレクト出版.

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