起業家教育を推進しお金に強い子どもを育てよう!

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お金に強くなることで、思考力や論理力、思いやりも育まれる!

文部科学省が現在の大学入試センター試験を廃止して平成32年度から新たに「大学入学希望者学力評価テスト」を実施する方針で、有識者会議で検討を続けているそうです。

新たなテストではマークシート方式に加えて記述式の問題を導入することや、英語で「聞く・話す・読む・書く」の4つの技能を測ることが検討されているとのことです。

その決定を聞いた若者がテレビ番組のインタビューを受けていて「勉強のやりかたを180度変えなければならなくなる」とつぶやいていました。

確かに、現在の暗記中心の学校教育・勉強方法ではその通りかもしれません。

ただ、これからの世の中を考えると、上から言われたことをこなすだけの人は社会でどんどん通用しにくくなってくると思うのです。

だから、文部科学省の方針は大枠では賛成なのですが、当然この方針を意義あるものにするためには小学校以降の学校教育のあり方を抜本的に変える必要があります。

そこで、以前読んだ「『起業家教育』で子供が変わる」という本の内容を思い出しました。

その本には、子どもに対し「起業家教育」、もっと言えばお金の教育を行うことの大事さが述べられていたのです。

  

『起業家教育』で子供が変わるはこんな本でした

問題 雪が溶けて「○○」になる、という文章の「○○」を答えなさい。

この問題の正解は何でしょうか?

「普通」であれば、「水」が正解です。

ところが、ある子どもは「春」と答えました。

当然、その問題を出した小学校の先生は×と採点しました。

もしかしたらその先生は、「春」と答えた子どもを厳しくしかってしまったかもしれません。

でも、それが理科ではなく国語の問題で、表現力や感受性を問う問題だったらどうでしょうか?

その「雪が溶けて春になる」と答えた子どもは、ものすごく感性が鋭く、日本人の四季を愛でる心を持った子どもであるとは言えないでしょうか?

この問題は一例ですが、日本の文部省教育は長らくこのような子どもの個性を徹底的につぶし、画一的な答えを求める暗記中心型教育を行ってきているのです。

そのことが、日本では起業が少ない一因でもあります。

特に、失敗を恐れる子どもが量産されることになってしまっているので、仕事でも思い切った企画を出すことができず、それが国際競争力の低下にもつながってしまっているのです。

今の日本社会で求められているのは、荒削りでも良いから何かを与えてくれそうな元気な人であったり、意欲や好奇心をもちあわせ、何かを変えてくれる可能性がある新人なはずです。

実際、外国からの留学生はそのような意欲を持っている人が多く、日本人と比べて学習意欲が高いので本国に帰って大きなビジネスチャンスをつかんでいます。

また、パナソニックが新入社員の8割を外国人採用したということがあったように、大企業は外国人採用に積極的になってきています。

そのように急速にグローバル化が進む中、これまでの学習方法を続けていったら日本はたちまち世界の変化について行けずに、「ガラパゴス化」してしまうかもしれません。

その典型的な例として、日本の学校教育では、ある教育が決定的に抜けていることが本書で書かれていました。

その決定的に書けている教育とは「お金の教育」です。

お金に強い子どもを育てる必要性

日本の教育は、海外に比べて異様なぐらいお金の教育を避けています。

算数で計算方法は多少出てきますが、そのようなものではなく、「お金の稼ぎ方」「お金の仕組み」「お金がなぜ必要か」といった教育に関しては明らかに不足しています。

そこには「お金は汚いもの」という考え方が色濃く表れています。

テレビドラマや漫画などでもお金持ちの悪いキャラクターは登場しますし、マスコミでも汚職や詐欺などでお金をだましとった人は連日報道し、家庭でも「あんな大人になってはだめよ」などとくりかえし報道されます。

さらに、買い物に母親が連れて行っていればまだ良いのですが、塾や習い事を優先するために、買い物の経験すら乏しい子どももどんどん増えているのです。

子どもが学校を卒業し、家を出て自立して暮らすようになったとき、きちんとお金の管理をして、上手に使い、貯金をし、充実した生活を送れるよう、早い時期から成長段階に応じて、お金の大切さ、お金とのつきあい方を伝えていくことは本来大人の義務のはずです。

