中国にかける日本の予算の意味はあるのか?日中緑化交流基金と言う予算の必要性

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日中緑化交流基金と言うものを知っていますか?

日本には日中緑化交流基金と言う予算があります。

この耳慣れない言葉をどれくらいの人が知っているでしょうか?

コレ何のための予算なのかと言うと中国で植林・緑化事業を行う民間団体を支援するための「日本の予算」です。

日本政府は2015年度補正予算案にこの「日中緑化交流基金」をなんと100億円弱を拠出する方針を固めています。

この日中緑化交流基金と言うものに100億円弱の予算を盛り込むことで民間交流を通じ、両国の関係改善につなげる事を狙っていると政府は言っています。

この試み自体は素晴らしいことだと言えるでしょう。

中国の、世界の緑を私たちは守ろうと言うのですから正に地球のための行動であり、中国の減りつつある緑を守ることで中国に暮らす人々のためにもなるでしょう。

しかし何かおかしい気は致しませんか?

中国はリーマンショックの後に莫大な予算、日本円で約56兆円と言う予算を使い大規模で積極的な大型景気刺激策を発動し、アメリカに迫る勢いの経済効果を打ち出した国です。

その中にはインフラ整備はもちろん、住宅地開発や工場の建設なども含まれています。

自国の経済のために緑化とは逆の事に大金を投じた中国に対して、自国民の社会保障すらままならない日本は自国の予算から中国が自国の利益のために失った緑を取り戻すために使っているのです。

こうした何故今そんな予算に力を入れるのか疑問に思う日本の予算は実は結構あります。

その中でも今回は中国に対しての本当にかけるべき日本の予算というものについて考察してみました。

日中緑化交流基金と言う予算の必要性

先程触れた日中緑化交流基金と言う予算についてもう少し考えて見ましょう。

中国と言う国の国土は広く、地球全体への影響を考えたら必要な事で世界規模でも大事な取り組みだと言えます。

また日本と中国の国の位置関係上、中国で発生した発がん性の微小粒子状物質などが中国から飛来する「越境汚染」の問題も現時点でかなり影響を及ぼしているとされていますので日本国民を守るためにもある意味で必要な事なのでしょう。

この日中緑化交流基金と言う予算は小渕恵三元首相が主導し、1999年に日本政府が100億円を拠出して創設されたものであり、中国で植林・緑化事業に携わる日本の民間団体の経費などを助成し、毎年約1000万本、計約6万5000ヘクタールの植林が行わています。

しかしこの日中緑化交流基金は今年度末で10億円程度に減少する見込みでしたが、このたび日本政府は寧ろ逆に創設当時の規模に基金を積み増し100億円弱と言う予算を使う方針を出してきました。

もちろん活動そのものは中国側の資金提供も受けているでしょうが日本国民が払った税金を使うための理由としてその予算は果たしてどうなのでしょうか?

そしてこの日中緑化交流基金は日本国内や東南アジアなどでの事業拡大も検討する考えだそうで、今以上に世界の緑のために私たちの税金は使われていくことになるでしょう。

日本の予算である日中緑化交流基金で中国の緑化を推進し、その範囲を広げて自分達の国の緑化も検討しようと言うのは順番が逆ではないでしょうか?

それに加えてこれを高額に設定した予算を組むのが今必要な事なのでしょうか?

確かに日中の友好と言うのは世界大戦以来の日本の抱える命題と言える問題ですが、今の時期これから更に自国経済が危機を迎えるかもしれないと言う時に基金積み増しの予算を組むのは少し違う気がします。

日本は中国の事をしっかり認識していない

別に何も中国に対して予算を組むなといいたいわけではありません。

しかし時刻の経済状態がこの有様なのに人の国にかける予算を増やすと言うのは相手に対しても失礼なのではないかと思います。

例えば友人がギャンブルで多額の借金を背負ったとき自分に余裕があったらお金を工面してあげるのは美談になることもあるでしょう。

しかしその友人が借金を背負っても自分より良い生活を続けているのにお金を工面している姿を見て周りの人はどう思うでしょう?

