日産GT-Rの快挙から日本経済再生の可能性を探ってみる

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あなたの会社もきっと甦る、そんなお話です!

日産GT-Rってご存じでしょうか?

世界最高峰として名高い、日本を代表するスポーツカーです。

東京モーターショー15において、日産自動車は『GT-R NISMO』を出展しました。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルのノウハウを活かして開発された、高性能プレミアムスポーツカーです。

では、このように日本を代表する日産GT-Rが開発された経緯はご存じでしょうか?

水野和敏さんという名前を聞かれたことは?

 

水野和敏さんの功績

実は、水野和敏さんは日産GT-Rを開発された最大の貢献者です。

当時スポーツカーの開発では他社に大きく遅れていた日産でしたが、水野和敏さんが開発に携わったことで、上記のように東京モーターショー15のような場で注目を集める存在になっているのです。

そして、水野和敏さんが日産GT-Rを開発するストーリーがとても面白いのです!

このお話を聞かれたらあなたにも大きなインスピレーションがわくことは間違いないです。

そして、水野和敏さんが日産GT-Rを開発する過程は、日本経済再生への大きなヒントが隠されていると思うのです。

ちなみに、水野さんは現在、日産を定年退職後、台湾の自動車メーカーという新天地で活躍されているそうです。

日本と同じ島国である台湾に魅力を感じられたからでしょうかね?

日産GT-Rが世界に与えたインパクト

日産GT-Rの登場は、日本はもちろん世界に大きなインパクトを与えました。

日産GT-Rは全世界で販売されており、スポーツカーでありながら市街地走行における乗り心地、雪道や濡れた路面における操作性、静粛性、乗降性、トランクの積載性、後部座席の存在、燃費やCO2排出量などの環境性能にも配慮されて開発されているのがすごいのです。

もちろん、レースにおいても多くの実績を残し、その名を世界に知らしめました。

では、そのように世界に大きなインパクトを与えた日産GT-Rはどのように開発されたのでしょうか?

それを見ていくことで水野和敏さんの改革方法のすばらしさがおわかりになるでしょう。

ここがすごい!水野和敏さんの改革方法

水野和敏さんの改革法は、とことん本質にこだわる考え方にありました。

水野和敏さんがおっしゃるには「本質にこだわれば、人・物・金の全てが半分で済み、結果は2倍になる」とのことです。

そもそも水野和敏さんはもともとスポーツカーには縁がなく、スカイラインなどの一般車両を開発していました。

そして、当初水野和敏さんは日産GT-Rの開発には消極的だったのですが、2003年12月に社長のカルロス・ゴーン氏が水野和敏さんを「ミスターGT-R」としてGT-Rの開発の全件を任せるという辞令を受けて、本格的に開発に着手されたのです。

さて、水野和敏さんのすごさはいろいろあるのですが、一言でいうと「本質をとらえたマネジメントをする」ということです。

優れた人物の特徴として他の人とは違うことをしたがるという共通点がありますが、水野和敏さんも例外ではなく、他の人とは正反対のことをしていきます。

まず、エリートを中心にした開発はしませんでした。

理由としてはエリートはうまくいかなかったときにいいわけができるからだそうです。

逆に素人集団であれば己を捨てることができ、そして己を捨てられる人間が一番強い、というのが水野和敏さんの持論なのです。

他に、変更を善とするという考え方や失敗の許容も水野和敏さんの考えを特徴付けています。

このような開発が実行できたのは、社長のカルロス・ゴーン氏の影響が大きいと思われます。

社員の自主性を徹底的に重んじ、素晴らしい考えであればこれまでの常識と違っても取り入れる許容度のあるカルロス・ゴーン氏が社長であったことは日産GT-R開発の大きな後押しになったことでしょう。

多くの日本企業が水野和敏さんの方法を実践できるはず

水野和敏さんの一番すごいところは、「人」を特に大事にするという考え方です。

多くの日本企業では人を「工数」と数えます。

水野和敏さんはこの「工数」という数え方を否定しています。

人は「工数」ではなく「能数」で数えるべきという考え方なのです。

これまでの日本は、高度経済成長による大量生産大量消費社会で労働者は組織の歯車の一つにすぎなくなっていき、技術力の高い職人の立場はどんどんなくなっていき、かわりに機械化、工場化がすすんでいきました。

