ブラジルの経済状態から学ぶ日本人の注意すべきこと

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新興国の中でもブラジルが危険に?

ブラジルと言う国の名前を聞いて皆様何を想像しますか?

サッカーが強い国、リオのカーニバルが有名な国など色々思い浮かぶと思いますが、ブラジルの経済状況と言うものについて何か知っている日本人の方はどれほどいらっしゃいますでしょうか?

実はブラジルと言う国の経済状況は現在とても芳しくない状態です。

一時期新興国の中でも中々の伸びを見せたブラジルの経済でしたが現在は完全に失速。

かつて活力に満ちていた経済の縮小は、統計に携わる人たちだけでなく、一般庶民にも衝撃を与えている現状です。

国際通貨基金IMFは、ブラジル経済は2016年も1%以上のマイナス成長をすると見込んでおり、2年連続で縮小するのは1930年とその翌年以降一度もない状態の嬉しくない更新をすると予想しています。

1年間で丸々120万人もの人々の雇用が消失し、失業率はなんと7.6%に達し、1年前のブラジルの失業率から4.9%もの急増が起こっています。

まだ職がある人たちも、インフレ調整後の実質賃金が前年比で4.3%も減少して生活の苦しさを実感しているのが現状のブラジルです。

こうして数字を並べられても実感がわかない人もいるでしょうし、日本にいる自分にブラジルの経済状況なんて関係ないと思う人もいると思いますが、このブラジルの状況は実はあんまり他人事ではないのです。

そこで今回は現状のブラジルの経済状況を説明し、その原因を考え、日本で暮らす私達がこれから気をつけておかなくてはいけない事柄について考察してみました。

一体ブラジルの経済状況の何から私たち日本人が学べるのかを考え付いた人は他にいますでしょうか?

ブラジルの経済状況

ブラジルの経済状況は経済状態が悪い悪いと言われる日本と比べても更に悪いです。

物やサービスの全体の価格レベルである物価が、持続的に上昇する経済現象であるインフレーションに歯止めがかからず、通称インフレ率と言われる数字が2ケタに近づき、今まで買えていたものが10%程高い金額でないと買えなくなっています。

本来であるならこのインフレーションと言う経済状態は、好況で経済やサービスに対する需要が増加し、経済全体で見た需要と供給のバランスが崩れ、総需要が総供給を上回った場合に、物価の上昇によって需給が調整されることで発生するものです。

簡単に言うと欲しいと言う人が品切れする以上に多くなってきたのでもっと高値で売ると言う当たり前の事の繰り返しが生んだ状態です。

しかしブラジルの経済状態はどうかと言うと先程から述べているようにかなり悪い状態であり好況とは言えない状態であるにも拘らず物の価値は上がっているのです。

この物価の急激な上昇が、最近のレアル下落が招いた輸入品の価格上昇による一部の商品や一時的な上昇に過ぎないのならば別段そこまで騒ぐほどの事でもないのです。

市民の生活に大きな影響があったとしてもブラジルはGDPの36%に相当する額を税金として徴収していたので本来ならば減税処置なり、中央銀行がインフレ対策を行うなどしてどうとでも対処出来る事です。

しかしソレができない状況が二つ起こってブラジルはこのインフレーションと言う経済状況と失業率の上昇、賃金の低下と言う経済の縮小にストップがかけられない状態です。

ブラジルの経済危機は何が原因か?

ブラジル経済の失速の大本は基本的に外的要因にあるとも言えます。

まずブラジル経済の根幹を成す輸出に関しての変化が一つ。

ブラジルの輸出品で最大の輸出で外貨を稼いでいたものはなんと言っても鉄鉱石と原油です。

鉄鉱石に関しては最大の取引相手の中国の経済が失速し、需要が低迷。

中国サイドはある程度の余裕を持たせてのストップであるとしていてまだマシなのかもしれませんが、ブラジルからしたら予定していた外貨獲得チャンスの大幅縮小で一気にピンチに陥る結果となりました。

原油の方は最早言うまでもなく、ISILの活動資金が原油の産出によるものであるとして石油輸出国機構の総会で減産を見送り、参加12カ国の生産目標を現在の日量3千万バレルで据え置くことを決めたことでの影響です。

つまりこれによって世界中に出回る石油の総量は増えることとなり、原油価格が急落しブラジルの原油による輸出で獲得できる金額が減ったのです。

これらの外貨の獲得によるブラジルの経済の収入が減っただけでなく、コレに追い討ちをかけるようにしてアメリカの利上げが行われました。

これによってレアルの価値は今後もまた更に下がることになることは目に見えており、低金利で借りやすかったアメリカドルが借りにくくなると来て更にブラジルが自国の経済に打てる手が減っていきました。

