ラグビー日本代表の「ジャパン・ウェイ」が日本経済を救う

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世界の称賛を呼んだラグビー日本代表の「ジャパン・ウェイ」に日本再生のヒントが隠されている!

これまでどちらかというとマイナーだったスポーツ、ラグビーが、2015年一躍脚光を浴びました。

その理由は、2015年イングランドで開催されたラグビー日本代表チームが、初戦に優勝候補の南アフリカに逆転勝ちするなど、予選を3勝1敗の好成績で終えたからです。

そして、このラグビー日本代表は「ジャパン・ウェイ」と呼ばれるスローガンを元にチーム一丸となって勝利を積み重ねていったのです。

残念ながら決勝トーナメント出場は逃しましたが(過去、ラグビーワールドカップ大会で、予選の成績が3勝1敗だったにも関わらず8強による決勝トーナメント進出ができなかったチームは日本が史上初のチームだそうです)、日本の予選敗退がすでに確定した予選性終戦のアメリカ戦でも対戦相手のアメリカとの試合を多くの日本人が応援し、大会が終わった後もラグビー人気は続きました。

そして、ラグビー日本代表が掲げた「ジャパン・ウェイ」こそが、これからの日本が世界に対してとるべき戦略であると思うのです。

スポーツにおいてはもちろんですが、経済、政治、その他あらゆることに対していえると思います。

ラグビー日本代表の戦績をふりかえりましょう

2015年イングランドラグビーワールドカップでラグビー日本代表チームがどのような活躍をしたかあまりご存じない方もいらっしゃるでしょうから、簡単にご紹介します。

まず、ラグビー日本代表は、過去何度か4年に一度開催されるワールドカップ大会に出場しています。

ところが、日本の戦績はなかなかふるわず、良いゲームはするものの最後には負けてしまう、ということをくりかえしていました。

理由として体格や筋力の差などがあげられていましたが、一番の原因は「メンタルの弱さ」だったようです。

そこで、そのメンタルの弱さを克服するために2012年からエディー・ジョーンズ氏がHC(ヘッドコーチ)に就任しました。

そして、エディー・ジョーンズ氏徐々に改革を進めていったラグビー日本代表チームは2015年に出場したラグビーワールドカップで、W杯で2回優勝し世界ランク3位の南アフリカ代表に逆転勝ちをしました。

この日本代表チームの勝利は「スポーツ史上最大の番狂わせ」とも言われ、日本だけでなく各国メディアが一面に取り上げるなど世界的に注目を浴びました。

サッカーに詳しい方なら、「マイアミの奇跡」と呼ばれている、日本代表チームがブラジルに勝った試合以上のインパクトと言えばおわかりでしょうか。

その後、2戦目のスコットランド戦は本来の自分たちのプレーができずに大差で敗れてしまいましたが、3戦目のサモア戦、そして4戦目のアメリカ戦を連勝し、予選を3勝1敗で終えることができました。

決勝トーナメント進出は逃したものの、国内外のメディアから「最強の敗者」と呼ばれ、日本においてあまり注目されることがなかったラグビーというスポーツが大人気となりました。

特に女性ファンが急増するなど、多くのラグビーファンが増えました。

中でもキッカーの五郎丸歩選手がキックするときの独特のポーズが子どもを中心に大流行しました。

これは、五郎丸選手がプレースキックを蹴る前のルーティンの1つで、両手を組み精神統一を図るポーズだということです。

エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が導入したジャパン・ウェイとは?

さて、このラグビー日本代表チームの快進撃を支えたのが「ジャパン・ウェイ」です。

そして、この「ジャパン・ウェイ」を提唱した人物こそが2012年からヘッドコーチをつとめるエディー・ジョーンズ氏なのです。

エディー・ジョーンズ氏は母親が日系2世のハーフで、奥様が日本人ということで、日本人の文化や特性をよく知っている方です。

現役時代はラグビー選手としては体格に恵まれませんでしたが、そのことが日本代表のヘッドコーチでの指導に生きているようです。

オーストラリア代表監督をつとめたこともあり、ワールドカップで準優勝に導いている実績があります。

さて、エディー・ジョーンズ氏が掲げる「ジャパン・ウェイ」を一言で言うと、“俊敏性と力強さという相反する要素を兼ね備えた戦略”であるそうです。

体格で劣る日本人が、パワーが絶対条件であるラグビーというスポーツで勝つために最高の戦略だといえます。

具体的には、とにかく「つなぐ」ことを重視します。

これは、「絆」や「一体感」がないと実現できません。

ラグビー日本代表が見せてくれた「ジャパン・ウェイ」は、他のスポーツも参考にしています。

特にワールドカップに優勝したことのある「なでしこジャパン」と呼ばれる女子サッカーチームも、オリンピックで金メダルを獲得した女子ソフトボール日本代表チームも、「ジャパン・ウェイ」を実行していたことは明らかです。

