タンス預金は得する?損する?あなたの大事な資産を守る方法

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タンス預金の危険な「3つの罠」

「マイナンバー制」が2015年10月より導入開始されました。

「通知が届かない」など数々のトラブルが起こりましたが、徐々に導入されていっているようですね。

この「マイナンバー制」は、これまで市町村役場、税務署、年金事務所、健康保険組合などで別々の“ユーザー番号(基礎年金番号など)”を付けていたのが「共通の数字」になるということで、役所への手続きがものすごく楽になるというメリットがあります。

その反面、あなたの情報が行政に筒抜けになってしまうという、管理者にとって国民を管理しやすいシステムであることも忘れてはなりません。

つまり、あなたの預貯金高や銀行への振込金額などがすべて筒抜けになる可能性が高いのです。

まじめに働いて管理していれば問題ないはずですが、法律にはグレーな部分もたくさんありますし、まじめにやっていたはずなのに行政側からあらぬ疑いをかけられる可能性もあります。

そこで、いわゆる「タンス預金」をする人が今後増えると予想されるのですが、タンス預金には様々なデメリットもあることを知っておかねばなりません。

そんなタンス預金にひそむ罠について検証していこうと思います。

そもそも「タンス預金」って?

タンス預金とは大まかに言えば、銀行などの金融機関に預けないで家の中に保管する現金を指します。

当然タンスはその一例で、机やベッドの下、押し入れ、本棚、その他家の中に保管している現金であれば「タンス預金」と呼びます。

いわゆる「へそくり」もタンス預金の一種といって良いでしょう。

日本国内のタンス預金は推定30兆円以上にものぼると言われています。

そんなタンス預金にはすぐにお金を取り出せる、金融機関が破綻しても安全などのメリットもある一方、デメリットもかなりたくさんあり、場合によっては日本経済の行く末を左右するほどの影響力も秘めています。

タンス預金のデメリットとして考えられる「3つの罠」について以下に述べていこうと思います。

その3つの罠とは

・インフレが進んだら損をする

・相続税対策になるという勘違い

・空き巣にねらわれる

というもので、それ以外にもいろいろ考えられます。

インフレが進んだら損

日銀の黒田総裁は「インフレ率2%の上昇を達成する」と宣言しました。

2年以内に達成するということでしたが、日本国債を大量に買い入れてマネタリーベースを倍増させるなどの操作が功を奏したとはいえず、2%の目標値は高すぎたようです。

その原因は原油価格の下落など様々あるようですが、黒田総裁の見通しが甘かったのではないかという意見が大半のようです。

それはともかく、もし仮にインフレ率が2%上がった場合、どうなるのでしょう?

単純に考えると、これまで100円で買えていた物が102円出さないと変えなくなってしまいます。

逆に、売る方としては100円で売っていた物が102円で売れるようになるのです。

お金の回りが良くなっているので景気刺激になり、より多くのお金が市場を行き交うようになります。

ここで考えていただきたいのが、タンス預金をしていた人はどうなるか?です。

100円をタンス預金していた人が、インフレ率2%上昇した2年後に、その100円を持って買い物に行ったとします。

すると、今までは100円で買えていた物が、2%の物価上昇になったため、102円出さなくてはならなくなったのです。

もしあなたのタンス預金が100万円あったとして、それをタンスの中に入れたまま2年経ち、インフレ率が2%上昇していたら、なんとあなたの貯金の価値は約98万円と言うことになってしまいます。

金利がつかないどころか、2万円ほど目減りしてしまったことになりますね

「これなら金利が安くても銀行に預けておいた方が良かった」と思っても後の祭りです。

とはいえ、銀行などの金融機関に預けておいたところで高がしれていますが。

2%ぐらいならまだ良いのですが、それがものすごい額になる事があります。

親戚のおじさんに板垣退助の顔入りの100円札をもらったことがあるのですが、それは戦後どんどんインフレーションが進んでいるときに刷られた物のようです。

当時の100円だったら、現在の価値に直すと10倍~数10倍したのではないでしょうか?

