日本で高齢者サービス業が流行る可能性

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高齢者サービス業と言うものが登場すると言える理由

今の社会はサービスを提供することでお金を貰うサービス業でお金を稼ぐ方法が主流だと言えます。

物を売ってお金を得ている人の数は圧倒的に少なく、どんなサービスが提供できるのか、あるいはどれだけの事を出来るのか、そしてどれほど安く提供できるのかを多くの人は競っていると言って良いでしょう。

そうした人たちであってもまた、経済状況の悪化で自身の仕事を利用してくれると言う人は減り、物が売れなくて困る人たち同様にサービスを受けてくれる人がいなくなって困ることになるでしょう。

そんな中ただより良いサービスの提供、より安いサービスの提供をサービス業の人たちは追求するだけでは今後の日本ではやっていけなくなるでしょう。

そこでサービス業の原点に返って今一度どんなサービスを提供するサービス業が必要なのか、あるいは何をサービス業として提供するのかを考えてみると高齢者サービス業と言うサービス業の可能性が見えてきます。

高齢化社会と言われるようになって日本は大分長く、今後の日本の社会は高齢者で溢れ返る未来が遠くはありません。

比喩でも過剰表現でもなく、溢れ返るという言葉そのまま「器に収まりきらずに溢れる。人を特定の場所に収容しきれない様子なども表す。」 と言う状態を起こすのは確実です。

今の日本と言う社会の中に受け入れきることが出来ないほどに高齢者と言う人たちが増えて日本と言う国はやっていけなくなることになります。

そこで日本のその状況をなんとかするためにいくつか方法が考えられますがその方法の一つとして高齢者を中心にした社会作りと言う発想もあります。

こうした二つの事をあわせて考えたとき、一つの可能性として「高齢者サービス業」と言うものが生まれる可能性が考えられます。

今回はここの「高齢者サービス業」と言うものについて考察していきます。

高齢者の持つ力

高齢者サービス業と言う言葉を聞いたとき多くの人は高齢者を対象としたサービス業を思い浮かべると思いますがそうした人は高齢者と言う人たちをどこか守られる側の立場の人達であると思いこんではいませんか?

確かに高齢者と言う方達の殆どは肉体的にも精神的にも衰えがあり、中年の人や若者と比べて生き物としては弱い部分も多いと言えます。

しかし人間として圧倒的に有利なものを高齢者の方たちは持っている人が多いです。

それが経験と言うもの。

どれほど長くやってきたか、どれほどの回数やってきたかでどれだけできるかが決まることは多く、経験と言うものの大事さは人間であれば誰もが知るところです。

長く生きてきたという事は実はただそれだけで色々な経験を積んできたという事でもあり、若者達とは経験値による差がその段階でかなりあると言えるでしょう。

こうした高齢者と言う人たちが持つ経験による力とは若い人が持つ若さとは違った活用方法がもちろんあります。

そう考えると決して高齢者と言う人たちはサービス業の対象だけになる存在ではなく、サービス業を提供する側の存在にもなれる可能性を秘めています。

また高齢者の方はサービスを受ける側の対象としても力を持っている人がいると言えます。

それはお金と言う力です。

下流老人と呼ばれる人の登場や今の日本の経済状況を考えた時、必ずしもお金を持っている老人ばかりであるとは言いませんがそれでも子供と比べたら比較になりませんし、社会人になりたての人よりもかなりの高確率で貯蓄をもっていると言う人が多いです。

こうしたサービスを提供する側として高齢者には経験と言う力が、サービスを受ける側としてはお金と言う力があるという事が言え、高齢者の方たちの力を使うサービス業こそ高齢者サービス業と言えることができるでしょう。

高齢者に対して今必要だと思われるサービス業は?

高齢者サービス業において高齢者を対象とした場合にどんなサービス業が必要となってくるかと言うと簡単に思いつくようなものは三つ。

一つは既存でもある老人ホームや介護施設などの高齢者のどうしても時間経過として衰えてしまう肉体面での補助についてのもの。

現状かなり割に合わない職業としてブラック企業となっているところもかなりあり、今後の事を見据えたときに恐らくこうした高齢者への肉体面での補助を提供する今のサービス業は確実に再構成を迫られる日が来るでしょう。

作業的に相手に対して接していくことがメインの肉体労働と一緒にしては高齢者への肉体面での補助を提供するには不十分。

そうであるにも拘らず、そう認識しているサービス業とは呼べないような企業も数多くあり、今一度サービス業であると言う認識をしっかりと持った教育機関と同じぐらいの対象へ接することへのプロ認識を持った老人ホームや介護施設などの登場こそ高齢者が望んでいるものでしょう。

二つ目は今後高齢者になると言う人の多くが抱えている老後の生活のプランニングを変わりに行いそのプランを提供したり、あるいはそのプランを実行するための手伝いをしていくことを専門とした老後プランナーとも言えるようなサービス業が必要とされているように感じます。

