日本が誇る自動車産業は終わってはいない

shutterstock_73563430

世界に評価される日本産

日本の経済状況は徐々によくなっているといわれてもイマイチ実感できていない人は多いと思います。

それはつまり現状ではまだ多くの人が景気回復の実感や生活改善が自分に起きていないという事。

この現状を考えるとどれほど経済状況が良くなったと言っても誤差の範囲で留まってしまい、更なる一手が必要とされています。

そんな中アベノミクスの次のステージとして示された輸出による外貨獲得と言う方針と、その手段と言えるTPPへの参加表明。

外貨を獲得する方法として輸出を選んだ日本ですが、資源小国である我々がアメリカを初めとする海外に対して何を武器として戦っていったら良いのでしょうか?

そんな輸出での日本の武器として上げられる一つが日本が誇る技術の結晶の一つである自動車。

一時期の日本と言えば自動車と言うイメージが薄れてきたとは言え、最大のライバルとも言われた韓国、ドイツに対して自動車産業において「日本はまだまだ負けてはいない」というその存在感を今回ある事で見せました。

世界に対する輸出の武器としてこれからの日本を支えてくれるものの一つに自動車と言うものがあげられるのは何故なのか?

日本の自動車が他国と比べてどうなのか?世界はどう評価しているのか?

今回はそうした日本のこれからの経済を支えるであろう輸出と言うものの主軸となりうる日本の自動車について考察してみました。

 

日本ブランドはなんで評価されるのか?

日本の自動車が輸出において武器となる理由が何にあるのか?

その一つは日本の誇る技術力の高さである燃費と安全性にあると言えるでしょう。

タカタのエアバッグのリコール問題などで日本製への信頼と言うものが揺らいだ面もないとは言えませんが、日本車メーカーの殆どはタカタのエアバックを不採用にしており、日本の自動車産業そのものへの評価事態はそこまで低減しているとは言えません。

自動車に限ったことではないですが事故が起きたら死につながることの多い乗り物と言うジャンルの物については誰もが「安全・安心」という事を望むという事は間違いなく、これまで築いた日本ブランドのイメージが日本の自動車を輸出での武器の一つにしてくれる根拠でもあります。

そのブランドに力がまだ残っている事を証明する一つの事柄としてアメリカ高速道路安全保険協会(IIHS)での評価の発表があります。

2015年12月10日、アメリカは国内向けの2016年型乗用車で安全性の最高評価基準「トップセーフティーピックプラス」を満たした自動車の発表を行いました。

その最高評価基準「トップセーフティーピックプラス」を満たしたのはトヨタ自動車が9車種で首位、ホンダが8車種で2位であるとの発表です。

最終的に全体で48車種のうち、なんと日本メーカーが30車種と6割強を占めた結果です。

このアメリカ高速道路安全保険協会(IIHS)による審査を受け、最高評価基準を満たした自動車全体は前年調査より15車種増え、その内の日本メーカーはその半分近くの7車種増加と言う結果です。

この基準は衝突事故の回避機能が付いたモデルを対象に、回避機能の性能や、衝突時に乗員の安全性を確保できるかなどを試験して評価したと言われており、日本の自動車にはそれだけの技術があると判断されることになったことでしょう。

最高評価基準「トップセーフティーピックプラス」においての3位は排ガス規制逃れ問題で揺れるドイツのフォルクスワーゲン(VW)と傘下のアウディで計7車種、4位が富士重工業の6車種。

それ以外の日本の自動車メーカーではマツダと日産自動車がそれぞれ3車種、三菱自動車は1車種が選ばれています。

アメリカと言う自国も自動車産業を大々的に行っている先進国においてこれだけの評価を取ったという事こそ、日本が未だに自動車産業において力がある事の証明であり、日本ブランドが高い評価をされている事の証明です。

ドイツは日本の自動車輸出のライバルとなるのか?

自動車輸出競争において日本のライバルとなりそうな国はどこなのか?

