2015年、世界を大きく揺るがせたイスラム国の資金源

どこから資金がでているの?イスラム国の気になる資金源

イギリスBBCのドラマに「Sherlock(シャーロック)」というものがあります。

シャーロック・ホームズが現代のロンドンで活躍するというドラマで、イギリスではもちろん日本でも話題になりました。

そのドラマで、シャーロック・ホームズがアイリーン・アドラーという女性に惹かれつつも捕まえるという話があるのですが、その話の後半でアイリーン・アドラーがあるテロ組織にサーベルで斬首されそうになる、という場面がありました。

(アイリーン・アドラーがその後どうなったかはネタバレになるので、ドラマを実際にご覧下さい)

それを見て、「現代のテロ組織でサーベルを振り回すことはないだろう、ドラマの演出だろうな」と思っていたのですが、そんな自分の考えが平和ぼけだったと気づかされる事件が起きました。

ご存知だと思いますが、日本を震撼させたイスラム国による日本人人質事件です。

これで、日本人がテロの標的になり得るということが分かったと同時に、平気で人の首を切る組織があることを改めて認識しました。

2015年末現在でも、パリへの大規模なテロを起こすなど相変わらず活動しているイスラム国。

なぜそのような組織が生まれたのだろう?どんな人が兵士として活動しているのだろう?という疑問とともに、最も気になる疑問は「イスラム国の資金源はどこから来るのだろう?」ということではないでしょうか?

剣や銃だけでなく、数多くの兵器を持っているようですし、もちろん食料など生活に必要なものにもお金が必要です。

世界規模でテロを起こすためには継続的にたくさんの資金がなければ活動が不可能なはずです。

そのイスラム国の資金源について探る前に、まずは日本にもあったテロ組織はどのような資金源があったかについて探ってみましょう。


  

日本のテロ組織の例その1 連合赤軍

「あさま山荘事件」をご存知でしょうか?

事件を起こした「連合赤軍」は、連続強盗などを繰り返し「総括」と呼ばれるリンチを仲間に加えて殺害するなどしていたのですが、最終的にあさま山荘にたてこもり、人質をなんと219時間監禁(警察が包囲する中での人質事件としては日本最長記録)するという事件を起こしその後、捕らえられました。

社会に対するインパクトは大きく、平均50.8%の視聴率という報道特別番組の視聴率では日本記録になるほどたったそうです。

この連合赤軍の資金源は諸説ありますが、学生運動から発展したものなので資源の調達には苦労したようで、強盗などを繰り返していたことがそれを証明しているでしょう。

日本の例その2 オウム真理教

こちらは記憶している人も多いと思いますが、地下鉄サリン事件などを起こした「オウム真理教」があります。

教団については改めて解説するまでもないと思いますが、特に神経ガスのサリンを使用した同時多発テロ事件は日本だけでなく世界に衝撃を与え、死者を含む多数の被害者を出した戦後最悪のテロ事件です。

そのオウム真理教の資金についても諸説あります。

宗教法人なのでお布施もあったでしょうが、それだけでなくアンダーグラウンドの資金源があったといわれていますし、他の宗教法人からの援助があったのではないかという憶測もあり、それがサリンの製造やその他のテロ行為のための資金となったのでしょうね!

それでは、いよいよ気になるイスラム国の資金源についてみていきましょう。

 

イスラム国の資金源その1

イスラム国の特徴はその豊富な資金源だと言われています。

テレビなどの報道でも戦車や銃器を豊富に持っている様子が映されていますし、先進国の軍隊と戦えるだけの兵器を持つためには国家予算並みの資金がなければ難しいとも思います。

イスラム国の最大の資金源といわれているのが「原油の密売」です。

イスラム国が潜伏しているといわれるシリアやイラクは、言うまでもなく産油国ですし、特にアメリカなどの多国籍軍に恨みを持っている人も多くいるので、その一部がテロ組織化したとしても不思議ではありません。

油田を持っている富豪がその中に含まれていることは十分に考えられますね。

日本を含め、原油の供給がストップしたら困る国が多いため、その取り締まりは難航していると思われます。

イスラム国の資金源その2

次に、イスラム国に対して外部からの寄付があると言われています。

湾岸諸国はイスラム教の国が多く、キリスト教徒の支配に対して良く思っていない人も多いようです。

表向きはテロ行為に参加しなくても、資金援助はするという富豪もいるのでしょうね。

ただ、現在のところ寄付はそれほど高額ではなく、イスラム国の資金源のほんの一部だとも言われていますが、少なくともイスラム国創設当初においては貴重な資金源になっていたのでしょう。