さらには、バブル経済化で、金融資本主義がどんどん拡大していったのが「人」を軽視する状況に拍車をかけ、その後に訪れるバブル崩壊でその傾向がさらに加速していきました。

次いで、IT社会化により、数多くの専門職を機械がかわりにやるようになり、実際に世の中から消えていった職業、消えて行きつつある職業が数多く存在します。

それに対し、水野和敏さんは日本の建築物、特に木造建築物の技術力のすごさを例に出し、そのような素晴らしい建築物が作れる日本人の技術は世界に絶対に負けないという信念をもっておられるのです。

「人」がどんどんないがしろになっていく現代、水野和敏さんが日産GT-Rの開発で行ったような改革は多くの日本企業が見習ってほしいものだと思います。

そして、水野和敏さんが大事にされている人と人とがチームになって大きなパワーを発揮するという考え方は、もともと日本企業が得意としてきたことなのです。

松下幸之助さんや本田宗一郎さんがそのように人を大事にする方法で松下グループやホンダを作り上げてきたのはご存じのことかと思います。

その他にも、昔のNHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」で取り上げられたような数多くの日本企業は、どん底の状態にあったり多くの苦難に遭いながらも、人と人とのつながりや支え合いで立ち直り乗り切ってきた事例は数知れずありますよね。

このような日本人の良さは近年失われつつあるように思えてなりません。

でも、実際に水野和敏さんが日産GT-Rの開発という偉業を成し遂げ、現代でも十分とりもどせることを実証されていますので、ぜひ多くの日本企業が取り入れてほしいですね。

とりあえず、人を「工数」でなく「能数」と数えることからはじめても良いでしょう。

「7つの習慣」の著者、故スティーブン・R・コヴィー氏も、第6の習慣で「相乗効果を発揮する」ことによって、1+1が2ではなく、3以上になる可能性を秘めていると指摘されています。

一人の力は弱いものですし、誰かが組織を管理しはじめると、組織内の人間関係でお互いが疲弊してしまい、お客様にむけるエネルギーが減ってしまって、売上にも響いてくるのです。

そうではなくまず人と人とが信頼し合い、信頼関係を築き上げたあとに(その個人が信頼性をもっていることが大前提ですが)マネジメントにおいてエンパワーメントと呼ばれるようなそれぞれの個人が能力を最大限発揮できる状況にし、組織で同じ方向にエネルギーを注ぐことができれば、その組織は相乗効果を発揮し続けることができるという考え方です。

水野和敏さんが日産GT-Rの開発で行った手法も、まさにスティーブン・R・コヴィー氏が述べた相乗効果をいかんなく発揮したものであると言えますね。

常識にとらわれないことの大事さ!

先にも述べましたが、水野和敏さんは常識とは逆のことを好み、もっと言えば逆のことをやらなければ一番にはなれないと思われているようです。

その一つの例が日産GT-Rではエンジンの最大出力よりもコーナリングの性能を重視したことです。

実際に車を運転されたことがある方ならおわかりかと思いますが、公道を走るときは最大出力をいくら速くしても、それをいかす場所はほとんどないですよね。

そして、それはレース用のコースでも全く一緒だったのです。

さらに、エンジンの出力が良いということは早く壊れるということにもつながります。

そこで、各社がこぞってエンジンの最大出力を強化する中で水野和敏さんはコーナーをいかに効率よく走れるかということを最優先に日産GT-Rを作り上げていったのです。

その結果、レースでも一位をとれるようになったのでした。

もう一つ、水野和敏さんの考えを上げると「ブランドは最大の弱点」というのがあります。

ポルシェはすごい、というイメージは実は時代遅れだということです。

ブランドは大事ですが、それが目を曇らせる可能性もあるのですね。

VW排ガス問題でドイツ車の信頼が失われた今、より重みを増す言葉ですね

日本経済は日産GT-Rのようにトップを採れるか?

水野和敏さんが、カルロス・ゴーンさんからこの日産GT-Rの開発という仕事の依頼を受けた最大の理由は、「日本人のすばらしさを世界に知らしめたい」という意図があったからだそうです。 日本人の技術力や想像力のすばらしさを伝えたかったのでしょうね! このような水野和敏さんの考え、特に人を大事にするという考えを取り入れるだけでも必ず日本企業は再生していくと思えてなりません。

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