東京に住む価値はお金には変えられない!東京人のメリットとは

確かに、東京には農業も漁業もある

最初に、申し上げておきましょう。

東京都は、紛れもなく日本の経済、政治、文化の中心であり、世界中の人々が知っている日本を代表する地域名です。

ですが、現在日本に住む人々にとって、東京は異次元空間になりつつあるのは、間違いない事実。

東京23区及び、都下と呼ばれる26の市、5つの町、8つの村の中には、島嶼部(2町7村)を有し、火山島も含んでいます。

農業や畜産業も健在であり、小松菜やほうれん草、そして お茶 は東京都の特産葉物として出荷されています。

「東京狭山茶」として古くから知られる、お茶の栽培は、多摩北西部の瑞穂町・青梅市・あきる野市・武蔵村山市・東大和市で生産。

東京農林水産統計年報 平成15年版によれば、栽培面積は 172ha、生産量は 355t です。

隣県、埼玉県の 狭山茶 の場合、平成18年調べでは、栽培面積は 入間市495ha、生産量は 所沢市209ha・599t、狭山市133ha・536tです。

また、東京都畜産試験場により、改良に改良を加えて交配させたTOKYO X という新種が生産。

北京黒豚・バークシャー・デュロック の外国系豚の交配を5世代重ねるなど、東京独自の美味な豚肉を開発し、現在販売されています。

では、漁業に目を向けてみましょう。

東京の魚河岸、といえば長らく 築地市場 が有名でした。

銀座にもほど近く、観光客も軒を連ねる場外市場の小売店目当てに賑わうなど、繁盛ぶりは目を見張るものがありました。

2016年(平成28年)11月7日に、東京卸売市場は豊洲に移転。

ですが、東京の漁業といえば、やはり島嶼部八丈島や三宅島などが有名です。

三宅島といえば、かつお・まぐろ・きんめだい・たかべ(体調20㎝ほどの小型魚)・てんぐさ(寒天の原料)などが有名。

温暖な漁場では、東京の海とは思えないほど多種多量の魚の回遊が、豊かな漁業を育んでいます。

東京は、日本全国からの農産物、畜産物、水産物の集積地に過ぎないのでしょうか?

いいえ、決してそうではありません。

東京は規模は小さいながらも、自給自足の産業も存続しているのです。

そして、行政府である、東京都も農水業従事者を確保しようと、農業体験・漁業体験を企画し、その存続に努めています。

つまり、東京で働くことは、何もオフィスワークや工場労働、サービス産業などだけではないのです。

東京の所得水準とは、どのようなものか?

平成 27年6月3日 に発表された 内閣府経済社会総合研究所 国民経済計算部 による「平成 24年度県民経済計算」では、東京都は 年間所得が一人当たり442万円であるのに対し、隣県の神奈川県では293万円、千葉県では284万円。

これに対し、北海道は247万円、青森県が242万円、秋田県245万円、宮城県が269万円、長野県263万円、奈良県239万円、鳥取県225万円、岡山県271万円、高知県、225万円、長崎県240万円、熊本県244万円、沖縄県204万円となっています。

調査では、年間所得280万円台から300万円台の自治体が多い結果が出ていますが、所得とは実際の手取り収入額を指すわけで、問題は支出がどの程度あるのかで、各都道府県住民の生活レベルが分かってきます。

では、住宅事情から調べてみましょう。

住宅物件を多く扱っている「HOME’S」によれば、東京都で人気の高い住宅地、吉祥寺近辺では「吉祥寺駅」「三鷹駅」から徒歩7分から10分程度の「1LDK」の家賃は、おおよそ 10万円/月程度です。

