お金がないのにボランティア?無償から一歩を踏み出そう

無償から有償を得られる

わたしは、ワーキングプアでありながら約二年ほどボランティア活動をしていました。ボランティアというと、なんだか抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。そんな余裕はないと思われる方もいらっしゃることでしょう。

しかし、実際には、ボランティアを行うのにお金の有無はそれほど関係がないのです。

きっかけは東日本大震災

震災時、わたしは宮城県に居りました。沿岸部ではなかったので津波の被害は受けませんでしたが、建物の倒壊を恐れて二日間は避難所で過ごしました。
そのときから、沿岸部にはすさまじい津波が来ているだろうなと思っていました。

電気が途絶えていたので、テレビが映らず状況はまったくわかりませんでしたが、揺れの大きさからそれは明らかでした。そしてやはり、津波は壊滅的な被害をもたらし、多くの方の職やお金、衣服、家や命をも奪っていたのです。

テレビが映るようになり、自分に命があったことを感謝しなければならないと思ったわたしは、被害の大きかった沿岸部の支援に行こうと決めました。

なにもない土地

沿岸部周辺へはバスで行くことができました。しかし、壊滅的な被害を受けたポイントまではバスが不通になっていて、歩いていくか、自転車に乗っていくしかないような状態でした。

避難所で出会った志を同じくする人たちで支援グループが出来たので、行政の力や他県からの支援を受けてスコップや自転車を手にし、まず始めたのは側溝の泥かきでした。

沿岸部には、とうぜんお店はありません。住めるような家もありません。困り果てた人たちが家の跡を見に来ているだけの、まるで終末的なところです。
なので、わたしたちのグループは家からわずかな食べ物や飲み物を持参し、ただひたすら復旧作業を行いました。

家や家族を失い、なにも手につかない人たちの横で、かける言葉もないまま行う作業は、初めは地元の方に受け入れてもらえず、声もかけてもらえませんでした。

困り事の受け付け

あえて地元の方と繋がろうとせず、黙々とただ作業していたことが良かったのでしょうか。徐々にわたしたちのグループは、地元の方から認めてもらえるようになりました。

話をするようになると、一人ひとりから震災による困り事を聞くようになります。そこで、その困り事一つひとつを受け付けるシステムをつくり、体系化。それをグループのメンバーで解決する仕組みが出来上がりました。

ボランティアの受け入れ

被災したところに、個人でボランティアに来ている人たちがいました。仕事がなくなってしまいお金がないので家から自転車で来ました、という方も。

わたしたちのグループは、そのような方たちが、ただ作業に来て帰っていくのはもったいないと感じていました。どんなところから、どんな人がボランティアに来てくれたのか知りたいし、また、次に来てくれるときにわたしたちのグループを目印に来てもらいたい。

そんな思いでグループをきちんと組織化させ、行政や企業からの支援を受けやすくしました。途端に物資が届き始め、わたしたちは、遠方から来るボランティアの方たちを受け入れて、ボランティア活動の終わりにはお茶やお菓子をふるまえるようにまでなりました。

お金がないからとそのままなにもしていなければ、こんなたくさんの物に恵まれることはなかったでしょう。お金がない、けれど行動を起こしたいというとき大切なのは、志を同じくする人たちとの団結です。人の中に、ヒントはあります。

これが個人なら、このような支援は受けにくかったでしょう。組織の力を感じた瞬間です。

出来ることをする

わたしは仕事をしていたこともあり、現地にはそれほど足を運ぶことが出来ませんでした。お金があれば寄付も出来たのでしょうが、それは難しい状態です。なにかしたいという思いから、グループの宣伝に使うチラシの作成や、ボランティアメンバー募集の看板をつくったりなど、小さくても出来ることに携わりつづけました。

メインは現地に足を運び体を使って復旧作業を行うボランティアの方々ですが、わたしはアイディアを出す脇役として、誰かの役に立ち、認めてもらっていたのです。

まとめ

ボランティアに来る方々の経済状況はさまざまです。 わたしのグループのところには、お金のある方、ない方、関係なく支援に来てくださいました。それというのも、お金のないボランティアさんを受け入れるだけの準備がしてあったからです。中には、ボランティアに来て職を見つけたという方もいます。 ボランティアは普段かかわらないような人たちとの出会いの場でもあるので、ボランティアに行ったときは、ぜひ周りの方とお話をしてみてください。

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