こうした外的な要因と言えるものの積み重ねと、経済成長が順調だった時期に公的サービスの充実、財源の確保や適正化をしっかりしておかなかったのも相まって現状のブラジルの経済状態の酷さが起きているといえます。

ブラジルの経済状態が他人事でない日本

ここまででブラジルの経済状態について多少は理解していただけたかと思いますので今度はそんなブラジル経済の状態が日本にとって他人事ではないということについて述べていきます。

まずブラジルの経済で生活が厳しくなったところがインフレーションによる物価の上昇にあるところが日本にとっては他人事ではありません。

今後の消費税は最大20%まで上がるとさえも言われており、そうなってきたら10%のインフレ率どころの話しではなくなります。

日本の通貨の円の価値は寧ろ積極的に下げている訳ですし、TPP合意による輸出合戦が始まり、輸入品が増えてくるだろうと予測されるこれからの輸入品増加に対して考えるのであれば、下げ続けられた円の価値が、安い輸入品ですら今以上に高いと言う状態を生む可能性もあります。

輸出に関してもメインとなる製品が全く違うとは言え、外貨獲得を輸出に頼る以上は他の国に起こりえる外的要因により、その輸出による収入をあてにするのが危険な状態にもなるのです。

中国経済に頼り過ぎるのもまた危険かもしれません。

アメリカだって利上げの影響が思いもよらない悪い方向に転がる可能性だってない訳ではないのです。

財源の確保や適正化については出来ているなら今の日本経済はもっと良くなっているでしょうし、公的サービスの充実がしっかりしていると言うのならば年金問題なんて言葉は人の間で交わされることもないでしょう。

大国の経済状態に左右される経済政策を採るのは危険であると言う状況、そして何かあった時も国民が安心できる公的サービスの見直しが必要だという事がブラジルの経済状態から日本に暮らす私達が学べることだと言えるでしょう。

グローバルスタンダードな自律したあり方こそが国の経済の安定に繋がる

ブラジルの経済の状況から大国による影響をモロに受けるような経済政策は危険であると分かっていただけたと思います。

ではどうしたらいいのかと言うと世界のどこでも通用するだけの物を提供し、何か一つのものに頼り過ぎない国になることこそが経済が安定した国になることだと言えます。

私達個人個人もまた同じように世界のスタンダードと言うものを把握して、日本が採る政策がおかしなことではないのかをちゃんと考えられるようにしていた方が良いでしょう。

仮に中国だけとかアメリカだけとかに頼るような方針をとる政策が決まったり、公的サービスについて見直すどころか更に削ってくるような政策が始まるのであれば、おかしいと声を挙げたり、国を捨てる覚悟をした方が良い事だってありえます。

もしそうしたくは無いと言うならどんな状態でも自分と家族ぐらいは生活できるだけの財源の確保をするべきでしょう。

その際に必要となるのもまたグローバルスタンダードな視点です。

日本国内で労働による収入ばかりでは苦しくなる一方なのは多くの人が知っている通りであり、インターネットを利用したビジネスや海外への投資、仮想通貨の購入などが必要となってきます。

国内で単純な労働をする事で得られる収入だけではこれからの日本で暮らしていくのは既に蓄えがかなりないと難しいことです。

しかしそれでも単純な労働収入だけで何とか生活したいと言う人だっているでしょう。

そしてそうした人たちが今後の日本の万が一に備えて、学ぶことが出来るものもまたブラジルの経済にあるのです。
 

危機的状況下だからこそ一芸に秀でる必要がある

ブラジルの経済状況が悪いとは言っても国民全員が苦しい生活を起こっているという訳では勿論ありません。 例えば政府高官や公務員のような人たち、プロスポーツ選手や飛行機会社関連などで働く人たちなどに関して言えば、寧ろ年々良い暮らしを送れるようになっているとも言えます。 ようは何か一芸に秀でた人たちにこそお金が集中しているとも言える状態なのです。 もし何かの労働収入で生活を送っていけるようにしたいというのであれば、その国の社会で必要とされている、あるいはこれから必要とされるであろう職業に必要とされるスキルを身につけその職業につけるようにするのが生きる道です。 ブラジルの経済状態は今、その国で暮らす人たちが失業手当を受けている友人や家族がいない人を探すのは難しいと言われている状況です。 深刻化する経済的苦境と国営石油会社ペトロブラスを巡る数十億ドル規模の汚職事件への怒りが高まり、100万人以上のデモ隊が大統領弾劾を求めるなどの活動も行われております。 日本がそんな事になる前に私達一人一人が世界に目を向けるのが自然とできるようになれば日本はもっと良くなるでしょう。

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