お金がない中で良い子を育てる「母から学ぶ子育て術」

shutterstock_158445608

親が贅沢をしない姿を見せよう

なにかとお金のかかる育児。行商をして子どもを育てたという母のエピソードには、お金がなかったからこそ出来た子育ての知恵がありました。

米のとぎ汁

母乳にあまり栄養のなかった母は、生まれた子に市販の粉ミルクを飲ませていました。しかし、運の悪いことにちょうどお金のないときにミルクを切らせてしまいます。ミルクを買う余裕がどうしてもなく、とはいえ頼れる親もそばにはいなかった母は困りますが、そんなときにも背中の子どもは容赦なく泣きます。まさに貧乏を絵にかいたような状態ですね。

母は考えました。なにか家にあるもので栄養の取れるものはないだろうかと。今でこそインターネットですぐに検索出来てしまいますが、当時はそんなものもありません。母なりに考え、そして行き当たったのが米のとぎ汁でした。

米ぬかの入ったとぎ汁には、ビタミンやミネラルが溶けだしていて化粧水に混ぜても良し、アク抜きにも良し、拭き取りそうじの水にも良しと非常に優秀なのです。母はなんとかピンチを乗り切りました。

駄々をこねない子に

母は、家にお金のないことを子どもたちにも話していました。母という人が化粧や着るものを贅沢をしない人でしたから、子どもたちも当然贅沢などしようもありません。

おかずがきのこの卵炒りだけでも不思議に思わず、夜は電気代節約のため8時には寝ていました。母も我慢しているのですから、わたしたちは他の子どものように、おもちゃやお菓子に駄々を捏ねることはありません。子どもでありながらわたしの口ぐせは「見るだけ!」で、近所でも評判のいい子に成長していきました(自分で言うのはおかしいですが…)。

たくさんある絵本

唯一、母が惜しみなく買ってくれたものがありました。それは、絵本です。家にお金がないのをわかっていたので、子どもながらに遠慮していらないと言うのですが、本だけは無理をして買ってくれていました。

きっと、母なりの考えがあったのだとおもいます。

そんな想いを汲み取ったのか、わたしは絵本から、文字というものを知ります。そして、小学校に上がる前には50音すべてを書き取れるようになっていました。他におもちゃがないので、ひらがなを遊び道具に、文字の練習をしていたからこそ出来たことです。

母の身なり

わたしはワガママを言わない子どもでしたが、小学校に入ると同時に、母の身なりが気になり始めました。

友だちのお母さんは皆きれいな化粧をし、オシャレな格好をして輝いているのに、母はなりふり構わず働いているせいか、その格好は地味でみすぼらしく、子ども心に恥ずかしさを覚えたのです。

わたしは母に訴えます。もっと見なりに気を使ってほしい、若い格好をしてほしいと。

すると、母は、お金は見栄えを良くするものではなく、身につくものに使うべきだと諭しました。いくら見栄えがよくても、肝心の頭がカラッポでは物事を考えることが出来ないからと。

このとき、何故母が絵本だけは買ってくれたのかがよくわかりました。まさに、母は身につくものにお金を使っていたのです。

勉強のやり方

仕事を持ち、朝から晩まで忙しい母でしたが、仕事の傍ら、わたしの勉強に付き合ってくれていました。

とくべつ勉強は得意ではありませんでしたが、母と一緒にいれることがうれしくて、問題を解いては覚えたことを話し、自ら問題集をつくって、母に読み上げてもらうなどしていました。

いま考えると、わずかな休憩時間に手を煩わせてしまっていたので、申し訳なかったと思います。
しかし、忘れられない思い出です。

まとめ

お金のない子育てエピソードはいかがでしたでしょうか。 わたしの子ども時代は贅沢もせず、共にいられる時間もさほどありませんでしたが、母からの愛情はたくさんもらったと思います。 親が贅沢をしていない姿を見たら、子どもは贅沢をしようとは思いません。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でお金が無い.jpをフォローしよう!

お金がない中で良い子を育てる「母から学ぶ子育て術」
Reader Rating 3 Votes