これから注目したい国インド

インドの競争力の向上

これから急成長を遂げていく国として期待されている国、インド。

日本は外交上、インドとの関係を良好に保つ必要性を感じて日本はインドとの関係性を重視する方針に出ていると言うのは皆さんご存知の事でしょう。

何故インドなのか?

それはこれからも日本の大敵として立ちはだかるであろう中国と言う脅威に対してインドが対抗手段を持っているからです。

それはITに関る知識の強さ、インドの注目すべき経済成長を遂げている要因がそうした人材が生み出すIT産業であると言えるでしょう。

そうしたインドのITに関する強さの証明のひとつがアメリカのGoogleの組織再編において新たにCEOに就任した、サンダー・ピチャイ氏の存在です。

もともと2桁の掛け算を暗記するほどに数学的能力に優れると言われ、しかも英語に不自由しないというインドのITに関連した人材の活躍が、目立つようになって来てそれが中国の脅威となってきているのです。

勿論中国にとっての脅威という事は日本にとっても脅威です。

しかし日本とインドと言う国同士の関係はあまり知られていませんが、実は意外と良好であり、今後のアジアのIT業界で日本が戦うための台湾と並ぶパートーナーになってもらえる国の候補なのです。

今回はそうしたインドの強さと日本の関係について紹介し、インドと日本の今後などについて考察していきます。

インドはスマートフォン先進国になりつつある

最初にまずインドのITに関する凄さとしてこれをご紹介させていただきます。

現代においてのIT専業の筆頭候補と言えばやはりスマートフォン。

IT先進国と言われることもあるインドはスマートフォンに関しても頭角を現し始めました。

インドでも勿論外資系スマホが登場しており、サムスンが今のところはトップに立っている状況です。

そしてその後を追うように2008年頃は、ノキアやLG、ソニーエリクソンが上位を占めていました。

しかし、今ではトップサムスンの次にシェアが多いのが、地元インドのベンチャースマホブランド、マイクロマックス・インフォマティクスという企業です。

この企業の凄さはその成長力であり、数年後にはトップを奪取する勢いであるとも言われており、サムスンを脅かす存在になっています。

このインドのマイクロマックス・インフォマティクスの強さの秘密とは一体何なのだろうかと言うと、自社製造を行っていないこと。

企画と販売を中心とした、いわゆる「ファブレス」を重視し、地元企業の強みを活かし、売れているモデルよりもインドのとあるマーケットのニーズに合わせたオリジナル製品を投入しているという所です。

インドのスマートフォンマーケットは上流階級、都市部の若者、農村部の大きく3つにマーケットに分かれていると言われていて、この三つ目のマーケットを中心にこの企業は展開しているのです。

そうした人たちが求めるのは意外なことに安さよりも使い勝手の良さと長く使えるかどうかであり、当時の外資系メーカーでは用意されていなかった、30日間持続するバッテリーやSIMカードを2枚装着できるスマホなどを投入し、着々と支持を集めているのです。

こうした特定のマーケットに注目して「ファブレス」を重視したことで業績を上げた企業と言うと思い浮かぶのが「中国のアップル」とも言われた中国の「Xiaomi」です。

Xiaomiの強みは何といっても販売をオンラインショップに限定することで販売管理費を圧縮したことによる価格性能比が良いスマートフォンを安価に提供することです。

しかしそうした「安さ」戦略では靡かない人たちに対してはこのインドのマイクロマックス・インフォマティクスの方が得意なマーケットになってきます。

今後インドはスマートフォン業界でも世界クラスの企業を出してくる可能性のある国なのです。

日本とインドの関係

こうしたITに関してインドには力があるといったことが分かってもらえたところで次はインドと日本の関係についてご紹介します。

2005年から日本の先進工業国の政府及び政府機関が発展途上国に対して行う援助や出資、いわゆる「ODA」の最大の受益国の一つであるとインドは言われました。

日本側としてもソニーやトヨタ自動車、ホンダなどの日系企業はインドにかなり製造施設を持っており、インド経済の発展により、インドは日本の企業にとって大きな市場となっている面がありました。

