一人暮らしの高齢者を対象にした詐欺から身を守る術とは?

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「自分はだまされないから大丈夫」はとても危険

年末年始などの忙しい時期をついて高齢者などの社会的弱者をターゲットにした詐欺が横行することがよくあります。

都会ではセキュリティー対策がとられるようになったのですが、地方ではまだ警察の対策が遅かったりセキュリティー会社が進出していなかったりという理由で対策が追いつかず、近年では地方の高齢者が詐欺などの被害にあうケースが急増しているようです。

特に一人暮らしの高齢者や認知症になりかけている高齢者は詐欺犯の格好の餌食になっているようです。

その中でも代表的なのは、お金がない身内を装った「振り込め詐欺」でしょう。

あなたのご両親や親戚、その他親交のある年輩の方は大丈夫でしょうか?

高齢者をねらった詐欺の手口や仕組み、そして対策についてまとめてみました。

地方に急増中!高齢者をねらった詐欺

「オレオレ詐欺」という言葉が登場したのはいつ頃だったでしょう?

息子を名乗って金品をだまし取る詐欺の手口はかなり以前からあったようですが、電話をかけて金融機関の口座に振り込ませるといういわゆる「オレオレ詐欺」が注目されたのは21世紀に入ってからだそうです。

「オレオレ詐欺」という言葉が社会現象にもなりましたが、2004年12月からはより広い範囲の詐欺を含む「振り込め詐欺」という名称に統一されました。

それだけ多くの人に認知されるようになったにも関わらず、15年以上経った現在でも振り込め詐欺は相変わらず減りません。

むしろ、二人がかりで電話をしたり、信じ込ませるためにあらゆる手段を講じて詐欺の手口が高度化しています。

都会ではこのような詐欺の急増に対して対策がとられていますが、地方ではその対策が遅れがちです。

そのため詐欺グループは、人口は多い代わりにチェックが厳しくなった都会を諦め、地方の高齢者をターゲットにし始めました。

統計上も明らかに地方の高齢者がねらわれるケースが増加傾向にあります。

「自分は大丈夫」は危ない

自分の親戚のおじさんの話なのですが、ある日自称「息子」から電話がかかってきたそうです。

そのおじさんは当時現役で某銀行の常務だったのですが、そんな人でも振り込め詐欺に引っかかりそうになったのだそうです。

その「息子」はお金が足りなくなった、送ってほしいということで電話をしてきたのですが、話を聞いていると少し矛盾している内容があり、そのことをおじさんが質問した次の瞬間、電話が切られたそうです。

もしその矛盾した発言に気づかなければ、高額のお金を振り込んでいた可能性があったのです。

以前に見た「所さんの目がテン」というテレビ番組でも「オレオレ詐欺」について実験検証をしていました。

3人の被験者が「息子」からの明らかに怪しいと思われる電話をうけて簡単に指定場所に赴き、お金を振り込んでほしいという指示に従っていたのです。

テレビ上の演出かとも思われましたが、振り込め詐欺が横行している現状を考えるとウソとは思えませんでした。

あなたは「自分はひっかからないから大丈夫」そう思っていませんか?

正しい対処法を知っていないと意外に簡単に引っかかってしまうみたいです。

あなたも被害に遭ってしまわないように正しい対策を知っておきましょう。

その対策の前に、なぜ振り込め詐欺はいまだに減らないどころか増加しているのか、そのからくりにせまりましょう。
 

なぜ減らない?振り込め詐欺

これだけ「オレオレ詐欺」の時代から何度もだまされないための方策が語られているのに、簡単に詐欺に引っかかってしまう人が多いのでしょうか?

もちろん認知症がすすんで判断力が鈍くなったりするケースもあるでしょう。

でも、「自分だけは大丈夫」とか「詐欺なんてそんなにあるものではない」といった油断が被害につながるのではないでしょうか?

詐欺グループは、手をかえ品をかえあなたの大事な資産をねらっているかもしれません。

そしてこれまでの成功体験があるから何度でも淡々と繰り返し高齢者の名簿を見ては電話をかけ続けるのです。

トップセールスマンは失敗を恐れずに何度も電話をかけ、断られてもまたすぐ次、と訪問販売をし続けるからトップセールスマンになるのだとよく言われますが、振り込め詐欺をする人はそれと悪い意味で似ています。

過去に高齢者から多額のお金を振り込まれたという成功体験があれば、2回目からはよりスムーズに電話口に手が伸びるでしょう。

テレビで詐欺グループが摘発され、何百万円とか何億円とかの額を聞いてびっくりすることもありますが、そう言う人は失敗をおそれずに何度もチャレンジしているだけのことなのです。

脳の中では本当の息子の声に聞こえてしまう!

