オタク文化が日本を救う?新しい世界での日本の武器

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日本が「物」づくりで戦える時代ではない

現在世界の認識としてアジアの中心国は今や中国。

アメリカでは「中国製品はいまや劣悪なものではない」と言う内容の記事が少々疑惑のまなざしで見られているといった話もありますが、そこまで高品質なものではなくても安いというのは消費者にとってとても魅力的でしょう。

中国経済が本気で製品輸出での外貨獲得政策に乗り出してきたとするならば日本は戦えるのでしょうか?

その答えは多くの「物」に関してはNO。

国内消費量、生産力、資源の多さなど「物」を作る上で必要となる資本の多くで日本は中国との間に大きな溝を空けられているので「物」作り合戦を中国と日本がしたならば、かなり不利な状態です。

確かに高品質と高い安全性が日本の売りであるといまだに世界は一定の信頼を置いてはくれていますが、新幹線や飛行機のように安全性と高品質である事を主眼として見て貰えるような「物」でなければ安さと物量において押し負けるので、総合的な「物」の輸出で中国に日本は勝てないと考えるのが客観的なものの見方でしょう。

しかし物質的な「物」でなければ日本は対等以上に中国と戦う事ができる「もの」を持っています。

それの一つがオタク文化と言う日本独特の考え方に基づくものが作り上げる「もの」です。

オタクと言う言葉に対して余り良いイメージを持っていない人も多いとは思いますが、オタクと言うのは考えようによっては何か一つのものに異様なまでの熱意を傾ける探求者です。

日本人の気質とも言われる職人気質のあり方が、あまり一般の人に好意的に受け入れられない物に向けられたからこそ、オタクと呼ばれている人たちを生んだと言えます

しかしそんなオタクの人たちが好むと言われたものが今では市民権を獲得し、日本はもとより海外でも受け入れられています。

一部のアニメや漫画、そしてもっと一般的に多くの人が手を出しているもの、ゲームがそれらの筆頭です。

今回は日本が世界に向けての輸出で武器となる可能性を秘めたオタク文化が生んだ「もの」と、お金をもたらすことになる理由について考察してみました。

 

日本が生んだオタクとは?

そもそもオタク文化と言われるものがお金になるという事を説明する前に、オタクと言う人はどういう人の事なのかを考えてみましょう。

現代社会においては多くの物事を満遍なくカバーできるゼネラリストが優秀な人のあり方とされることが多いですが、日本においては何か一つのものを極めることを良しとするスペシャリストが未だに憧れのまなざしを向けられています。

こうしたスペシャリスト達は言いようによってはその分野のオタクなのです。

そしてそうであるとするのであれば、オタクの人たちは何かに対して本気で取り組むことの出来る専門家と言える人たちであると言う事ができます。

そして何より自分のそうした本気が向ける対象に入れ込めるようにそうした人たちは結構真面目に社会のルールを守る傾向があります。

そうしないと自分達が本気で想い入れているものに携わることが出来なくなったり、自分が熱意を捧げているものの評判が悪くなるからです。

そう言った意味で本当のオタクと呼ばれる人たちは意外と真面目な人が多く、分野が違えば職人と呼ばれる人たちとそう大差がない事が多いです。

オタクと呼ばれる人たちは熱意を捧げているものに対して強いこだわりがある故に、かなりの知識と良し悪しを見分ける目を持っている人が多いです。

何かを造るという事に本気が向けられている人はその腕前も半端ではなく、芸術品の領域や精密機械の領域に突入するものだってあります。

社会に少し馴染めないところはあるものの、社会のルールは守り、豊富な知識と審美眼を始め、ものを見分ける目を持ち、物を作る人であったらその腕前も確か。

こう語られたなら職人と呼ばれる人そのままの特徴があると言えるでしょう。

そう考えると職人と言う人たちが少なくなった日本、とは言われる事も多いですが、日本人から職人気質と言う特徴がなくなったわけではなくて、職人気質を持った人の多くの興味関心が昔とは違う方向に変化しているという事が言えます。

これがオタクの本来の姿だと言えるでしょう。

日本の世界に誇る高品質とこだわり、そしてそうしたものによる安全性への信頼はそうした職人と呼ばれた人たちが作り上げてきたものであり、職人と呼ばれる人の持つとされた魂のようなものは未だ日本にちゃんと残っているのです。

