特殊詐欺の被害金額はウン億円!?犯罪からお金を守るポイント

特殊詐欺の被害金額をご存知ですか?

日本各地で、振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害が後を絶ちません。

ご存知の方も多いように、特殊詐欺は家族を装ったり、ウマイ儲け話を持ち掛けて人を騙し、お金を奪い取る卑劣な犯罪手口です。

特殊詐欺はとても現代的な犯罪のように思いがちですが、実は「オレだよ、困ってるんだよ」と嘘の電話をかけてお金を騙し取ろうとする犯罪の歴史は意外と古く、電話が一般家庭に普及を始めた1980年代から事件が起きています。

それだけ私たちの生活に密着している、身近な犯罪なわけですから、「自分が被害にあうことはない」と安易に思い込んでしまってはいけません。

この犯罪は2000年代に入ってから急激に被害件数が多くなり、さまざまな手口を増やしながら日本の社会に蔓延を始め、その被害額の大きさから深刻な社会現象を引き起こしているのです。

特殊詐欺の被害金額は過去最悪のペースで増加しています

全国の警察がまとめた2014年中に発生した特殊詐欺の被害金額は、なんと500億円!

これは過去最悪といわれるほどの、大きな金額です。

特殊詐欺の発生状況の統計がとられるようになったのは2006年頃からで、特殊詐欺の被害件数は2009年頃に一時的に減少傾向にありましたが、ここ数年突如として犯罪手口が複雑化するとともに、被害金額の高額化が進み、毎年増加傾向が続いています。

2015年は上半期だけでも被害件数、被害金額とも前年より大幅に増加していますので、今後さらに過去最悪の被害総額が更新されてしまうかもしれません。

ちなみに、2015年の全国の特殊詐欺を含む窃盗や強盗、横領などの財産犯罪の被害総額は、約1130億円です。

この膨大なお金の約49%が特殊詐欺の被害だけで占められているわけですから、いかに私たちが大事なお金を奪われる、犯罪の危険性に晒されているかがわかっていただけたかと思います。

知っておきたい特殊詐欺の手口

特殊詐欺とは、面識のない相手に対して電話などの手段を使って連絡をして、さまざまな名目で相手を騙し、預貯金口座へ振込みさせるたり郵送させたりしてお金を奪いとる犯罪の手口の総称です。

一言に特殊詐欺といっても、お金をだまし取る手口には次に代表されるようなパターンがあります。

  • 親族や警察官などを装い、お金を振り込ませてだまし取る「オレオレ詐欺」
  • ありもしない料金請求をして、お金を振り込ませてだまし取る「架空請求詐欺」
  • 嘘の融資話を持ち掛けて、保証金名目でお金をだまし取る「融資保証金詐欺」
  • 嘘の還付金を支払うことを口実に、口座間送金によりお金をだまし取る「還付金等詐欺」
  • 未公開株などの金融商品を持ちかけて、お金をだまし取る「金融商品等取引名目詐欺」
  • ギャンブル必勝法の伝授を持ちかけて、お金をだまし取る「ギャンブル必勝情報提供詐欺」
  • 嘘の異性の交際斡旋を持ちかけて、お金をだまし取る「異性との交際あっせん名目詐欺」
  • このほかにも、さまざまな名目を使った詐欺の手口が横行しています。

    特殊詐欺の特徴と最近の傾向

    特殊詐欺が顕在化し始めた当初はオレオレ詐欺が主流で、事故を起こしたため、会社のお金を使い込んだためと犯人が巧妙に相手を騙し、家族を思う愛情に付け込んだ手口が特徴でした。

    しかし、これらの手口がマスコミなどで盛んに広報されて犯罪の認知度が上がったところでこれらの手口はなりを潜め、長期経済不況が続くここ数年は、「お金を手に入れたい」という切実な思いに付け込んだ、還付金等詐欺や金融商品等取引名目詐欺などに発生がシフトしています。

    連絡方法も電話や葉書などのアナログな手法から、より広域性の高いインターネットやメールなどを使ったものへ。

    お金の受け渡し方法も銀行口座への振り込みから、居所を特定されにくい現金を郵送させる方法や犯人が被害者宅に受け取りにくる方法へとかわり、犯人の手口は被害者や警察の裏をかいて予測もできない方法へと変化しています。

    この変化の早さこそが、特殊詐欺の被害を防ぎにくくしている原因なのかもしれません。

    これらの手口の変化を見てわかるように、特殊詐欺は窃盗や障害などの他の犯罪と比べると、社会情勢を如実に反映していることが特徴です。

    不謹慎なことではありますが、東日本大震災の直後には震災復興を名目にした詐欺が起きていますし、最近は2020年の東京オリンピックによる地価高騰を名目にした金融商品等取引名目詐欺や、マイナンバーに関連した詐欺事例の発生報告も増えてきています。

