かつて一億総中流社会といわれた日本が向かう未来

日本が一億総下流社会にならないために!

かつて日本は「一億総中流社会」と言われていました。

多くの家庭が毎日食べる物に困ることはなく贅沢でなくとも、特に不都合なく暮らしていくことができていました。

しかし、やがてバブル経済がはじけ、お金がない状態が続き日本は長い不況のトンネルに入っていきました。

それでも、日本は「一億総中流社会」という刷り込みがあったので、多少生活が苦しくなっても、やはり自分は「中流」だなという意識があったのではないでしょうか。

しかし、改めて「日本が一億総下流社会にむかっている」のではないか、という指摘を受けると、もしかしたら?と思うようになってきたのも事実です。

  

アメリカから中産階級が消えた!

一億総下流社会という表現に最初に気づいたのは、日本のことではなく実はアメリカのことです。

アメリカのウォールストリートで大規模なデモがあり、「ウォールストリートを占拠せよ」というスローガンのもとで行われました。

彼らの主張は「最も裕福な1パーセントが合衆国の全ての資産の34.6パーセントを所有しており、次の19パーセントの人口が50.5パーセントを所有している。」という極端な二極化が起こっているアメリカの実態に対する批判でした。

実際アメリカには多くの失業者が溢れ、日本と違って国民皆保険でもないので病気になったりけがをしたりしても医者に払う高額なお金がなかったら、自力で治すしかないという状況なのです。

そこまで二極分化が広がったのにはいろいろな原因がありますが、アメリカにおいて産業がなくなったのが大きな原因だといわれています。

たくさんの工場を有していたアメリカですが、生産拠点を中国や台湾・メキシコといった人件費の安いアジア圏や中南米に移すことで、アメリカの産業が空洞化されたのです。

2013年7月のデトロイト市の破綻はその典型的な事例です。

かつては「モーター・シティ」として世界中に知られ、古くはヘンリー・フォードのフォード社などがデトロイトの発展を率いていました。しかしアメリカ車の人気不信、日本車の進出、グローバル化の影響などでコストの掛からない他国に生産拠点を移すことによって税収が激減し、デトロイト市は破綻したというのです。

アメリカは金融資本主義がどんどん発展していった反面、工業が衰退していき、それが大きな二極分化を生んでしまったのでしょうね。

日本でも進む二極化

そのようなアメリカの二極化現象は、やがて日本にも表れるようになってきます。

日本でも中産階級が減少し、一部の極端なお金持ちと下流層にわかれているのです。

ワーキングプアという言葉も表しているとおり、一所懸命まじめに働きながらも貧困生活から抜け出せない人が急増しています。

正社員の比率も年々最低記録を更新し続け、代わりに派遣労働者やパートタイマーが増えていきます。

シングルマザーも増え、生活の糧を失ってそのしわ寄せが子どもにきてしまっているケースも増えています。

もっと大きいのが「下流老人」と言われる高齢者の増加です。

定年退職後は悠々自適な生活を送る、というのはすでに幻想になりつつあり、定年を過ぎても働かないと生活が維持できない人が増え、また認知症やケガ、過疎地なので働き口がないなどの問題が現在でも増えており、今後高齢者の数が増えるとさらに深刻になっていく可能性も指摘されています。

「下流老人」や「老人漂流社会」という本も出ていますが、近い未来ではなく現実に起きている出来事だということが分かり、少し恐ろしくなってきます。

 

やがて訪れる超高齢化社会

敬老の日の新聞の見出しで、いわゆる2050年問題について取りあげられたことがありました。

2050年問題とは、簡単に言うと「2050年には団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達する事により、介護・医療費等社会保障費の 急増が懸念される問題」のことです。

また、その頃には人口も約3,000万人ほど人口が減少してしまう可能性もあり、もしそうなってしまうと、日本の人口が1億人を下まわることになってしまいます。

少子高齢化の傾向はここ数十年続いていますので、この予測はかなり信憑性がありますね。

最近唱えられた説かと思ったら、故ピーター・ドラッカー氏が著書の中で日本の人口が1億人を下まわるのがやはり2050年ごろだと予想していました。

そうなると、当然ですが働き手が減り産業が衰退していき、老老介護などの問題が各地で見られるようになることも考えられます。

医療負担や社会保障コストは跳ね上がり続けるでしょう。

確実に言えることは、だれもが1年経てば確実に1つ歳をとるということです。

大量生産大量消費社会の限界

そして、今までの大量生産大量消費社会に限界が見え始めていることも深刻な問題でしょう。

高度経済成長期に、とにかく大量に物をつくることがよしとされましたが、それが環境問題を引き起こしました。そこで現在では適量生産適量消費という考えや、スローライフというものも提唱されつつあります。