現状これほど多くの人が老後について悩みを抱え、不安に思っている中で実はこれを専門的に解決するためのサービス業と言うものは存在しません。

それは未来を対象としたとても難しいことだからと考えられますが企業を立て直すためのコンサルタントと言う仕事だって充分同じ事をしていると言えるでしょう。

そこで日本と言う国の未来の先読みを行い、今後具体的に何をして、何を必要とするのかという事を分析し、これからの人生において個人としてどう動いていけば良いのかという事をアドバイスすることを専門としたサービス業があれば多くの悩みを抱え、不安を感じる人たちに求められる事となるでしょう。

最後の一つは高齢者の多くの人が苦手意識を持つ電子機器操作を可能とさせるようなサービス業です。

もちろん変わりにすると言う形のサービス業もあって良いかもしれませんが、今後高齢者中心の社会となってあるいはサービスを提供する側となったときの事を考えるとこうした方がサービス業として求められる確率が高くなりますし、積んだ人生経験に応じた高いプライドを持っている高齢者の方には受け入れられやすいと思います。

実際にスマートフォンを使っていらっしゃる70歳代の方もいますし、80歳を超えてパソコンを使うと言う人たちもいらっしゃりはしますが全体的な比率で見るとどうしても少なくなります。

高齢者の方には経験はあっても、肉体と欲求を強く感じなくなるという事からの学習能力の衰えと言うものは起こるのでこれは仕方のない事です。

しかし仕方がないからと言って電子機器の操作をしないでいると言うことは今の日本社会はもちろん、65歳ぐらいであれば高齢者とすら言わないような時代において圧倒的に不利な立場に立たされる可能性が否定できません。

これから益々便利になって新しくなるシステムとそれを使うために変わっていくと予想される電子機器の取り扱いをすることが出来なくなればそれを導入して変化していく社会のシステムで取り残され、出来る事が減ります。

それはつまりしないといけない事や他の人は出来るのに自分だけができないと言う状況が多くなり生活が苦しくなることを意味しています。

こうしたことを考えて今後高齢者が対象となるようなサービス業は登場してくることになるでしょう。

高齢者が提供者側となるサービス業

高齢者がサービス業を提供する側の対象となるときに他の世代の人たちに勝るものはやはり一番は経験です。

時間経過でしか理解できるようにならない事もあり、時には高齢者に自分がならないと分からないという事だってあるでしょう。

もう一つは時間からの開放です。

多くの場合65歳以上ともなれば定年退職後であって仕事をしているという事は少ないでしょう。

その為、企業にではなく自分のために自分に合わせた自分を行かせるサービス業の提供と言うものを送ることが出来るようになるでしょう。

そうした高齢者達が提供することに効果が高いと見られるサービス業は直ぐに浮かぶものが2つ考えられます。

一つは先程高齢者になる人たちを対称にするサービス業としてあげた老後プランナーと言うサービス業の形。

何事も自分が出来ていない事、していない事を語られたときには信憑性を感じにくいものですので実際に高齢者が『今の自分の生活はこうして作ってきた」という事を語って見せることにより経験と実績と言う知識以上の説得力を持たせることが出来るでしょう。

もちろん時代の流れや変化と言うものがめまぐるしい社会ですので過去の実績、経験ばかりではなくそうしたものの根底ににある考え方や、その考え方をこれからの事へどうやって適用させていくのかと言う知識も必要とされますがそれが出来てこそサービス業と言う形を取ることができるとは思いませんか?

二つ目は子供の教育に関るサービス業です。

多くの方が子供を持つという事に関して心配しているのは何もお金についてだけではありません。

確かに子供の学力と所得との関係性は現状の日本ではっきり出ている状態ですがしっかりした人間に育てることができるかどうかと言うとそれはまた別の問題。

そうした人間教育に関してこそ経験値がモノを言います。

高齢者の方には実際に子供を育ててきた実績があるという人が多く、ちょっとやそっとのことでは動じません。

子供の多くが思春期を迎えても両親よりも祖父母の方の事をまだ聞くと言うケースも多く、余裕がない両親に育てられた子供よりも人間的にしっかりとした子供に育てることが出来るものを高齢者の方はもっている事が多いです。
 

高齢者が中心となる社会が良いのか悪いのか?

実際問題高齢者が増えてきたのならばこうした高齢者サービス業のような仕事が誕生してきたとしてもおかしいことはありません。 最もお金のかかることと言われるように子供を持つという事が厳しい家計が増えてきている中、少子化に歯止めがかからない以上はなりつつあるものを受け入れてそれにあわせた社会を構築するしかないでしょう。 高齢者サービス業と言うものが登場してくるとするなら日本の中心は高齢者となり、日本を支えるという役目もまた高齢者と言う形になるかもしれません。 そうなった社会が良いものなのかと聞かれたら決していいものとは言えませんが、そうしてでも日本と言う国を維持していきたいと思う人が多いのならば、そんな高齢者サービス業からこの経済状況を良くできる何かと言うのも生まれてくるかもしれません。

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