率直に言って馬鹿だと思われますし、工面される方も同じ思いを工面する人に抱くでしょう。

確かに中国経済は少々減速している傾向が見受けられます。

かつては「世界の工場」と呼ばれた工業地帯の珠江(しゅこう)デルタでも、主要な一都市だけでこの1年で4000件もの企業が倒産したということから考え、中国で企業の大量倒産が発生しているのも事実です。

しかしもし中国経済がマイナス成長であるならば、世界経済に与える影響、日本に与える影響は2008年のリーマン・ショック以上のものとなるでしょう。

そしてそうした中国の経済の影響から日本経済を守るためにはそれ相応の財政・金融政策の準備と予算編成が必要となってくることは誰でも想像出来ます。

なのにこの時期に中国がそのリーマンショックのときに自国のために行った大規模で積極的な大型景気刺激策で切り捨てたと言っても過言ではない緑化のために予算を増やすと言うのです。

もちろんこの表現は極端な表現かもしれませんが間違ったことを言っている訳ではないのです。

事実今の危なくなってきたと言われる中国の経済状況や使える予算と日本の経済状況や使える予算を比べると大変残念な事にいまだ中国の方がはるかにマシな状態です。

そう考えると日本は中国の経済と言うものに対して現状についても、悪くなったときの与える影響についても甘く見ていると言えます。

それ以外の面から見ても確かに中国の緑化のために何かをするというのは人道的にはいいことですが政治的、日中の友好に効果をどれほど上げられるかと言うと微妙なところがあるのです。

中国と言う国からした日本と言う国

日本の予算の使い方は中国経済を甘く見ている所があると言いましたが中国の方は日本をどう思っているかと言うと皆様どう答えるでしょうか?

敵対している。

最近はそうでもない。

ライバル視している。

色々な声があると思いますが、中国政府側からして考えるのであれば日本と言う国は周辺の国の一つぐらいにしか思われていないでしょう。

自国を脅かした国であったのは既に過去の事、今はそんな力もないし、ちょっとめんどくさい問題を抱えて国民の感情も良くない国程度の認識でしょう。

はっきり言って本気で戦ったら相手ではないと思われているのです。

戦争したらどっちが勝つかという事ではもちろんありません。

単純に経済力に差がありすぎて戦争しないでも日本と言う国をどうにかすることなんて充分できるだけの開きが日本と中国にはあります。

日本に対して中国が警戒しているのはアメリカの影響を考えての事であり、そちらに目を向けすぎて自国の近隣で最も警戒の必要なロシアと言う国への注意が薄くなることです。

日本からしたら色々思うところがあると思いますし、中国の国民の感情全体から考えたら思うところはいまだあると思いますが経済的には既に中国からしたらライバルなどとは思われていないのです。

その為中国に対して日本がかける予算を上げたところで民間レベルでの交流を通じ、両国の関係改善につなげる事を狙っているとは言うものの、民間同士での交流がどれほど増えようと国の政府としては取るに足らない誤差の範囲で、国民感情としては日本のそんな行動に対して知らない人も多ければ、知っていても嫌いな相手は嫌い、そうでなければご苦労様で終わってしまうのです。

ではそうした中国に対してかける予算と言うものにどれほどの意味があるのでしょう?

国民のための経済状況も回復ままならない中、100億円弱と言う予算を組むほどの価値があるのでしょうか?

正直そこまで意味はないのではないかと私は思います。

日本が中国にかけなくてはいけない予算

確かに日本が中国にかける必要のある予算と言うものは存在します。 しかしそれはあくまで日本に対して現状大きく影響を与えるであろう中国経済の動きに対しての予算であると言えるでしょう。 日本はTPP参加による輸出による経済効果で現状の低迷した景気に突破口を開こうとしているようですが、そうした輸出による経済への効果で悪くなってきた自国経済を立て直そうとする国は他にもあります。 そしてもし中国が次の手として輸出の方向に経済刺激を求めたら使える予算を考えたなら日本では相手になりません。 日本が中国に対してかける予算があると言うのならまずは中国経済の与える影響に対する備えこそがそれにあたるとは思いませんか? 日本と言う国の予算を私たち一人一人がどうこうするという事は出来ませんが、私たち個人で管理している自分の予算は中国経済の変動を気にして管理をした方がいい時期です。

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