コストを安くするのなら中国などに工場を移す企業が増えていますので、日本としては品質を良くすることやオーダーメイドの商品を作るなどをして、作りすぎることへの反省をしなければならないでしょう。

そうすれば「買いすぎ」ということも減らせるようになるかと思います。

いくらのお金が必要?

一億総下流社会になる可能性があるということに対し色々と述べてきましたが、ではそもそも「下流」とは何でしょうか?

つきつめて言えば、それは人々の考え方だと思います。

家賃の低い家にところせましと家族が固まって住んでいるのを「下流」と言い切れるでしょうか?

毎日笑顔があふれ、とても幸せな一家かもしれません。

反対に豪邸に住んで衣食住何一つの苦労もない人が「上流」でしょうか?

人間関係がどろどろしていて、毎日気が休まらないかもしれません。

収入が少なくなったり、不測の事態が起こったりしても、それに柔軟に対処できれば、「下流」ではないのではないでしょうか。

そして、安定した生活を送るために、下に述べるの6つのポイントをおさえておけば、少なくともお金に困ってどうにもならないということは避けられるでしょう。

1.出て行くお金を徹底的に抑える、倹約を習慣化させること。

一度ぜいたくな生活に慣れてしまうと生活レベルを落としたくないものですが、その生活を続けることが本当に自分らしい人生なのかどうかしっかり考えてみましょう。

2.無料なものを活用し、お金がかからない仕組みを創ること

クリス・アンダーソンの著書「FREE」が世界中で読まれましたが、Googleをはじめとして無料で使える便利なものが世界中にあふれていますので、それをできる限り賢く活用することが大事です。

3.インターネットを徹底活用する 

2とも関連しますが、無料で大量の情報を得ることができるインターネットを徹底活用すべきですし、Amazonや楽天を利用すれば買い物の手間も省け、高齢者が自宅から出ずに買い物をすることも可能になっています。

4.身の回りのものをお金に換えるチカラを持つ

「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組では家からでてきた物にものすごい高値がついていますが、そこまで極端でなくてもあなたの家の不要な物が他の人にとってはお宝になるということが十分ありえます。

5.稼ぐチカラを身に付ける 

稼ぐ=働く、という意識だと、いざ仕事がなくなったり病気などで働けなくなったときに困ります。

子どもの頃から仕事はもちろんお手伝いもせずに育った人は特に要注意です。

6.お金にお金を稼がせる仕組みを理解し、活用する 

これは少し応用になりますが、自分でビジネスを立ち上げたり、投資をしたりすることで不労所得を得られます。

ゆでがえる状態にならないように

徐々に状況が悪くなりながらもそれになかなか気づかずに、気づいたときには手遅れになっていることを「ゆでがえる状態」と言います。 かえるを熱いお湯の中に入れると、びっくりして飛び出し逃げます。 つまり急激な変化には危機意識をもつということです。 ところが最初、水の中にかえるを入れて、それから少しずつ水温を上げていくとかえるはその変化に気づかず、だんだん温かくなっていくお湯の中にとどまり続けます。 そして、死んでしまうほどの熱いお湯に温度が上がってもそのまま逃げることなくかえるは死んでしまうのだそうです。 「かえるだから気づかないだけで、人間だったら簡単に気づくよ」と思われるかもしれませんが、果たしてそうでしょうか? 会社の業績が徐々に悪くなり、気がついたら倒産するしか道がなくなっていた、とか、夫婦や親友との関係が少しずつぎくしゃくしていて、気がついたら離婚や絶交になってしまった、とか、人間もゆでがえる状態に容易に陥ってしまいます。 とはいえ、慌ててろくに勉強もせずにビジネスや投資に手を出すのは危険です。 まずは、あなたの資産、家族構成、生活に最低限必要な生活費などを冷静に把握することからはじめられてはいかがでしょうか?

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