安全の値段がMRJを買ってもらえる理由となる

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50億は安いもの

日本の車に続く乗り物での外貨獲得手段として少し前からMRJが話題に上っております。

MRJとは「三菱リージョナルジェット」の略称で、三菱が作る短中距離用の小型機であるリージョナルジェットと言う意味です。

日本の国産旅客機が開発され始めたのは今から約半世紀ほど前であり、1972年に生産が終了して以来、航空機に積極的に日本と言う国は手を出してきませんでしたから本当に久しぶりの航空業界への挑戦になると言って良いでしょう。

このMRJのお値段はなんと50億。

すごい大金に思えない事もないですがそもそも世界の主要航空機であるお値段からすればさほどお高いというものでもなく、性能を考えたなら寧ろ安いほうだとさえ専門家からは言われているそうです。

そして何より飛行機と言うものは値段以上に「どれほど安全であるか?」という事に最も注目が集まるわけです。

データや実験、試験飛行は勿論の事、幸いな事に日本はこれまでの電子機器や車を初めとする乗り物に関しての高い安全性への信頼を勝ち得てきていました。

そうした安全性への信頼の証であるといえる「日本産」と言うブランドもあり、この50億と言うお値段はとても妥当なものであると言う評価をいただけています。

これが日本の経済に大きく良い影響を与えてくれることを祈るばかりではありますが、飛行機と言う事故があればほぼ死をパイロットのみならず乗客全員が覚悟しないといけないという乗り物であるため値段に関しても販売に関しても焦らずにいって欲しいものです。

そしてその安全と言うものに値段をつけても構わないという人が殆どであるからこそMRJは今後世界で買い手が多くなることになると予測されています。

命と言うお金には返られないものに対することだからこそ安全と言うものにつけてもらえる値段はある程度高くても文句は言われにくいです。

しかし逆にどれほど値段が安かろうとも命に関るようなものであれば何かがあれば絶対に激しいクレームがつくことになるでしょう。

今回は50億するMRJの値段さえも安くなる安全の値段と言うものをMRJのライバルと比べて考えてみました。

MRJは今後世界で通用するのか?

飛行機とて物である以上本体の値段は勿論重要です。

そして乗り物であるために乗り心地やその値段に対しての速度や燃費などの性能面もまた重要である事はこれもまた当たり前です。

しかしそればかりが飛行機の値段を決めるわけではありません。

例えば世界の飛行機シェアナンバー1がアメリカのボーイング、ナンバー2がフランスに本社を置くヨーロッパの国際協同企業のエアバスではありますが値段で見るとボーイングの方が大体300億前後の値段で一機販売されているのに対して、エアバスは200億円前後でのお値段で販売されています。

別にこれは性能面での差ばかりだけではありません。

確かに安全性という事を考えたのであれば何を置いても性能は最低限必要ですが、これまでのその企業やその企業のある国の築き上げてきたイメージや運用されてきた実績もまたその値段に対して納得感を与えているのです。

これこそ正に安全の値段と言えるでしょう。

この2つの企業に比べるといくらなんでも日本のMRJは安すぎるという気もしますがそれもそのはず。

この2つの企業は基本的に日本のMRJが該当するようなリージョナルジェットの販売を行っていないからです。

では日本のMRJと同じリージョナルジェットを販売している大きなシェアを誇るライバルと比べてどうなのかという事を次は見て言ってみましょう。

値段そのものは普通といえるが相対的に値段が安いMRJ

はっきり言うと値段自体は日本のMRJの50億とは決して安いとはいえない金額です。

例えば日本のMRJのライバルとなりそうな会社となると考えられている企業の一つカナダのボンバルディアは一機辺り約45億前後と言う値段で取引されています。

このカナダのボンバルディエと言う企業は飛行機業界全体で見ても世界でナンバー3と言う地位を持ち、MRJと同じ性能の非常に高いエンジンを搭載しているため燃費に優れたリージョナルジェットを提供しています。

またもう一つのライバルとなりえると言われているブラジルのエンブラエルは日本のMRJよりも高い値段の60億前後での機体の提供を行っています。

この企業が現在飛行機業界の3位を争っているカナダのボンバルディアのライバルでもあり、国営企業でもあるために国のバックアップを技術開発や販売などの全面に受けている企業で伸び率も非常に良いと言われる企業です。