逆に、実力や才能があっても、チームワークや絆をおろそかにした選手は良い成績を残せていないと思います。

 

「ジャパン・ウェイ」が世界を驚かせた理由

このような「ジャパン・ウェイ」をみせてくれたラグビー日本代表のプレイは世界を驚かせました。

特に初戦に日本代表が対戦した南アフリカ代表チームは優勝候補の一つで、日本代表チームが勝つ可能性はものすごく低かったです。

ところが、試合が始まってみると接戦を繰り広げ、しかもこれまでは試合終了間際にメンタルの弱さから競り負けることが多かったのですが、この試合では最後まで集中力を保ち続け、34対32のスコアで逆転勝利することができたのです。

日本代表チームがこれまでのメンタルの弱さを克服できた理由は、チーム全員の絆を大事にしたことに他ならないと思います。

それこそが体格やパワーで劣る相手に対しても競り勝った最大の理由であり、世界を驚かせる原因だったのです。

過去の日本も「ジャパン・ウェイ」で成功してきた

このような「ジャパン・ウェイ」は世界を度々驚かせてきました。

世界から見たら東洋の小さな島国に過ぎない日本は、世界有数の経済大国です。

その理由は、日本人のチームワークの良さ、勤勉さ、そして仲間と助け合う心だと思います。

そのような日本人スタイルは、必ずしも世界に受け入れられないこともありましたが、それでも世界中に日本企業が進出するきっかけとなりました。

アメリカにおいて日本車が爆発的に売れたのは、その象徴的な出来事だといえるでしょう。

日本経済復活のヒント

ところが、そのような「ジャパン・ウェイ」は、近年の日本では失われつつあるように思います。

それにはいろいろ理由があるでしょうが、日本人が長い歴史の中で培ってきた「共同体意識」が薄れてきていることが一つの理由でしょう。

都会に人が集まる一方で地方は過疎化が進んでいます。

核家族化、宅地化が進む中で地域の交流は減り、子どもも受験勉強を重視するあまり本当に大事な「原体験」をしなくなりました。

さらに少子高齢化が進んでいる中でその傾向は顕著になりつつあります。

そんなことではだめだ、と思ってはいてもなかなか解決の糸口が見つからない中で、2015年秋、ラグビーワールドカップ日本代表が、本来日本人が得意にして世界に誇る「ジャパン・ウェイ」をみせてくれたのです。

ただ勝ったから、結果が良かったからということだけではなく、日本人らしさを出すことができれば世界にまだまだ通用する日本人の底力を感じたからこそ、多くの日本人が感動したのではないでしょうか?

そう考えると、「ジャパン・ウェイ」を実践することこそ日本経済復活のヒントだといえそうです。

あなたも今日からできる「ジャパン・ウェイ」

「でもどうやったらいいかわからない」と思われるかもしれません。

しかし、外国の人が「ジャパン・ウェイ」を行うよりも日本人が行う方が遥かに簡単です。

日本人が普通にもっている感覚を取り戻すだけで良いのですから。

西洋的な個人主義が強くなってきて、企業においてもライバルを蹴り落として自分が出世することを考える風潮も強くなっているような気がします。

そうではなくて、自分もライバルもともに成長し高め合うようにすればよいのです。

漫画などでも主人公とそのライバルが高め合ったり、時にはより巨大な敵に対して協力し合ったりする場面を見て、自分もそうなりたいと思いますよね。

それと同じような感覚を持てば良いだけです!

日本人らしさをとりもどそう

「ジャパン・ウェイ」と聞くと、なにか特別のことのように思われますが、日本人が得意としてきたことをするだけで良いと思います。 そして、そのことをよく知っているのは、おじいちゃん・おばあちゃんなのかもしれません。 ずっと昔は、両親が忙しく働く中で、おじいちゃんやおばあちゃん、または近所におじさんやおばさんが子育ての一端を担っていました。 そのような文化を取り戻すことが、長い目で見れば日本経済復活のヒントとなるのかもしれませんね!

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