イスラム国の資金源その3

3つめは、略奪や盗掘です。

実際にイスラム国が支配している地域で世界的に貴重な遺産の破壊が行われているのは確かなようです。

略奪というと、盗賊が手当たり次第に行っているようなイメージがありますが、イスラム国の略奪はとても計画的で組織化・体系化されており、脅迫と暴力による強制力があることから「まるでマフィアみたいだ」とも言われています。

イスラム国の資金源その4

最後に、日本人を恐怖に陥れた日本人人質事件でも身代金が要求されたように、誘拐による身代金と人身売買がイスラム国の資金源になっています。

もちろんターゲットは日本人だけでなく、世界各国の人が誘拐されています。

さらに現代においては、日本人人質事件の時のように映像によってリアルタイムでの脅迫ができるので、世界にイスラム国の存在をアピールすると同時に、身代金を支払わなければどうなるか、ということを脅しの材料に使うこともできるのです。

ヨーロッパの国が身代金として支払った金額は、おそらく数百万ドルだろうともいわれています。

さらに、誘拐した女性や子どもを奴隷として人身売買をしていることもイスラム国の資金源になっているのです。

他にもこんなにある、テロ組織

2015年、イスラム国が一躍有名になりましたが、世界には他にも様々なテロ組織があります。

日本で有名になったものとして、「アルカイダ」があります。

ウサマ・ビン・ラディンという指導者の下で反アメリカを掲げたテロ組織でした。

アルカイダはアメリカ同時多発テロ事件の実行犯とされていますが、真相が明らかになる前にウサマ・ビン・ラディンが死亡してしまいました。

アルカイダも中東に拠点を置き、やはり原油が資金源になったのではないかと考えられますが、イスラム国ほど組織的ではなく、自発的に集合する社会運動のようなテロ組織で会ったようで、連合赤軍に近かったのかもしれませんね。

イスラム教徒の苦悩

さて、ここまで書くと「イスラム国、とんでもない!」と思われる人も多いでしょうが、そのようにイスラム系の過激なテロ組織が活動する度に悲しい思いをするのが、イスラム教徒です。

特に、日本やアメリカなど、非イスラム圏に住んでいるイスラム教徒は脅迫や迫害を受けることも多いそうです。

言うまでもなく、「イスラム国」などのテロ組織とイスラム教は直接の関係はありません。

オウム真理教もバラモン教の教え、つまり仏教のような東洋系の宗教をもとに教義を教えていましたが、だからといって、仏教徒である多くの日本人が迫害されるのはおかしいですよね。

それと同じことなのです。

対テロ戦争はなくならない?

ここまで、イスラム国の資金源についてまとめてみました。 本来は人を救うための宗教が、「神の名の下に」という理由でテロ組織化し、その資金源を得るために反社会的な行動をとるのは本末転倒だと思ってしまいますね。 苫米地英人氏の「日本人だけが知らない戦争論」という本によると、「戦争の裏には必ずお金の動きがある」のだそうです。 逆に言えば、お金の動きを見れば戦争が見えてくると言うことだと思います。 ただ、現代社会では第3次世界大戦は起こりえないでしょう。 核兵器を始めとした大量破壊兵器は、人類を絶滅させてしまう破壊力を持っているからです。 では、平和になるかというとそんなことはありませんね。 大規模な戦争が起こらない代わりに、世界的なテロ事件が起こるようになったのが現代社会だとも言えます。 そして、イスラム国の例を挙げるまでもなく、テロ活動にはたくさんのお金が必要になります。 テロ行為を実際に行っている人達からすれば、本当に「神のため」に人を殺したり略奪を行ったりしているのかもしれませんが、その裏でお金儲けをしている人がいるのかもしれませんね。 テロ行為がお金を生む、という構造がなくならない限り、対テロ戦争もなくならないのかもしれません。 そうならないために、まずは日本人自身が正しい知識をえること、テロに協力するような資金提供はしないこと、そして報復などをせず、世界中の人が同じ地球に住む仲間だということを子ども教育の段階から世間に浸透させることなどが大事でしょう!

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