お金はなくとも心は王侯貴族!「チェス」で優雅なひと時を。

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「武士は食わねど高楊枝」、こんなことわざがありますね。

サムライたるもの、たとえお腹がすいていてもひもじいような顔をせず、ああ、お腹いっぱいだ、というような態度を崩さないよう。といった意味の教訓です。お小遣いの少ないわが身を振り返るとなんともリアルな実感をともないますが、これは単にやせがまんをしろ、という精神論というわけではないそうです。
たとえ十分ではなくとも、あるものに感謝してゆったりとした心持ちを忘れないよう、という戒めだともされているのです。そう考えると、お金がないからといってしょんぼりばかりもしていられない、という気になってきますね。

優雅なゲーム、「チェス」

そんな時こそ、優雅な遊びに夢中になって、王侯貴族の心で時を過ごすことにしましょう!
おしゃれなボードゲーム、「チェス」などいかがでしょうか?

「将棋」と起源は同じ!?「チェス」の特徴とその魅力

「西洋将棋」とも形容される「チェス」、美しい彫刻の施された駒が盤上を行き交い、プレーヤー同士の戦略が静かに火花を散らすこの麗しいゲームは、しばしば「詩」や「音楽」にも例えられる格調の高さを誇っています。
細かいルールについては専門書の解説をご参照いただくこととして、このゲーム、実に日本の「将棋」とよく似ているといわれています。
実は「将棋」も「チェス」もその起源は同じゲームに発しているといわれており、古代インドの遺跡からはそれらの原型になったと考えられているボードゲームの用具が発掘されています。「中国将棋」なども同様であり、いわばみんな兄弟のようなもの。どうです?「チェス」がぐっと身近に感じませんか?
さて、私たちにとってなじみ深い「将棋」と近縁の「チェス」ですが、はっきりと異なる部分とよく似た部分があるため、分かりやすいように将棋のルールと比較しながらその魅力をご紹介していきましょう。

「チェス」のボードは?

まずは対局の舞台となるボード。「将棋」は9×9マスですが「チェス」は1マス少ない8×8マスで白と黒が交互に配されたチェック柄となっています。そして実際に盤上を移動していく「駒」、「将棋」では王将・金将・銀賞・桂馬・香車・飛車・角行・歩兵と8種類あるのに対して、「チェス」ではキング・クイーン・ルーク・ビショップ・ナイト・ポーンの6種類とシンプルになっていますね。
そして、両者の最大の相違点のひとつ、ともいわれるのが「駒の再利用」に関するルールです。

「チェス」の駒は?

ご存じのとおり、「将棋」ではとった相手の駒は自軍の戦力として盤上に再投入することができ、それは何度でも可能となっています。ところが「チェス」はそのような駒の再利用が許されておらず、駒数が減ることはあっても増えることはありません。したがって対局が進むにつれてプレーヤー同士の消耗の度合いや戦況の有利・不利がはっきりとわかり、より厳しい状況下でどのように戦うか、というドラマが大きな魅力となっているといいます。
また、それぞれの駒に与えられた「機能」の差にも注目したいと思います。
「将棋」は駒の持つ動きや役割が細分化しており、動けるマス目の数や範囲などが段階的に分かれてバリエーション豊かな配列になっているのに対し、「チェス」は駒数の少なさもあってか、ひとつひとつの駒がとても大きく動くことができるため戦局の展開がよりダイナミックであるような印象を私たちに与えます。
また、「将棋」にはないルールとして「引き分け」が「チェス」には存在しています。これは圧倒的に不利な状態に陥った時、駒の再利用などができないため戦局の劇的な挽回が難しい「チェス」において、相手に「負けない」方法として、立派な戦術のひとつとされているそうです。
他には「将棋」でいうところの「成り」と呼ばれる駒のパワーアップについては、「チェス」では「ポーン」のみが敵陣最奥部に至った場合に任意の上位駒に変化できるなど、独特のルールがあります。

日本ではチェス人口は圧倒的に少ない?覚えておくと思わぬ楽しみも!

日本における将棋人口はおよそ600万人、一方チェス人口はおよそ2万人といわれており、その差は実に300倍にもおよんでいます。起源を同じくするゲームといえど、やはり日本では圧倒的にお国のゲームがなじみ深いのでしょうか。
ですが、だからこそ、「チェス」を覚えておくことをおススメしたいと思います。ルールでいえば「将棋」のそれより覚えやすいうえに、外国語が分からなくても海外の方と対局して心を通わせられる、という魅力もありますね。
また、洋画などではチェスを指すシーンが頻繁に出てくるため、大まかなルールを覚えておくだけでもぐっと楽しみ方の枠が広がること請け合いです。
例えば「ハリー・ポッター」シリーズの映画第一弾では、「チェス」が重要な役割をはたすシーンが登場します。ルールを知っていれば、その緊迫感がより身近に迫ってくるように感じられ、もっとずっと楽しく鑑賞できるはずですよ!
ともあれ、これも特別にお金をかけなくても優雅に楽しめる知的な遊び。プレーヤーの人柄がダイレクトに反映され、二人の戦略がぶつかり合って物語を紡ぎだすさまは見る者に感動を与えます。
心は王侯貴族で、「チェック」と静かに宣言したいものですね。

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