行動を習慣化するには目標達成のための逆説的提言

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「開き直る」からうまくいく?習慣化の法則とは

 誰しもがこのような「お金」に関する目標をもつものです。

たとえば「もっと年収を上げたい」とか「売り上げを2倍にしたい」など、様々あると思いますが、それを達成することなく、いつの間にか諦めてしまっていることもあるでしょう。
 
目標を達成するためには、行動を「習慣化」する必要があるといわれます。

しかしわかってはいても、なかなか難しいものだと多くの人が思っている筈です。

事実、巷にはそういったノウハウ本に溢れていますし、専門家によるセミナーなども沢山あります。

それだけ自分で決めた目標を達成するというのは難しいものだということです。
 
そこで今回は「目標」と「習慣化」について考えてみます。これはお金のことに限らず、人生全般についていえることです。

私達は自分の目標を達成するために、具体的にどういうポイントに気をつければよいのでしょうか?

 

目標を立ててはいけない?

 
いきなり逆説的な話になりますが、いわゆる「原田メソッド」で有名な原田隆史氏によれば、むしろ目標を立ててしまうからうまくいかないとのことです。

なぜならば、成功を目ざしている人や新しい習慣を身に着けたいと考えているほとんどの人は、初めに目標を決めます。

しかしその目標を達成しなければならない理由について考える人は、実はほとんどいないというのです。
 
多くの人は仕事やプライベートをはじめとして、人生全体において達成したい目標というものを意識的にせよ、無意識的にせよもっているものです。

たとえば、今年こそ「ダイエットして5キロ痩せる」とか「難関資格に合格する」あるいは「貯金100万円貯めるために毎月10万円ずつ貯金する」など、特に「お金」に関する目標を多くの人が立てます。しかしその結果は芳しくないようです。
 
事実、ある調査では、自分なりの目標を立てたはよいものの、継続してその取り組みをする人はごく僅かであることがわかっています。

具体的には、「25%の人は1週間ともたない」らしいのです。

いわゆる「3日坊主」というやつです。

そして1年以上も継続して取り組んでいるのは10人に1人にも満たないといいます。
 
このように、目標を決めてやる気になったとしても、途中で諦めてしまうというのはよく知られています。
 
何故かというと「人間の脳にも慣性の法則が適用される」からです。

つまりこれまで続けてきた習慣をずっと続けようとするのが脳なのです。

さらに人にはそれぞれ快適に感じる範囲というものが出来上がっていて、その快適な状態を継続することに安心感とある種の快感を感じてしまうからです。

これは脳の本能ともいうべきもので、一見貧乏で苦労ばかりしているとぼやいている人も、その貧乏な状態を「安心」だと感じているということです。

意外に思われるかもしれませんが、これは少し考えればわかることです。
 
本当に生命の危機を感じるほどに苦痛ならば、身体は本能的にそれを回避しようとします。

しかし、変えようと思ってもなかなか変えられないのは、どこかその状態を安心だと思っているからに他なりません。

つまり変化を起こそうとしても、どこか違和感というか気持ちの悪い感じがして、脳は「慣性に従って」元に戻りたいと考えてしまうのです。
 

3日坊主を克服するには?習慣化のコツ

 
では、どうすれば「3日坊主」を克服できるのでしょう?

世の中にはいつまでたっても同じ状態のままでいる人と、行動を習慣化し、自分を改革して変化をもたらすことができる人がいます。

その違いはどこからくるのでしょう?
 
実は、重要なのは「理由」なのです。目標というと、「どんな目標なのか」ということにフォーカスが当てられがちなのですが、大切なのは「どうしてその目標を達成する必要があるのか」というところなのです。

つまりその目標を達成すると自分にとって何が起こるのか?

あるいは自分の人生がどうなるのか?このあたりを明確にする必要があるということです。

たとえば、「100万円貯金する」という目標があるとすれば、どうして100万円貯める必要があるのかと自分に問いかけることが大事です。

「100万円」という数字はどこから来たものでしょうか?

そのお金を使ってどうしたいのでしょう?

おそらく何か目的があって貯金しようと決意したのでしょうが、たいていの人はこのような場合「うわべ」の理由しか考えていないといわれています。
 
たとえばそのお金を使って「旅行に行きたい」とか、「欲しいものをたくさん買いたい」とか、そういったことを理由として挙げるでしょう。

しかし、それは結局「うわべ」の理由なのです。

もっと深いところまで突き詰めると、どうして自分がそのお金を貯めたいのかということが「自分の人生にとってどういう意味をもつのか」というレベルで明らかになってくるでしょう。

「旅行」に行きたいというのは、実は「人生観を変えて、これまでとは違った生き方を見つけたい」という理由かもしれません。

そういった自分の人生にとってどういう意味をもつのかというところまで、深く理由を探ることが重要です。

「奴隷」の枠組みに嵌っていないか?

「奴隷制度」という言葉を聞いたことがあると思います。

有名なのはアメリカの「奴隷解放運動」ですが、世界史を見渡してみれば、古代からあらゆる場所で「奴隷」がいたことがわかります。

当然、時代によって細かい制度に違いはわりますが、たとえば有名な古代ローマ帝国では人口の約3割から4割が奴隷身分だったとされています。

どうしてこんなに多くの奴隷がいても制度が維持できたのでしょうか?

果たして奴隷たちは反乱を起こさなかったのでしょうか?
 
