地方と都会だけではない!東京23区内でも進む所得格差

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東京23区に住んでいるから安心、ではない??

世界的な傾向ですが、日本においても所得の二極分化がどんどん進んでいます。

東京などの都心部と地方都市の格差、さらには都会と田舎との格差はどんどん拡がる一方です。

では、東京に住んでいれば安心かというと、実は東京都内、しかも東京23区内で大きな所得格差が生じているそうなのです。

住む場所によって大きな所得格差が生じるのは避けられないですが、日本の首都東京、しかもその中心部の中で大きな所得格差が生じているとは少し驚きですね。

  

Amazonでベストセラー「23区格差」

「23区格差」という本がAmazonのベストセラーになっています (中公新書 池田 利道 著)。

そしてその「23区格差」によると、データによって東京23区内ですでに大きな所得格差が生じていることを明らかにしているのです。

この本には、所得だけでなく様々なデータがちりばめられていて、なかなか興味深そうな本です。

例えば、『都内保育サービスの状況』を見ると、2014年の世田谷区の待機児童の発生率は7.8%と13人に1人の割合にのぼり、23区最悪の数値を示しています。

台東区は、貴金属・宝石製品製造業の工場数、皮革関連製品製造業の工場数、が1位で、ジュエリー製品卸売業、靴卸売業、はきもの卸売業、かばん・袋物卸売業の店舗数も1位となっています。

文京区は犯罪の検挙率が23区で一番高く、足立区は刑法犯の認知件数が23区で一番多いです。

このようなデータは、単に読み物としても面白いですが、ビジネスのヒントにもつながりそうです。

東京23区に住む人の所得に迫る

総務省の『統計でみる市区町村のすがた』には全国の平均年収が年ごとに掲載されています。それによると全国の所得水準トップ10は

1.港区     903.7万円

2.千代田区   762.9万円

3.渋谷区    683.6万円

4.兵庫県芦屋市 567.1万円

5.中央区    546.8万円

6.文京区    545.6万円

7.目黒区    526.7万円

8.世田谷区   502.5万円

9.武蔵野市   479.5万円

10.新宿区    475.3万円

となっています。

実に10都市中8都市を東京23区が占めています。

ちなみにですが、東京23区の中で一番所得が低かった足立区の平均年収は323万円です。

なんと、港区と足立区の所得格差は3倍近いです!

しかし、全国の平均年収が321万円で、東京23区最下位の足立区よりも低くなっています。

要するに、東京の平均年収が他の都市に比べて圧倒的に高いのです。

ご覧いただければ分かるとおり、所得が突出して高いのは港区ですが、ではその港区に住めば裕福になるのでしょうか?

 

港区に住めば裕福になる?

港区に住めば裕福になるかどうか、その答えを先に言うと「NO」です。

港区に高額所得者が集まっているのは確かですが、港区に住む全ての人が高所得者というわけではありません。

あくまで港区の平均所得が高いだけなのです。

極端に言うと、年収1億万円の人が1人と100万円の人が9人いた場合、平均年収は(100,000,000+9,000,000)÷100=10,900,000円となります。

つまり、一部の極端なお金持ちと、多くの通常以下しか稼げない低所得者がいた場合でも平均収入は大きな金額になるのです。

港区にはどのような高額所得者がいるのでしょうか?

どうやら港区には、情報通信業で働く従業者が圧倒的に多いようです。

その内訳は、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業などだそうです。

その中には、インターネット起業家なども多く含まれていることでしょう。

それだけでなく、各国の大使館や政財界の拠点があることも大きな理由でしょう。

また、港区には多くの人が溢れているように見えますが、それは昼間のことで、港区の昼と夜の人口差は5倍近くあるといわれています。

高級住宅地があることでも港区は有名ですが、中には高額な家賃や駐車場代などをなんとか払っている人も相当数含まれているようです。

港区の生活の満足度は?

そのように見てくると、港区などに住んでいる人の生活水準や満足度が気になってくるところです。

では、港区に住むメリットはなにかについて、列挙してみます。

・おしゃれな場所が多い・・・ミッドタウン、赤坂サカス、虎ノ門ヒルズなどおしゃれな場所が多いので、遊ぶ場所にことかきません。

・飲食店のレベルが高い・・・雑誌やマスコミにも度々取り上げられる飲食店が港区に密集しています。

・グローバル性がみにつく・・・港区にある大使館の数はなんと30以上もあるので、非常に国際色豊かで、世界を股にかけて活躍したい人にはうってつけの住環境と言えるでしょう。

・素敵な高級マンションが多い・・・住環境のレベルも日本随一の港区は、類は友を呼ぶという言葉の通り日本の中でも高い生活水準を求める層が集まってくるので良い刺激を受けることができます。

・キレイな街並み・・・条例でゴミのポイ捨てが徹底的に禁止されているなど、人口が多い年であるにも関わらず街並みはとてもきれいで、緑や公園もたくさんあります。

その他にもたくさんのメリットがある港区ですが、ではお金さえあれば港区に住むのがベストでしょうか?