この二つの企業と日本のMRJは何で戦うのかと言うと勿論値段での戦いを挑むのではありません。

では何で戦いを挑むのかと言いますと安心感を与えられる日本ブランドになると言えます。

ボンバルディアのあるカナダと言う国は広大であり、日本の県をまたいでの移動ぐらいにもなってくると飛行機での移動が当たり前。

そもそも国民の数が多いというのもありますが、日本の航空会社とは比べ物にならない利用者と運用データの蓄積が業界にはあると言えるでしょう。

ブラジルにあるエンブラエルに関して言うなら国営企業でもあるという所が強みで性能、販売ルート共に国営企業ならではのものがあると言えます。

つまり利用顧客の目線に立った考え方や性能ではちょっと勝負で戦いづらいという所があるというのが理解できます。

その点、日本と言う国はこれまで何で信頼されてきたのかと言うと飛行機に多くの人が求めていると言える安全についてです。

今後の運用実績次第で他の面でも戦っていけるようになると考えたとしても、今のところMRJはその安全性でこの値段、という事こそが武器になると言えるでしょう。

中国も参戦を表明したリージョナルジェット業界

MRJとは違ってこのリージョナルジェットの販売に対して値段での勝負をかけてくるものこそが中国の「中国商用飛機有限公司」が作ったARJ21です。

新幹線に続き、航空機でも中国が日本に国際受注戦争を仕掛けようとしているとも言われる状態で、中国サイドはARJ21の開発に約12年もの長い期間を費やして作った初の国産ジェット旅客機であるということ、量産体制が整っている事を武器として各国にアピールしております。

日本のMRJと企画としては同じリージョナルジェットであり、国内空港間で28ルート、81回のテストフライトを順調に終えたこと、累積飛行時間は172時間を超え、耐久基準をクリアしたこともあり中国国内のリース会社とアフリカもコンゴの政府から、ARJ21を合計23機受注したことも発表。

現地中国での報道では「受注が300機を超えた」、「すでに西安の工場で量産態勢に入った」、「上海の新工場も完成した」などとも言われています。

日本はこれまで中国のこうした大量生産による格安戦力の前に圧倒的に不利に立たされ、押し負けてきた感がありますが今回のこのリージョナルジェットでの戦いに関しては同じようにはいかないようです。

それは飛行機と言う乗り物には何よりも安全を求められるからであり、飛行機の値段の妥当性の最も大きな理由は安全であるからという所にあるからです。

その安全と言う点において中国と言う国はどうなのかといいますといまいち世界的な信用が置かれていません。

国策として尋常でないスピードで敷設工事を進めた中国版新幹線が、11年に温州市で引き起こした大事故が40人もの死者を出し、当局の対応もお粗末だったことから中国政府は世界中から批判を浴びましたし、国内からも投稿サイトには「安全性と信頼性を高めて競争力のある旅客機にしてほしい」「事故なく飛ぶことができるのか?」などの書き込みも出ているとなんと韓国メディアすら紹介しています。

飛行機の値段とは安全の値段といっても過言ではなく、こうした世界においては低販売価格路線はあまり好ましくないと言えるでしょう。
 

日本が格安で戦うのは愚作

日本のMRJの値段が50億でも安いといってもらえるのは偏にやはり日本製のと言う事での安全性への信頼が一番の強みです。 こればかりは世界に誇れる安定した技術力が勝ち取った賜物であると言えます。 多くの人たちの命を預かる飛行機ですから、航空会社にとってはそこは何よりも重要視したい所です。 そして安全の値段としてだけでなく、性能面で見たところ価格は他社とほぼ同等ですが、新型のエンジンの搭載で同型のジェット機と比べて20%以上も優れた燃費性能。 鉄でできている他社とは違い、世界トップの日本の炭素素材技術を駆使して作られた強度と軽さを実現していると言うところもまた強みです。 日本の技術の高さはどうしても経済状態の良くない国では受け入れてもらえにくいですが命と言うものがかかってくるとなったのならば多くの人が値段が高くてもと思うのは自明の理。 リージョナルジェットに限らず安全安心のイメージと高い技術力こそがやはり日本が海外と戦う武器となってくれ、私達日本に力を与えてくれるものとなるでしょう。

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