無論、歴史的に見れば奴隷反乱は起こっています。

ローマ帝国でも例外ではありませんでした。

しかし、その数は奴隷制度の歴史の長さからすればごく少数といえると思います。

圧倒的に長い期間、奴隷達は自らの身分を甘んじて受け入れていたということです。
 
これはどうしてでしょうか?
 
実はこのことは、既に述べた「脳が慣性を求める」ことに大きく依存しています。

奴隷達は「自分達の身分を開放して自由を得るよりも、今の状況に慣れているので安心だ」と考えたからです。

これは彼らの感情の問題ではありません。

脳がそのように判断していたためです。
 
彼らはどうして自分達が奴隷なのかということについて、その理由を問うことがなかったのです。

仮にあったとしても、突き詰めて考えずに現状を受け入れてしまっていたといえるでしょう。
 
逆説的に思えるかもしれませんが、彼らは奴隷身分でいることを快適な状態であると(脳が)認識し、その快適な状態を継続することに安心感を得てしまっていたのです。
 
私達は、奴隷という身分のない社会で生きています。

その感覚で当時の奴隷制度を見るため、なぜ奴隷達が立ち上がらないのかという疑問をもちます。

しかし当時の奴隷は子供達がほとんどだったり、戦いに負けて捕虜となった者が奴隷になるということが多かったのです。

そのため奴隷であるということに疑問すらもたなかったり、奴隷になって「当たり前」という価値観をもっていました。

自分自身を解放しようという「理由」をもたなかったのです。
 
既に述べたように、自分を変えていくには「理由」が必要です。

その「理由」を持たない、あるいはもったとしても極めて弱いものだったために、ほとんどの奴隷たちは自らを解放しようとは思いませんでした。

「奴隷」というと「かわいそうな身分だ」という同情的な感情をもってしまうかもしれません。

しかし、そういう私達も彼らと同じような思考の状態に置かれている可能性が高いのです。

自分を変えるために「理由」をもてなければ、自ら決めた目標を達成する前に「奴隷」と同じような枠組みに囚われてしまいます。

結果、その目標達成のための行動はすぐに元の状態に戻ってしまいます。
 
やはり、自分自身の行動を変える第一歩は「理由」を明らかにすることなのです。

習慣化のポイントは「開き直ること」?

 
そして目標を達成するためには、行動を「習慣化」させる必要があります。

「習慣化」の鍵とは何でしょう?
 
原田氏によれば、お金のことに限らずよい習慣を身につけるために最も必要な力は「意思」をもって「継続する」ということだそうです。

「意思」ときくと、ありきたりで大仰な表現に感じるかもしれませんが、一般的にイメージされる意味とは少し違います。
 
大事なのは「意思=挫折をしない」ということではないということです。

たとえば、「毎朝ジョギングをしようと」と決意したとします。

結局はこの「ジョギング」をすることを黙々と毎日続けて行くしかないわけです。

それでも続かないこともあるでしょう。

しかし仮に忘れてしまったりうまくいかなかったりしても、そこで諦めたり挫折したりしない「意思」をもつということが大事なのです。
 
たとえば「2日間は何とか走れたけど、3日目に寝過ごしてしまった」などということがあっても、そこで落ち込んでしまうのではなく、2日続いたのだからよくやったのだと考えるということです。

そして次の日からリセットして再びジョギングを開始するのです。
 
たいていの人は、一度行動が途切れてしまうとそのまま諦めてしまいます。

しかし継続する力というのは「何度でも立ち上がる力」のことなのです。

途切れたとしても、再び始めればよいのです。

つまり失敗したら「早々に開き直ってしまう」ということが大事です。

挫折してしまった自分を過度に責めてはいけません。
 
既に自分が行動すべき「理由」ははっきりさせているのですから、後は何度途切れてしまっても、また再開すればいいのです。

そうすれば習慣となる行動のレベルが上がって行き、いつの間にかその行動をすることが「当たり前」だと脳が認識するようになるのです。
 

よいタイミングなどない?習慣化の大敵

 
最後に重要なのは「タイミングを考えない」ということです。

特に結果を出す人、出ない人の違いはここにあるといっても過言ではないと思います。

「誰かが教えてくれるまで待ってみよう」とか「もう少し上手くなってから」、あるいは「時期が来るまで」というように、とにかく自分にとってベストなタイミングを見極めようとします。これはいけません。
 
行動継続のためには「理由」が必要だと述べましたが、たとえ「理由」を明らかにしてもこのように「タイミング」を気にしていたのでは目標は達成できませんし、行動の習慣化も不可能です。とにかく前に進まなければいけません。
 
途中で中断しても「開き直れ」ばいいわけですから、とにかく始めてみればよいのです。

「モチベーション」などの感情に左右されるのではなく、とにかく一歩踏み出してみることが大事なのです。

「理由」を明確にして「すぐに」行動しよう

  「習慣化」のポイントは、行動する「理由」を明らかにし、すぐに行動に移すことです。ベストなタイミングを見つけようとするよりも、すぐに行動して習慣化を目指そう。   そして、途中で挫折してしまったら、あっさり「開き直って」継続しよう。 とにかく重要なのは「再び立ち上がる」ということ。 挫折した自分自身を過度に責めないように気をつけましょう。 ※参考文献 原田隆史(2005)『成功の教科書 熱血!原田塾のすべて』小学館. 原田隆史(2005)『夢を絶対に実現させる方法! (DVD付)』日経BP社. 原田隆史(2014)『仕事も人生も好転させる 夢実現の習慣64』実業之日本社.

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