デメリットについてもご紹介しておきましょう。

・国籍不明の外国人が多い・・・中には犯罪を起こす外国人も含まれていて、なかなか実態がつかみにくいといわれています。

・子ども教育が過熱気味・・・「お受験」などで教育意識の高いお母さんが多く、幼稚園や託児所の競争率もとても高いので、のんびりした子育てがしにくいようです。

・土地代、駐車場代などが高い・・・港区の一ヶ月の駐車場代は2万円~3万円が相場のようで、とても高いです。

・自然が少ない・・・比較的きれいな街並みで自然を取り入れようとはしていますが、地方に比べると人口色が強く、また空気もやはり地方ほどキレイではありません。

・高級住宅街とそれ以外との格差・・・実は、港区内にも大きな格差があるようで、白金台などのセレブ層が住んでいる家であれば生活の満足度も高いようですが、そうでなければむしろ高い家賃や居住費、生活費を払いながら、地方よりも苦しいきりつめた生活をしている人も多くいるようです。

・ホームレスも多い・・・いったん生活支援センターなどの尽力で少なくなった時期もあったようですが、また増加しているようです。

港区の不動産は買うべき?

さて、そんな港区ですが、投資する対象としてみるとどうでしょうか?

実は、東京23区の所得と地価はある程度は比例しているようですが、必ずしも一致してはいません。

2015年の東京23区別の平均地価ランキングは以下のようになっています。

1位 中央区 541万7887円/m2

2位 千代田区487万5740円/m2

3位 港区 289万1194円/m2

4位 渋谷区 270万7205円/m2

5位 新宿区 264万8076円/m2

6位 豊島区 119万2385円/m2

7位 台東区 113万4812円/m2

8位 目黒区 100万1960円/m2

9位 文京区 97万3476円/m2

10位 品川区 92万2422円/m2

11位 中野区 70万0640円/m2

12位 世田谷区59万7309円/m2

13位 北区 54万7455円/m2

14位 杉並区 54万0981円/m2

15位 大田区 53万6564円/m2

16位 荒川区 51万1257円/m2

17位 墨田区 49万8675円/m2

18位 江東区 48万4289円/m2

19位 板橋区 43万2896円/m2

20位 練馬区 39万9353円/m2

21位 江戸川区35万5955円/m2

22位 足立区 33万5160円/m2

23位 葛飾区 33万4800円/m2

なんと、港区は3位に下がり、中央区、文京区の方が高くなっています。

また、5位と6位の差が倍以上あるなど、地価にも大きな格差ができていることが解ります。

ただ、1位の中央区と2位の文京区は主に商業都市で、住宅も集合住宅やマンションが大半なので、住むにはあまり適していないようです。

ですので、港区は高所得者が好んで住居を構えているのかもしれません。

東京都の中心部で働き、ある程度の所得があり、通勤電車などの負担を避けたいのであれば、港区の不動産を買うのは得策でありそうです。

本当に住む場所によって年収は変わるのか

日本の中心都市ということで、東京23区、とりわけ港区を主に取り上げましたが、全国的にみたらどうでしょうか? 高度経済成長期以降、集団就職などで東京などの都会に多くの若者が押し寄せるようになり、日本国内各地で過疎化や限界集落が拡がっていきました。 年収にも大きな差が開き、都会で仕事をすることこそ勝ち組である、という風潮さえありました。 でも、その流れは近年少しずつ変わるようになりつつあるようにも見えます。 いろいろ要因はありますが、一番大きな要因はインターネットの発達です。 メール機能やチャット機能、さらにはスカイプなどを活用することで取引相手と気軽に連絡を取り合えるようになってきたため必ずしも都会に住まなくても良くなってきたのです。 また、新幹線が北陸や九州南部、北海道にまでつながったことも大きいです。 かつて新幹線が通った都市と通っていない都市とで発展に大きな差がついたものですが、その差も埋められつつあります。 そう考えると、今後は経費や生活費の低い地方都市に高額所得者が移り住むようになるかもしれませんね。

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