ところが、学校も、家庭も、地域社会もそのようなことを教えない、そんな状態に今の日本はあるのです。

お金を稼ぐためには算数でいくら100点をとれても、それだけでは不十分です。

お客さんとのコミュニケーションをとるための国語力が必要ですし、お客さんを惹きつけるマーケティング戦略のために社会科も学ぶ必要があるでしょう。

よりよいデザインの広告を描くために美術や工作も必要となってくるでしょうし、仲間と協力しないとビジネスは成立しませんので、学級活動・グループ活動・課外活動なども必要となります。

お金を悪用したり、違法な手段でお金を稼いではいけないという意味で道徳や倫理も学ばないといけないでしょう。

そのようなことを学んだ経験がある子どもが現代の日本にどれだけいるでしょうか?

 

小学生がお金を稼ぐ実践事例

さて、「『起業家教育』で子供が変わる」には日本の子ども達が実際にお金稼ぎをする体験の様子も紹介されていました。

最近ではキッザニアなどでも子ども達が職業体験する機会が現れてきていますが、今回は子ども達が本物のお金を稼ぐのです。

アメリカではレモネードを売って近所の人に売ってお小遣い稼ぎをするのが普通だったりするのですが、日本ではそのようなことをしたら逆にしかられてしまいます。

ですので、本物のお金稼ぎ体験は貴重ですが、大人があまり口出ししては意味がありませんので、なるべく子ども達に任せ、大人は極力手も口も出さないようにしていたのがユニークでした。

「ベンチャーキッズ体験学習」と名付けられたそのお金稼ぎ体験で、子ども達は失敗や想定外の事態を繰り返しながら、なんとか商品を販売していきます。

そして、その収入を分配するのですが、その際に手伝った大人の人件費を経費として計上するなどの本格さで、子ども達一人一人が稼いだお金は270円。

でも、その270円は、ただなにもせずにお小遣いとしてもらったお金とは重みが全く違うのです。

机の上や教室の中だけでは学べない、そんなことを子ども達が学ぶ場も必要ですね。

起業するというだけでなく、将来サラリーマンとして働くときにでも必ず役に立つ経験です。

金森先生の例

起業化教育とは少し違うかもしれませんが、昔NHKスペシャルで「涙と笑いのハッピークラス 四年一組命の授業」という番組として紹介されていた金森 俊朗先生のユニークな授業も、子ども達が社会に出て役立つような教育をされていました。

金森 俊朗先生の教室の合い言葉は「学校に来るのはハッピーになるため!」

そして授業もユニークそのもの。

・4月、始業式の翌日に「エスケン」をする

・雨上がりの校庭で「どろんこサッカー」をする

・妊婦さんを教室につれてきて子どもの質問に答えてもらう

・末期癌の患者さんに死を語ってもらう

・ニワトリの屠畜、解体、料理を子ども達自身にやってもらう

などなど。

そういった実体験は社会の中で自分の存在がなんなのかという同一性を育むことにもつながり、お金ともしっかり向き合うことができるようになります。

金森先生は“今の教育は子ども集団をばらばらにして、競争させ、自己肯定感を奪い、一緒に生きようという共同の思想をつぶす”と警告しています。

お金の勉強も、協力しなければお金は稼げませんし、商売することで協調性やコミュニケーション能力も身につきます。

そう考えると、とても貴重な授業をされていたのでしょう。

菊池先生の例

もう一人、北九州市の小学校教諭、菊池省三先生、子どものコミュニケーション能力を育てる指導法の在り方について実践をもとに研究しているということでテレビでも取り上げられていました。

授業の中でディベートを組み入れるなど、子どもの自主性を育む教育をしているということで金森先生と遜色ない授業をされています。

お金を稼ぐ上で、ひとりよがりではうまくいきません。

自分の主張を伝え、相手の意見を聴き、論理的に反論するなどの繰り返しの中で商売はうまくいったりもしますので、これもすばらしい取り組みです。

全国の小学校に「お金の教育」を!

このように考えると、従来の日本の教育では、今後もお金に弱い子ども、金銭感覚に乏しい子ども、そして起業しようという意欲がある子どもは育ちにくいと思われます。 一部の取り組みもご紹介しましたが、異端視されたり批判や中傷もかなり受けていると聞きます。 全国的なとりくみとして、ぜひ多くの子ども達が「お金の教育」を受ける機会が大事です。

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