こうした日系企業の数社はインドに投資した最初の企業であったのもまた支持を得るのに一役買ったといえるでしょう。

そうして考えるとインドと日本はお互いの経済において、お互いを支えあってきたと考える事ができます。

2006年12月には当時のマンモハン・シン首相は日本を訪問し、「日印戦略的グローバルパートナーシップに向けた共同声明」に調印し、日本はデリー・メトロをはじめとするインドの多くのインフラ建設計画のための資金を援助しました。

そしてそうした関係性のこれまでがあり、インドは高速鉄道建設に関して当時緊密度を増していた習近平国家主席の中国よりも日本を選んでくれたところもあるのでしょう。

他にもインドと中国の国境では紛争が絶えませんし、IT産業に関して競り合う関係、大気汚染問題の深刻さや人口が多いことでの強みの一致など、両国はアジアにおいて最大の敵同士だという事ができます。

またインドはあくまでも自由国家であり、共産主義国家とは違うという意志表示の現れでもあるとするとインドは中国とは一線を画したいというのが本音でしょう。

他にもインドと日本では共通する懸念事項がいくつかあります。

IT業界での中国の台頭と、南シナ海、そして現在はインド洋での中国の主張の強さに不安を感じている民主主義国である日本とインドの関係が安倍首相とモディ首相の下で近年急速な接近を見せているのもある意味でとても自然な流れだったのでしょう。

近いけど遠い国インド

現在インドは世界7位の経済国であるものの、日本の輸出入、および対外直接投資はせいぜい1%ほど程度しか占めていない現状です。

これまで紹介してきたインドと日本の良好な関係のことからすると信じられないかもしれませんがこれが現実。

インドと日本の「距離」はまだまだ遠いのです。

インドはこれまでBRICs諸国の中では中国に次ぐ水準で高成長を続けています。

中国経済の失速により、あるいは今後中国を上回る可能性もあるのです。

その経済成長を支えているのは中国に継ぐ人口の多さと、30歳を切るとも言われる若い平均年齢、そしてIT関係への強さだと言えるでしょう。

2008年にインド政府の人材開発省が公表した情報では、米国のNASA(航空宇宙局)の科学者のなんと約35%もの割合がインド人が占めており、シリコンバレーでも優秀なインド人が活躍し現在シリコンバレーで働く人の60%はインド人であると言う状態。

こうして考えるとインドの強さ、インドの凄さと言うものは殆どそのまま日本の弱いところであるという事ができます。

そんな現状である中、はっきり言って日本にインドが求めるものよりも日本がインドに求めるものの方が多いと言えるでしょう。

その為現在インドには日系企業が大小合わせて約1000社ほど進出していると言われています。

しかし、インドでビジネスとして成功を収めている企業はごく少数です。

消費者のニーズ、雇用の壁、言語に習慣、そしてインド人が日本に対して持つ価値観とインドビジネスのトレンドが日本とまるで違うからです。

まだまだ日本がインドとうまくやっていくには壁は大きく、それを乗り越える努力をしなければいけません。
 

インドと日本のこれからのために

今後のインドとの関係が日本には大事という事が分かっていただけたと思いますが、その為にこれからしなくてはいけないことが沢山あります。 現在のお互いの視線は良くも悪くも中国に向いていると言えるでしょう。 今ある良好な関係と言える状態は「敵の敵は味方」と言う程度だからのものなのです。 今後のインド経済の発展を考えたならまず間違いなくインドとの接近はしておきたいというのが日本と言う国。 今インドに求められるものがあるうちに日本の企業はインドと言う国に対して「慣れる」必要があります。 その為必要な事はインドの情報収集よりもお互いの国民の交流です。 幸いな事に10年前のインドと今のインドは殆ど別の国とも言え、今後更なる変化が起こる可能性が非常に高い国です。 これからも双方が支えあえる関係にありたいのならば国民一人一人がもっとインドを「隣国」よりも「近い国」だと意識できるようになっていかなくてはダメでしょう。 手始めにまずはインド料理でも楽しみに言ってみてはいかがでしょうか?

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