中国爆買い現象の変化と日本店舗のとるべき賢い対応

今後の日本経済は中国爆買いの動きにかかっている!?

最近では、日本への旅行者の増加に伴い、エアービーエヌビーというサービスを利用し、自分の家の空き部屋を旅行者に貸す人が多いようです。

人気の場所ではひっきりなしに予約が来るそうです。中でも中国人の割合が多いそうです。

街中でもコンビニで働く店員などに中国人が増えてきているように思います。

今や中国人が普通に日本になじみ、日本語を使って生活しているんだなと感じますね。

中国人のお金がないイメージはもう昔の話。

そんな中、テレビのニュースでは「中国人爆買い」の様子がたびたび報道されています。先日目にしたのは、クルーズ船に乗って宮崎県の港にやってきた大量の中国人が、ずらーっと並ぶ貸し切り観光バスに乗り込み、市内の訪れた店舗でほとんど値札も見ずに他の中国人と競うように日本の商品を買いあさる姿をでした。

さて、このような中国人観光客による「爆買い現象」は日本にどのような影響を与えるのでしょうか?

  

「中国爆買い」の基礎知識

中国人による日本製品の爆買いが1番話題になったのは、「春節」の時期に中国人が日本に大挙して押し寄せてきた時でしょう。連日ニュースで報道されたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

ちなみに「春節」とは日本における元旦のようなもので、その間は工場なども基本的にストップするそうです。

その春節を利用して、お金が余っている中国人が品質の良い日本製の物を求めてやってきているのですね。日本の10倍ぐらいの人口があるといわれる中国ですから、そのスケールは半端ではなかったというわけです。

実は、日本にも同じような時代があった

そんな中国人爆買いですが、実はそれと同じかそれ以上のことをやっている国があったのです。それはどこでしょう?

・・・もうお分かりですね?そう、日本です。かつて高度経済成長がピークを迎え、バブル景気に沸く日本人が海外のブランド品を買いあさったことを覚えている方も多いと思います。(その後に生まれた方も多いかもしれませんが)

当時、パリのルイ・ヴィトンのショップに、整列&入場制限の制度を導入させたなど海外に数々の伝説を打ち立ててきた日本人。当時はマナーの悪さを指摘する報道も結構多かったようです。

さて、日本人がそれだけ海外に行き、高額な買い物をした理由は何でしょうか。

一つはニクソン・ショックにより固定相場制が崩れ、変動相場制になり、一気に円高になったことです。日本人の所得が右肩上がりだったことも拍車をかけたのでしょうね。

そしてもう一つは、日本人の団体旅行先として海外が一気に増えたからだと言われています。国内旅行よりも海外旅行の方がトレンドになっていき、その流れがどんどん加速していったようですね。団体旅行客が大挙して海外のお土産屋さんに押しかけ、円高で何でもいいから買いまくっていたのですね。ニセブランドの被害も多かったそうですが、そもそもブランド品に対して素人の日本人も多かったのでしょう。

ご存知のように、バブル崩壊でそのような秋外旅行ブームは一気に収束してしまいましたが、その当時の日本は今の中国に似ているのではないでしょうか?

 

背景に円安の影響!

中国爆買いは円安に支えられていると言って良いと思います。もちろん中国の経済が好調だと言うことも非常に大きいのですが、それ以上に円安の効果は大きいと思います。そうでないと、ちょっと前まで歴史認識問題などで徹底的に日本を非難していた中国が手のひらを返したように日本に押し寄せるということはなかったでしょう。

円安はごく簡単に言うと、円の価値が低くなると言うことです。つまり外国からすれば安い価格で日本に行くことができ、安い価格で日本製品を買うことができるようになるということです。

円高に支えられて日本人が海外ブランド品を買いあさったのとちょうど反対の現象が起きているのですね。

中国人爆買いは日本経済を救うか?