    そしてさらに特殊詐欺の発生傾向は変化して、景気の回復と共にここ2~3年多発していた還付金等詐欺や金融商品等取引名目詐欺の発生件数が減少しはじめ、再びオレオレ詐欺や架空請求詐欺、融資保証金詐欺や還付金等詐欺などの、家族の愛情に付け込んだ振り込め詐欺が増え始めています。

    特殊詐欺の犯罪検挙の情勢

    特殊詐欺の被害額が増える一方なのに、警察の犯罪検挙が進んでいない、という訳では決してありません。

    2014年、全国の警察での特殊詐欺の検挙人数は1990人と、過去最多の検挙数を更新しています。

    しかし、検挙されるのは現金を受け取りに来ただけの、犯罪を主導していないただの受け子だったり、犯人グループに銀行口座をお金で売っただけの人間であったりして、なかなか主犯格を検挙して犯行グループの撲滅まで進んでいないのが現状です。

    だからこそ、これ以上の被害を増やさないために、私たちが被害にあわないように対策をとる必要があります。

    大事なお金を特殊詐欺の被害から守る方法

    特殊詐欺の被害にあう人の7~8割は、65歳以上の高齢者が占めています。

    それも、最近検挙された犯人から押収した被害者リストを分析すると、被害者の多くは大手企業退職者や投資経験者など、しっかりとした経済観念を持ち、自立して生活をしている人がほとんどで、自治体や警察が開催する防犯講習会に参加して、特殊詐欺関する知識を充分に持っている人が多いのです。

    そんな社会的に立派な人たちが、なぜ、あからさまな嘘の話に騙されてしまうのでしょうか?

    それは経済が発展した現代の親世代は、情報化社会が進んだことであふれる情報に晒されすぎて、「私は絶対大丈夫」という油断と、家族構造の変化から子供世代との繋がりが希薄になり、「もしかしたらうちの子が…」という不安を抱えているからに他なりません。

    実際に騙される人が多いように、たとえ血を分けた家族であっても、電話線を介した声を他人と聞き分けるのは、とても難しい事です。

    騙されることはないと油断をしていると、突然の相手の電話の声を聞き分けられずに不安をあおられてしまいますし、劇場型と呼ばれるような、何人もの人物がかわるがわる応対に出て嘘の話を吹き込まれれば混乱するのは当たり前のことです。

    最後には期限があることを告げられて逆らえなくなって、大事なお金を騙し取られてしまう、これが騙されるときの被害者の心の中の心理状態です。

    この負の連鎖をとめるために一番良いのは、今こそ再度昔のような親密な家族関係を築いて、犯罪者の付け入るスキを与えないことです。

    親世代に最新の犯行手口を繰り返し教えて油断させないことと、親世代の信頼を得て、不安にさせないよう心を配りましょう。

    仕事や結婚のために遠く離れていて連絡が疎遠になっていれば、お互いに何が起こっているのかわかりづらくなってしまいますし、同居をしていても会話がないのでは、お互いの悩みに気付いてあげることはできません。

    特殊詐欺の被害を受けているのは親世代の高齢者が大半ですが、被害を防ぎ、大事なお金を守る責任は、若い世代の皆さんが負っているのです。

    家族の絆で特殊詐欺から大事なお金を守りましょう

    実際に特殊詐欺の被害にあい、瀬戸際で犯罪を見抜いた人の多くは、会話の中で話の矛盾に気が付き、そこから声の調子や話し方を疑い出したといいます。 このことからも、家族の愛情に付け込んだ特殊詐欺を防止するためには、普段から家族間で頻繁に連絡をとっておき、お互いに共有する情報の量を増やしておくことが大切です。 なかにはとっさの判断で、「うちの息子なら、プリキュアオールスターズの全員の名前が言えるはずだ!」と、なかなか他人にはいいにくい子供の趣味を切り出して、犯人を撃退したステキな家族のお母さんもいます。 特殊詐欺の被害を防ぐために、親子で次の約束事を決めておくといいでしょう。
  • 電話での呼び掛け方を決めておく
  • 家族にしかわからない合言葉を決めておく
  • お金を支払うことはお互いに相談をする
  • 特殊詐欺で狙われているのは、親世代が長年働いて得た老後のための資金であったり、将来的に自分達子供や孫の世代が受け継いでいく大事なお金ですから、若い世代でも決して特殊詐欺を無視することはできません。 ぜひお父様、お母様と親密に話し合い、いかに自分たちのお金が犯罪者に狙われているのかを理解してもらい、家族一丸となって大事なお金を犯罪被害から守りましょう

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