同条件では、東京「中目黒駅」周辺が19万円、山手線「原宿駅」周辺が20万円、「恵比寿駅」周辺では、23万円超、「青山一丁目駅」周辺では24万円超です。

地方では、北海道札幌市「円山公園駅」周辺では7万円前後、「琴似駅」周辺では1LDKが5.3万円前後。

宮城県仙台市「勾当台公園駅」周辺では10万円前後、「長町南駅」集辺では6万円。

栃木県宇都宮市「宇都宮駅」集辺では、7万円弱、足利市「東武和泉駅」集辺では5.7万円前後。

千葉県浦安市「新浦安駅」周辺では、10万円前後、市川市「行徳駅」集辺では、8.8万円程度。

長野県長野市「長野駅」及び「北長野駅」周辺では、7万円弱。

奈良県奈良市「大和西大寺駅」集辺では6.5万円、天理市「天理駅」集辺では6万円超。

岐阜県岐阜市「岐阜駅」周辺(バス利用)では、6万円前後、各務原市「新那加駅」周辺では5.5万円。

鳥取県米子市「東山公園駅」周辺では、6万円
愛媛県松山市「福音寺駅」周辺、7万円、松山市「土居田駅」周辺では、6万円。

長崎県長崎市「長与駅」周辺で、5.5万円。

宮崎県宮崎市「南宮崎市」周辺で、5万円。

沖縄県那覇市「古島駅」周辺で、6万円。宜野湾市「首里駅」(バス利用)周辺で、5.5万円。

ここから、見えてくることは、1LDKという住環境でさえ、都内では月に10万円、年間では120万円コスト負担が生じる、ということです。

これに比べ、地方では概ね半分の6万円/月で済み、年間72万円程度で収まります。

ただ、単純に比較して、その差額は50万円にしか過ぎず、年間所得では、東京が442万円に対し、鳥取は225万円、その差額は217万円に上るのです。

仮に、442万円の所得から120万円を引くと、324万円。

鳥取の場合は、153万円しか残らないことになります。

仮に、青森や北海道の場合は、冬場の生活に欠かせない「暖房費」は多くが灯油であり、自動車の冬タイヤや冬用の靴、長靴、雪かきスコップ、オーバーコート、帽子や手袋、インナーなど、多くの衣料品が必要になります。

結局、夏場に貯蓄して、冬場の生活費の捻出をしなければならず、一世帯のひとふゆの灯油代は、月額3万円から8万円と大変な出費になります(むろん、原油価格の上下によって反映しますが)。

こうなった場合、東京は冬季間の寒さ対策への出費はそう多くなくて済み、東京に実家のある人たちならば、給与所得が家賃や生活インフラ費用に回さずとも、生活できるわけです。

月額家賃を大雑把に把握して、概ね北日本でも南日本でも、家賃の相場はそう変わりません。

ですが、要は男女とも、ひとりで生活するために働き、そして家賃を支払い光熱費を支払って、食費を捻出することを経年していくならば、やはり東京は恵まれた環境にあることは歴然です。

もちろん、生活物資は高い、という話は誰もが聞くところでしょう。

ですが、全国各地で、いわゆる「個人商店」がどんどん激減しており、イオンやイトーヨーカ堂などがモールと呼ばれるショッピングセンターを開設し、セブンイレブンやローソンといったコンビニが全国を網羅しようとしています。

こうしたセンターが多いのは、実は地方であり、東京は個人商店が商売を続けられる土壌が残っています。

それは、家賃10万円の部屋を10部屋確保した、小さなマンションの1階に「八百屋」や「魚屋」を商うことが、可能だからです。

つまり、東京では土地さえ所有しておれば、誰もがマンションオーナーになることができ、本業の花屋、魚屋、八百屋、本屋…といった商売ができるのです。

江戸時代には「江戸(東京)」にしかない職業があった

では、マンションやアパートの需要について考えてみましょう。

人は、住居を確保してから、仕事を手に入れます。

日本では、電気・ガス・水道などの社会インフラが整備された上に、交通インフラもほぼ整っていますが、そのきっかけは、1950年代から始まった高度成長期(1960年代前半まで)に端を発します。

そして、現在はインターネットインフラが急速に整い、全国どこにいても情報量とインターネットを利用した商品の購買、販売が可能になりました。

ですが、インターネットの普及がもたらすのは、全国どこで起業し、アイデアを世界中に売り込んだり、商品を開発して販売すること、であったはずです。

ところが、実際には情報インフラが発達するに従って、人の流れは都市部へ、そして東京へと流れてしまいました。

これは、高速道路が全国津々浦々整備されたために、地方から都市部へと移住する人が増えてしまったことと、密接な関係があります。

東京は江戸時代から、世界一の人口(100万人)を有していた経済都市でした。

江戸時代にあった産業の一つに「くず紙拾い」があります。

これは、街中で「よみうり」と言われた今でいう新聞や、手紙、あるいはちり紙などのくず紙を回収し、紙すき屋(紙を製造するところ)に売り歩く商売です。

紙は楮(こうぞ)という草から作られますが、出来上がった紙は、リサイクルされて再び紙として販売されます。

紙だけではありません。

中には、人糞まで集めて周り、農家へ売り込む仕事さえあったのです。

1600年代、フランスのパリでは、人々は食事の残りも紙くずも、家の外に捨てていました。

欧州の町は、石畳の上に作られていますが、その石の下を掘ると、昔の生活用品が掘り出されることがよくあります。

彼らは、いわば「ゴミ」の上に町を作り、現在まで生きているのです。

フランスでは化粧水が流行した一番の理由は、ゴミの匂いを消すためであり、日本ほど清潔な国ではなかったことがわかるでしょう。

余談ですが、女性が履く「ハイヒール」は、フランスで誕生しました。

その理由は、ゴミだらけの街・パリでは、生ゴミを避けながら歩くために、かかとの高いハイヒールが生まれ、つばの広い帽子の流行は、建物から放り投げられるゴミから、身を守るためのものだったのです。