さらに振り込め詐欺の成功率を高めている決定的な要因があります。

それは、人間の記憶力というのが実は非常にあいまいなものだということです。

ある振り込め詐欺の被害に遭いかけている女性が、息子からの電話をうけて警察の制止をふりきってまでATMに振込をしようとしたという事例があったそうです。

その女性は、自分がだまされているという感覚は全くなく、赤の他人のはずの男性の声が実の息子の声に聞こえてしまっていたのです。

実は人間の脳はものすごく怠け者で、実際に見たことや聞いたことをそのまま見聞きしているのではなく、過去に見聞きした情報を使って再合成することがわかっています。

つまり、振り込め詐欺の被害者は、本当に息子の声がしていると脳の中で確信してしまうのです。

これで大丈夫!怪しい電話対策

それでは、振り込め詐欺にはどのように対処すれば良いのでしょうか?

実はいくつか有効な手段があります。

対策その1 合い言葉

単純な手段ですが、親子で合い言葉を使うと良いです。

詐欺をする側としては、自分の知らない情報がでてきたらごまかしようがなくなるので、ばれてしまう前に早めに電話を切ってしまうので、とても有効です。

もし合い言葉を決めていなくても「合い言葉を言って」と言った後の相手の反応で子どもかどうか分かるでしょう。

対策その2 防犯用電話自動応答録音アダプター

「この電話は振り込め詐欺対策で自動的に録音されています」というメッセージが電話の前に流れるサービスで、自治体によっては振り込め詐欺対策で無料貸し出ししているそうです。

詐欺をしている人は録音されるのを恐れるのですぐに電話を切るでしょう。

振り込め詐欺以外にもまだまだ詐欺の手口はあります

振り込め詐欺以外にも詐欺の手口はたくさんあります。

代表的なものとして

・架空請求詐欺

・寸借詐欺

・ワン切り電話

・インターネット詐欺

・カード詐欺

・結婚詐欺

・不動産詐欺

・手形詐欺

・貴金属・骨董品詐欺

などなど。

インターネットが発達し続けている現代ではますます新たな詐欺が増えているでしょう。

一人暮らしや痴呆症の高齢者はもちろん、社会人に成り立ての若者や専業主婦もねらわれやすいです。

ただ、詐欺の手口は高度化・複雑化してはいますが、手口の基本と対処法の基本はそう変わるものではありません。

万が一詐欺に遭ったら、「原状回復」を考えましょう

万が一詐欺に遭い、金銭や貴金属、土地などを失ってしまった場合、くよくよ悩む前に原状回復をこころがけることが大切です。

もちろん犯人の特定やこれ以上被害が広がらない対策をとることは必要ですが、犯人捜しは警察などに任せて、まずすべきなのは元の生活を取り戻すことなのです。

誰かの命を奪われたのでない限りは、たいていのことはとりかえしがつきます。

この考え方は災害や火事、事故に遭ったときなどにも有効ですが、詐欺の場合は「信じていたのにだまされた」という悔しい思いが先に立ってしまい、長期的に冷静な判断ができにくい心理状態になりがちなのです。

もしかしたら詐欺に遭ったことがきっかけで新たな人間関係が生まれたり、人の優しさを知ったり、より大きな被害に遭わないような安全管理ができるようになったりしているかもしれません。

ですので、けがをしたら元の体にもどすのと同じように、原状回復に全力を注ぎましょう。

詐欺対策は必須

詐欺はれっきとした犯罪ですが、その立証はなかなか難しいそうです。 特にインターネットを利用した詐欺は立証しにくく、法整備も追いついていないのが現状なので、自己防衛するのが一番のようです。 他にも、古来からある詐欺、海外の詐欺などを調べると「こんなにたくさん詐欺があるのか!」とあきれてしまいます。 ぜひ対処法を勉強し、相手を懲らしめる以前にあなた自身が被害に遭わない対策をすると同時に、もし被害に遭ったら素早く原状回復をすることが大事です。 間違ってもあなた自身が詐欺行為をはたらかれませんように。

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