どんどんインフレが進み、通貨の価値も相対的に下がっていったわけですが、その時にそのお金で資産を買っておいたら、ものすごく得をしていたのではないでしょうか?

そのもらった100円札もタンス預金されていたお金ですが、それを見ながらそんなことを思ってしまいました。

ただ、極端なインフレーションが続いていけば旧紙幣が無効化され、新紙幣に切り替わっていくそうなので、そう単純な話ではないようですね。

最近極端なインフレが起こったジンバブエでもお金の価値が極端に下がり、0が何個も何個も続くような紙幣が紙切れになったりしました。

ちなみにそのジンバブエは、どういう経緯か知りませんが中国の「人民元」を通貨にすることになったそうです。

 

タンス預金が相続税対策になるという勘違い

インフレに続き、2つめの罠は、タンス預金をすることで税金逃れができるのではないかという勘違いです。

特に、相続税の対象拡大に伴って、そのようなことを考える人が増えているとも言われています。

具体的には土地や建物、株などの金融商品、その他課税の対象になりそうな物を現金化し、銀行などに預金せずに「タンス預金」しておいて税務署の目を欺こうという方法です。

しかし、このような方法はリスクが大きいだけでなく、かえってより大きな額の支払いを命ぜられる可能性が高いのです。

税務署は抜け目なく、相続税が発生しそうな資産家については相続開始前(死亡前)からあらかじめ情報収集をしています。

つまり、あなたの資産や年収、その他お金になりそうな額は大体把握されていると考えた方が良いでしょう。

近年ではインターネットが発達しているのでネットを使ったお金稼ぎが流行っていますが、そのようなデジタルな情報も税務署は目を光らせているということなので、注意しましょう。

特に、多額の現金が一気に減ったなどの時には税務署は疑いの目を向けますし、場合によっては家宅捜査を行うそうです。

いずれにせよ「脱税」に当たるような行為は犯罪ですし、犯罪である以上なんらかの罰則が科せられますので、割に合わない行為であると心得ておきましょう。

タンス預金をねらった空き巣が増加する可能性

3つめの罠は、空き巣です。

「なんだ、そんなことか」と甘く思わないで下さい。

確かに空き巣は、平成15年から約10年にわたって減少傾向にありますが、決してなくなったわけではありませんし、今後高齢者が増えていく中で、一人暮らしの高齢者をねらった空き巣は増えていくと思われます。

そもそも空き巣が減少した原因の一員として、マンションなどの防犯対策や警備会社に空き巣対策を依頼する家が増えたことが上げられます。

しかしそれはあくまで一部の高級マンションや家屋ですので、そういった空き巣対策をとっていない多くの家は依然として危険なのです。

また、今後外国人労働者の受け入れが規制緩和されるようなのですが、そうなると外国人による空き巣被害も考えられることです。

まだまだある罠の数々

以上、代表的なタンス預金の罠を3つ取り上げましたが、他にもいろいろあります。

まずは、火事です。

焼けてしまったら、いくら巨額なお金を持っていても全て灰になってしまいます。

せめて、防火性の金庫に現金など大切な物は入れておくようにしましょう。

次に、うっかり廃棄してしまうケースです。

これは自分が忘れていたというよりも、家族が知らずに捨てたり他人にあげたりリサイクルしたりするケースの方が多いでしょう。

他にも、虫による食害や錆びつき等で破損してしまうこともありますし、横領も考えられるでしょう。

バランスが大事

タンス預金についてやや否定的に述べてきましたが、タンス預金の額が全くの0円という人もいないと思います。 急な集金への支払いが必要な場合もありますし、急にお金が必要なときに金融機関がしまっていたということもあるでしょう。 そんな時にお金の控えがあったらいくらか安心できますからね。 要は、バランスをとることが大事だと思います。 タンス預金の目的があくまで自分が持っているお金の一部を手元で監視しておく、ということであるのなら、自由にやって良いでしょう。 資産の大半を手元に置いておくとか、税金逃れのためにタンス預金をするなどは、やめておきましょう。 余剰の資産があるのであれば、なんらかの運用をし、お金が増える仕組みを作っておけば、少々のインフレーションがきても問題ないと思いますよ。

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