17世紀、江戸は世界で唯一24時間上下水道が完備され、使えた都市でした。

その頃は上下水道のあったロンドンでさえ、一日9時間程度しか利用できなかったのです。

インフラの整った江戸だからこそ、日本の経済から文化はなにもかも集中するようになり、それは、実は江戸時代にすでに異次元化していました。

そして、江戸だからこそ、成り立つ商売(紙くず拾い、人糞収集など)が日々生まれていたのです。

東京に住むメリットは、計り知れない

現在の東京に関して、地方との経済格差を論評する人たちは少なくありません。

特に大阪圏の人たちの中には、歴史的に見ても経済の中心地だったことから、製薬会社や家電製品など、多くのメーカーが林立しているにもかかわらず、東京資本との差が大きくなっていることに、危惧を抱いています。

それだけではありません。

交通インフラに関しては、東京は鉄道網に加え、首都高速道路、そして羽田空港の拡張に伴う国際化…と、絶え間なく進化し続けています。

確かに、人口1,300万人の都民が全員800万円、1,000万円といった所得水準ではないのは自明です。

ですが、東京23区内にも、5万円台のアパートは存在し、近隣に銭湯と商店街が揃う住環境の街がいくらでも残っています。

もちろん、家賃が200万円、300万円といったタワーマンションも多くあり、年収何十億円といった人たちも同じ東京都内の住民登録をしているのです。

つまり、東京では、自分の所得の範囲で生活出来る環境の場所が確保できること、そして仕事が見つかる確率が他の場所よりも高いこと、そして所得が高い場合は、それなりの生活を謳歌してもよいし、住居や立地条件にこだわらないで、転々と旅をしながら働き続けるような人も、東京都民として存在しています。

これが、高知県民や秋田県民だとすると、なかなかこうは行きません。

東京都民、である価値とは、都政が行っている数々のサービスに示されており、中学生までの医療費が無料…といったことなど、非常に大きなメリットがあるのです。

また、都内に住むことは、それだけ様々な職業を選択できること、様々な文化面の恩恵を被ることができること、そして鉄道網の発達で、より安く広域の行動範囲を持つことができる…という点が非常に大きいのです。

お金があるかどうかは、見た目ではわからないのが東京

地方では、高級住宅地に住む人が「お金持ち」である、とみなされます。

あるいは、旧家の出である場合や、歴史のある家柄では、同じ場所に何代も住み続けることで、一種の格を備える人々が少なくありません。

ところが、東京の場合はそうではありません。

まず、23区内あらゆる場所に地下鉄路線が通っていることによって、常に再開発が行われます。

それは、単に地上の開発だけではありません。

地下開発の多くは、洪水対策であったり、渇水対策であったりと、地中深くに大きな水路と貯水池を確保しています。

こうした開発が絶え間なく行われている中、地上では高層建築が建っていきます。

都営バスや都電に乗り、出かける初老の男性の手首には数百万円もする腕時計がちらっと見える…そういったお金持ちが数多くいると思えば、ここぞとばかり派手なフェラーリで、ファミリーレストランにかこつける若者もおります。

しかし、お金があろうがなかろうが、どんな服を着ようがどんな車を持とうが、他人へ関心を持たないばかりか、それを普遍的に受け入れる、それが大都市市民の「許容」というものです。

それは、世界から東京にやってきて、住み、働き、食べ、遊ぶ…という国際都市ならではの寛容性です。

特定宗教に拒否反応を持つこともなく、受け入れること、これが東京に住む大きなスケールメリットです。

経済も文化も共に発展していく理由は、実はこの許容の姿にあるわけなのです。

日本は世界で最も「関心の高い」先進国。どんな場所も東京になることは可能だ

我が県は、人口が衰退し、大病院は閉鎖されて、年金受給者の住宅とパチンコ店しか残らない…こうした場所がいくつもあるのは、ここ20年ほど言われ続けている実態です。 ですが、こうした田舎町は、東京となにが違うのでしょうか? 確かに人口がわずか1万人の町、主たる産業は農業だけ…となれば、若い人たちも住み続けることは苦痛なのは言うまでもありません。 ですが、農業そのものはアジア各国でも盛んですし、その先進性は日本に勝るものはありません。 ならば、東南アジアの農家の人たちを移住させ、日本での農業を行ってもらう。 そこで、日本の農業の凄さを実感してもらうことにより、異文化コミュニケーションが可能になるでしょう。 異文化が入ってくることで、日本は活性化してきました。 お金のない人がお金を生み始めたのが、明治時代の日本です。 何もないところから、日本人はすべての産業を興したのです。 それは、外国文化との出会いが発端だったのです。 東京がなぜ、強いのか。 それは、お金を持っていることではなく、様々な価値観を持った人たちによって構成されている…そこに着目すべきなのです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でお金が無い.jpをフォローしよう!

東京に住む価値はお金には変えられない!東京人のメリットとは
Reader Rating 5 Votes