増加する「下流老人」をあなたは知っていますか?

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愚直に真面目に生きているだけではお金がない老後を過ごすことになる?

下流老人と言う言葉をご存知ですか?

お金がない状況で真面目にコツコツ仕事をしてお金を貯金をしていれば老後は安泰だと言われた人たちが現在その下流老人といわれる存在へと次々になっております。

下流老人とはお金がなく底辺の生活を強いられ、貧困に苦しむ老人のことをさして、NPOほっとプラス代表理事の藤田孝典氏が作った造語です。

彼は2015年6月に出版された著書『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』で下流老人を「生活保護基準相当で暮らす高齢者、

及びその恐れがある高齢者」と定義しており、近年増加傾向にあるこの下流老人を社会問題の一つとして捉えるべきであると言っています。

内閣府「平成22年版男女共同参画白書」によれば、

65歳以上の相対的貧困率は22%であり、

単身高齢男性のみの世帯では38%以上、

単身高齢女性のみの世帯では52%以上です。

お金のない単身高齢者の相対的貧困は極めて高く、

高齢者の単身女性に至っては半分以上が更にお金のない貧困下で暮らしているのが日本の現状です。

お金がなくて困る、もしくは困っている下流老人は2015年現在で日本国内に推定600万人ほどいるとされており、

その比率は驚くべきもので若い人にとっても決して他人事ではありません。

あなたは下流老人と言う存在を知っていましたか?

あなたは下流老人がどうして生まれるのか知っていましたか?

あなたは下流老人が起こすであろう社会問題を知っていましたか?

今回はこの今話題の下流老人について考察し、この下流老人が誕生し増え続けていくとされる社会問題にどう対応するべきなのかを述べていきます。

下流老人の定義

先程も述べたようにこの下流老人と言う言葉は今年登場したばかりの造語です。

下流老人かどうかを判断する指標として、以下の3つが挙げられるとこの造語を生み出した藤田孝典氏は語っています。

一つ目は高齢期の収入が著しく少ないこと。

お金がなくては生きていけない現代社会の中でも日本は特に生きていくのに最低限必要なお金が多い国です。

怪我や病気などで体を壊しやすい高齢者は生活保護や国民年金のみのお金に頼って生きていこうとしても現状それがかなり難しく、

高齢期の収入が少ないと死の危険がぐっと身近になります。

2つ目は十分な貯蓄がないこと。

収入が足りない分はお金を貯金しておくことで補うしかないのですがこれが必要な金額に届いていない、

もしくは全くない状態で高齢期を迎える人が現状の日本でかなり増えてきています。

3つ目は周囲に頼れる人間がいないため社会的に孤立してしまうこと。

成人したら親元を離れるのが当たり前の日本において、

隣近所の付き合いは当たり前でなくなって久しく、

年に1度も顔を出さない子供が当たり前、

場合によっては10年ぶりの再会をすることもある今の日本社会において自分の周囲の人間関係を構築出来ておらず孤独になる事も多いです。

下流老人は、これらの何かあった時の備えとなるはずのもの、

セーフティネットを失った状態、

「3ない状態」

にあり、

自力では健康で文化的な生活を営むことが困難な状況にあると考えられる人の事を指します。

下流老人になってしまう理由

藤田孝典氏は、現役時代に「一般的」な水準の年収を得ていた人たちでも、

以下の出来事が原因になり、下流老人に陥る危険性があると指摘しています。

一つは支出が多く負担が大きいパターン。

自身や家族の身に病気や事故による高額な医療費の支払いが発生したり、

子どもがワーキングプア(年収200万円以下)や引きこもりで親に寄りかかることによって発生する自分が生きていくための最低限の金額を大きく削り取ってしまう状態に陥ったときがそれにあたります。

もう一つは自身の健康状態が維持できなくなったときのパターン。

体が不自由になってしまったり、

自分の事を自分でやりきれない状態になってしまっても高齢者介護施設に入居できない状態になったり、

独居老人状態での認知症の発症により社会生活が困難になってしまう時がそれにあたります。

最後の一つはそれ以外の要因。

熟年離婚による年金受給額や財産の分配、

老人を狙った犯罪行為の被害にあった場合などでお金で大きな問題が発生した場合があげられます。

ご覧いただくと分かるようにほぼ全ての場合においてお金で問題が発生することが分かります。

しかし「一般的」な水準の収入を得ていた人たちが最後のパターンはともかく、そんなお金に困るような事態を起こすことがあるのかと疑問に思う人もいるでしょう。

そうした人は現状おいくつで今の貯金がいくらあるかを考えてみて下さい。

月収18万円の人が辛うじて毎日を多少の我慢で「普通」に生きれるという事は人は一年間で216万円最低でも必要という事です。

怪我や病気なしと言う条件で1000万円のお金でさえ我慢して5年も生きられないのです。

真面目にコツコツお金を貯めている人で60歳で1000万円のお金があるのが「一般的水準」なのであれば確かにお金に困る人はそんなにいなくなるでしょう。

しかし現実それが「一般水準」ではないです。

その為お金の管理をちゃんとした、していなかったに関らず、先程挙げた要因で人は簡単に下流老人になるのです。

その為下流老人は今後も確実に増加すると見られています。

なぜなら今、若年期、青年期の人たちは労働賃金の低下、年金受給額の減少、非正規雇用者の増加、未婚率の増加などによって今の下流老人になってしまった人たちよりもスタートの段階でリスクが高くなるからです。

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