自動車の国として日本人の印象が強い国といえばやはりドイツが挙げられます。

ドイツのメーカーとして代表的なものといえば排ガス不正問題で揺れるフォルクスワーゲン(WV)、ポルシェ、BMW、メルセデス・ベンツなどがあげられますが日本でこそ比較的見かけますし、ヨーロッパではやはり強い力を持っていますが、実はアメリカではあまり力はありません。

アメリカの自動車メーカーで最もシェアが高いのは17%のゼネラルモーターズ(GM)で、次いで16%のフォード。3位に14%とつけているのがトヨタ、4位が12%のクライスラー、5位がホンダで10%。

やや落ちて日産も8%と検討していますが、ドイツ車はどうかと言うとBMVが2.8%、VWが2.5%とシェアはかなり低いです。

現在世界の注目を浴びる中国市場でVWのアウディがその存在感をアピールしていますが今後の日本の輸出先の重点を置くべきアメリカにおいてのシェア率から考えて全面対立、直接対決を仕掛けあうライバルとはならないであろうと考えられます。

もし中国市場を相手取ってドイツの自動車と日本の自動車で競い合うとなったのならば、中国と言う国の国民感情の大勢を考えたなら圧倒的に日本は不利であり、勝ち目は薄いところだと言えます。

しかし中国市場に拘らなければ首位争いをすることになるトヨタとVWはともかくとして、最も自動車輸出競争で日本のライバルとなりそうな国はドイツではなく韓国であると言えるでしょう。

韓国と言う自動車輸出のライバル国

自動車の輸出で韓国と言えば出てくるのは現代自動車、ヒュンダイモーター。

先程日本の自動車の強さの根拠としてあげたアメリカ高速道路安全保険協会(IIHS)による審査を受け、最高評価基準「トップセーフティーピックプラス」をヒュンダイモーターもまた新型『ジェネシス』と新型『ツーソン』が受けています。

そして「ヒュンダイ・アスラン」が昨年実施された「2015新車安全度評価(KNACP)」において最高点数を獲得し、韓国内最高の安全性を認証された実績もあります。

更には欧州で唯一、公的な衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムにおいても『ツーソン』は衝突安全テストの結果、最高評価の5つ星を獲得しています。

韓国企業であるためにアメリカとのつながりも強く、その辺においても日本の自動車のライバルとなりえると言えます。

それら自動車直接の評価ではないのですが、自動車に関連することでヒュンダイモーターはアメリカの自動車メンテナンスと言う分野においてアメリカの調査ではついにトップとなったと報じられています。

この情報の元はアメリカの自動車情報サイト、CarMD。

このサイトでは毎年完成車各社のエンジンの平均修理費や修理の頻度などを総合的に分析し、ランキングを発表しているのですが昨年10月1日からの1年間にエンジン関連の整備を受けた25万1000台を対象に実施された今年度の調査の結果、ヒュンダイモーターが1位。

2位、3位とトヨタ、ホンダと続いてはいるものの首位を譲ったというのは悔しい結果だと言えるでしょう。

こうしたメンテナンスにおいての首位をヒュンダイモーターが取ったという事は「韓国も自動車において悪くない」と言う評価から「韓国の自動車は良い」へと変わっていく可能性があるという事。

そうなった時、声の小さいと言われる日本は現在海外でとても声の大きな韓国と自動車の輸出で戦う上での利点を失うことになります。
 

これからの日本の自動車の可能性

自動車の輸出でこれから日本が負けないために注目するポイントは今評価されている安心・安全と燃費に加えてエコに関することだと言えます。 電気自動車は最早当たり前、今後更に環境に配慮した低燃費でコストもかからない自動車の燃料を生み出せるか? そしてまたその燃料を導入した自動車を生み出せるのか? そうしたことがこれからの日本の自動車が輸出での武器になれるかどうかのポイントになっていくと言えます。 日本の経済好転のためにも日本の自動車業界には頑張ってほしいところです。 またそうした自動車が開発されれば当然国内での需要も高まり、景気回復効果や資源に乏しい日本のエネルギー問題にも貢献することになります。 けして安いものではない自動車と言うものの需要が高くなってくればそれに関る企業の業績が上がり、そうしたところで働く人の収入にもまた影響が出ることになるでしょう。 日本が経済力を回復したのであるならば輸出競争にもまた力を入れることが出来更なる景気回復も見込めます。 今ではなんとミドリムシによる自動車に使えるバイオ燃料と言うものの開発も行われているなどもしており、日本の技術力の高まり次第で今後の輸出競争が日本経済を救うことになるかもしれません。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でお金が無い.jpをフォローしよう!

日本が誇る自動車産業は終わってはいない
Reader Rating 2 Votes