驚くべきデータがあります。

内閣府による「主要名目GDP主要項目の前年比増減額」を外国人旅行者の支出額増減と比較してみたところ、なんと全ての項目で外国人旅行者の消費支出増加額が上回っていたのです。

もちろん世界各国の旅行者を対象にしたデータではありますが、そのうちの大多数が中国人であることは疑いようのない事実でしょう。

ある中国人がフェイスブックへの書き込みで「今の日本の経済は中国人が支えているんだよ!」と投稿したそうです。「なんて傲慢な!」と思う人も多いでしょうが、上記のデータを見るととそうなのかもしれませんね。

もちろん中国のバブルがいつ崩壊するかは分からないのですが、少なくとも中国の景気がまだしばらく良いのであれば、不景気に悩む日本のお店は中国人向けに商品を開発したりマーケティング戦略を立てることは賢い選択でしょうね。

中国爆買いに変化の兆しあり

そんな中国人の爆買いですが、最近気になるニュースが朝日新聞に載っていました。これまではなんでも手当たり次第に買っていた中国人観光客が、最近は買う商品を絞ってきたということなのです。

これは、もしかしたら中国人の財布事情が厳しくなってきたのかも知れませんし、最初は物珍しさで何でも買っていた日本製品に飽きてきたのかもしれません。

ただ、ここで引き下がってはせっかく日本に来てくれている中国人観光客を他の国に取られてしまいます。どうやら多くのお店はそのような変化の兆しに対応し、販売戦略を変えてきているようなのです。この辺りは、さすがは日本人だと思います。日本人は商売が下手、と国際舞台では評価が低いですが、相手の心情を巧みにさぐり柔軟に変化させることが日本人は上手だと思います。

中国人爆買いのトラブル事例

さて、そんな中国人爆買いですが、良いことばかりかというとそうでもなく、トラブルも絶えないのだそうです。

まずはマナーの悪さ。これについてはかつての日本人も同じことをしていたのであまり偉そうには言えないのですが、遠慮を知らない態度に嫌気がさす人も多いのだとか。(もちろん全ての中国人のマナーが悪いわけではないのでしょうが)

また、文化の違いによるトラブルも多いようです。宗教的な問題もあるでしょう。特に中国人はメンツを重んじる国民性があるため、手ぶらでは帰れないとばかりにいらないものまで買ってしまうということがあるようです。

そしてさらに深刻なのが、犯罪。なぜかあまり報道されないのですが、実際に万引きがかなりあるそうで、しかもこそこそ隠れて、というものでなく、かなり大胆にかっさらうように商品を持ち帰る人もいるのだとか。

日本がとるべき戦略

このように、やや落ち着いてきている上にトラブルも耐えない中国人爆買い。一説には他の新興国からも日本を訪れる人が徐々に増えているとも言われ、仮に中国のバブルが崩壊しても、フィリピンやインドネシアなどの観光客が中国に代わって日本に押し寄せる、ということも考えられないではありません。

でも、そのようなものは一時的な特需に過ぎないとも思うのです。少なくとも恒久的な戦略として中国人爆買いを捉えるのは長期的に見ては危険だと思います。それよりも、先ほども述べたケースのように中国人の購買意欲の変化に敏感に対応するなど、動向を冷静に見極めることが大事なのです。

すでに大量生産、大量消費の時代は終わっています。インターネットの発達で必ずしも現地に行かなくても買い物ができますし、観光客のデータなどもリアルタイムで把握することも可能です。

そして、忘れてはならないのは内需の拡大。中国人をはじめ外国人に対して売ることばかりを考えていては国内の景気は一向に良くならないと思いませんか?常に10年先、20年先を見極めるような戦略眼こそが、これからの日本がとるべき賢い戦略ではないかと思うのです。

歴史は繰り返される

以上、見てきましたように、中国の爆買い現象は、バブル崩壊前の日本人に現れていた現象でもあるのです。そして、今後中国が同じような状態になる可能性も否定できないのです。 もしかしたら、今必死になって日本製のおみやげを中国人に売っている日本人は、かつて海外でブランド品を回あさっていた人で、そのことを思い出しているのかもしれませんね。 だからこそ、何でも買うのではなく、選択して買う賢い中国人消費者が増えてきても、日本の店舗もそれに迅速に対応することができているのだと考えることもできますね。

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