ならば再び日本が誇る職人の魂が生むものこそが日本が世界に向けて自信を持って提供できる「もの」になるのは別段おかしな事ではありません。

オタク文化が一般的な事になりつつある世界

オタクの好むもの、として扱われた者たちが今の世の中ではかなり一般の人たちにも受け入れられるようになっています。

アニメや漫画もそうですが何より昔と比べて多くの人が手を出しているものの一つがゲームです。

一昔前の家庭用ゲーム機でも携帯用ゲーム機でもなく、いまやもっていて当たり前とも言われるスマートフォンでゲームをしたことが全く無いと言う人は少ないでしょう。

そうしたゲームを初めとしたアプリ開発などが今や一大産業として巨大な市場を作り出し、多くの人がそれに関る仕事をしています。

ゲームと言うのは作るのに意外と多くの人が関っており、単純に考えても運営する人、プログラムを作る人、イラストを書く人、音をいれる人、販売する人などそれぞれがいてこそ作り上げられるものであり、一人で全部こなしていると言うことは多くはありません。

そうした一つの「もの」を作り出すことにかけて向いているといえる人はどんな人かといえばそれは勿論、職人と呼ばれる人たちです。

つまりそうしたものに関れるオタクと呼ばれる人たちこそが新世代のこうしたゲーム市場で活躍できる職人であると考える事ができます。

勿論ゲームに限った事ではありません。

絵にしても、文章にしても何かにこだわりが合って知識とセンスがある人の物ほどやはり良いものとなりやすく、オタクと呼ばれる人たちが作り上げたものはオタクではない人たちが見てもその出来の良さが分かるものが多いです。

好きこそ物の上手なれ、と言う言葉がある通り、やはり何かを作り上げる上で技術は勿論ですが、それ以上に作り上げようとするものが好きと言う気持ちがあったものの方が多くの人から見てもやはり良いものとなりやすいことが多く、現代の職人の一つの形とも言えるオタクの力は決して馬鹿にできるものではないのです。

オタク文化は日本が不利にならない点

オタク文化と呼ばれるものが物作りに比べて、日本が諸外国と比べて不利にならない点として最初にあげられるところが製作する上で最も重要な資源が物ではなく人である点にあると言えます。

ゲームやアニメは勿論の事、漫画もイラストも文章も、どれも材料や素材と言ったものでその価値が変動することはなく、全てクリエイターの腕にかかったものであると言えます。

データと言う質量を持たないもののやり取りが一般的になった現代社会においてクリエイター次第で価値がつくようなものなどは決して少ないとは言えず、資源と国土で不利な我が国日本でもそうしたものをやり取りする市場においては決して不利とはなりません。

何せ作る元手となる資本は一度機材を揃えてしまいさえすれば後は自分自身だけ。

巨大な工場も必要とせず、多くの人員を必要とすることもなく、増産するための資源も必要ありません。

そのため誰でも始める事が出来るとも言えますし、どこでも出来るという事も言えます。

他にもこうしたオタク文化発祥のお金になるようなものが日本において不利とならない点として発祥の土地であるという事が主張できるという所があります。

今や英語でも「OTAKU」と言う言葉が認識されたように意外と日本は海外からそうした娯楽産業の先駆けの国としての知名度があります。

日本人独特の発想と拘りを追求する気質が注目された結果とも言えますし、日本人よりも娯楽を大事なものとする考え方の強い欧米諸国などでは日本国内よりもオタク文化の価値を評価しているところもあります。

また日本では未だ形のないものへの価値の認識が高いとは言えないところがある中、欧米へと目を向けると著作権などへの意識の高さ、サービス業と言うものの地位の高さを考えても「物」以外の価値への評価の高さがちゃんとあるのが分かります。

そのため日本発祥のオタク文化で生まれたようなものは日本が海外へ輸出することでお金に出来るビジネスの一つであると考える事ができます。
 

日本が海外に対して武器とできるのは現代社会においても人材である

オタクと呼ばれる人たちをメインにこれまで日本の海外に対する武器と言うものを考えて来ましたが、最終的に言えることとして日本が海外に対しての経済での戦いを挑む上での武器とできるものは人材であるという事ができます。 物作り大国と呼ばれた時代も日本にはありましたがそのものを作っていたのは日本人であり、日本的な考え方の形を成した物が世界から評価されていたという事が言えます。 いつの時代においても日本が海外に対して最も評価してもらえる武器となるものは人材であり、その人材が生み出すものです。 自分自身では中々気がつけないものだとしても私達一人一人が持っている考え方や作り出すことが出来るものに価値がある事だってあるのです。 オタクと呼ばれる人たちだって見方によっては立派な職人、そんなオタクと呼ばれた職人が生み出したオタク文化と言われるものこそ、これからの時代の日本を救う武器となることもあるかもしれません。

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