和菓子にお金を使えるか?お菓子にすら気を配れない人の特徴

shutterstock_304386890

お菓子にすら気を配れない人は?

お菓子ごときに一々お金など使っていられないという風に思う人は多いと思います。

旅行や出張に行った場合、帰宅と同時に友人、会社に渡す手土産の配慮。

その時くらいではないでしょうか、大量に和菓子を買うのは。

しかしそれは、和菓子っぽい土産であり純粋にはそうではありません。

冠婚葬祭、各種祝い事など、そのシーズンぐらいに振舞われるというニュアンスがあるのが和菓子だとおもわれています。

それもそのはず、高級和菓子になれば、饅頭1つにつき、300円などは当たり前だからです。

直ぐに無くなっていまうようなお菓子にお金を使うことはしたくないというのが本心ではないでしょうか?

和菓子の特徴・・・何故高い?

和菓子にお金をかけたくない理由の第一は使われている素材の原価も知っているし、たかがお菓子だと高をくくっているから。

特にその材料といえば…

小麦粉・片栗粉・うるち米・もち米・小豆・葛・蕨・大豆

ごく日常的に手に入るものばかりですが、生産されるものはごくありきたりなものとされてさえいます。

うるち米を粉にし、練り合わせて生地にした中に小豆餡を入れる饅頭は代表です。

もち米を使って作る饅頭といえば、桜餅に柏餅です。風味や見た目に違いはあれど、やはり小豆の餡で和菓子を主張しています。

その他、葛や蕨などを粉にし煮ながらこねて作る餅には蜜をかけたりきな粉をかけたりします。

こうした単純なつくりなのに何故高いのでしょうか?

よく聞くのは、“手間がかかる”ということです。

小麦や米を使う饅頭の皮は一旦粉にしたそれらの材料をこねてふかしてということが必要になります。

直ぐに使える状態であればいいといっても生地が馴染むまでに数時間あるいは1日かけるということもありえます。

粉から作るのはパンや麺と変わりませんから一見すれば手間のないように見えます。

しかし、大量に作ることを前提としないゆえの、小ロットのから来る手作業がこの手間を加速させてしまうのです。

和菓子の特徴・・・生産方法

お金のかかる和菓子は職人が一つ一つ作るという点において仕上げられるものです。

どんなにオートメション化されるものに変わることがあっても、機械に取って代わることが出来ない部分があります。

丁度オートクチュールの靴屋服と同じです。

一つをこしらえるというのは、一番納得の行く形に職人が持っていくという事にほかなりません。

そのお菓子にあった製法は時に滑らかに時にすばやく、そして荒々しく大胆にカットし伸ばす。

一つの流れで甘みの出方や歯ざわりが異なってきてしまうものです。

形に流し込んで焼きをつければ終わり。あるいはカットすれば完了という類のものであれば職人は要りません。

特に小豆を使った餡などはそれ専用の職人が居るほどデリケートです。

おはぎに使う餡や饅頭あるいは餅に使う餡。羊羹に使われる餡にどら焼きに使われる餡。

全部一緒ではありません。

粒が残る粒餡や漉した場合の漉し餡程度の違いでは一流の餡職人にはなれません。

粘りに甘み、堅さにツヤに至るまでその仕上がりのタイミング知り尽くすのに5年や10年は平気にかかります。

それほど伝統芸能の腕裁きに値段をつけることすらおこがましいほどです。

更に、全体を総括する店は生菓子、半生菓子、乾菓子の3柱を要に全てに対して提供できるという確固たる自信があります。

和菓子ということでどんなにその店のオリジナルがあったにせよ、基本となる伝統菓子は出来て当たり前という前提があります。

和菓子の特徴・・・食べ方や作法

和菓子を高価に仕立てた要因はその作法にあります。

どうせお腹に入ってしまえばそれまでという人にとっては意味のないお菓子です。

遭難したり避難している人にとってですら決して満足を与えられる食材ではないかもしれません。

つまり、時と場を選んで食される文化圏の食べ物という宿命ゆえに高いのです。

庶民の食べ物といえば饅頭の他にはどら焼きが有名でしょう。

あるいは羊羹があります。

健康志向が高まっていることでなるべく砂糖を減らした和菓子も増えてきました。

スーパーやコンビニでも手に入るこれらの和菓子は生菓子ゆえの宿命、早期の賞味期限があります。

手軽さゆえの安価まではたどり着きましたが、そうした場所に出てこない奥深いお菓子が実際には和菓子の良さなのです。

食べたい時に食べるというものではなく、そのシーズンに一度きりしかない場面で活躍するお菓子。

特に祝い事の多い日本では和の行事が1月から12月までほぼあります。

その行事に携わる人の場合には確実に非日常的な和菓子が振舞われます。

あるいは、会社訪問の来客接待時や上司へのもてなし、パーティーの菓子折りなどにしてもそうでしょう。

その接待におけるお菓子の中身がどら焼きという類であっては興ざめという事になってしまうものです。

人へのもてなしの結果が作法の現われなのですから場違いな中身では意味がないのです。

和菓子の特徴・・・具体的な種類

焼きに蒸し変幻自在になる饅頭はざっと羅列するだけでも6種類あります。薯蕷饅頭、かるかん饅頭、葛饅頭、栗饅頭、あずま饅頭、カステラ饅頭。

更にこのほか、創意工夫されたオリジナルの饅頭があるとしても無限に広がってきます。

実は和菓子を高級にする決め手はこうした種類の追求があるからともいえます。

職人が作り出す伝統の技法に、今や未来を意識した新技術や新素材を駆使し作られる新商品開発は、今や日本の和菓子文化にはなくてはならないもののようです。

変わらない味を守ることと、他の追従を許さないほどの魅力ある製品の開発には当然コストだってかかります。

同じ羊羹でも中に黄色い縞柄模様の入った某有名店の虎羊羹などは最たるものです。

イチゴ大福のような大胆な餅の中身を、健康と高級感を出すためにイチジクを入れ込むイチジク大福。

あるいはゆで卵のように真ん中が黄身と見間違えるほどの出来栄えである金柑大福。

トリュフのような見栄えの胡桃を餡の中に入れて黒糖でまぶした和菓子もそうしたことを大いに意識しています。

つまり、一歩先行くセンスと贅沢感を一気に上昇させたといえるのです。

“素材の原価”はかわりません。

それを出してまで買いたいと思えるのは何なのでしょう?

お金は使うもので捨てるものではない

お菓子を比較することはあまり意味がないかもしれません。

店で買うスナック菓子を大口を開けてほうばる人と、美しく彩られ小じゃれた器に載せられたものを小さな楊枝で切りながら食べる人。

お腹に入れば同じことです。

しかし後者はお金を使っています。

確実に使っています。

理由はそのことでもたらされる満足感が計りえないということです。

スナック菓子は小腹を満たすために食べるものですから、和菓子くらいではお腹が一杯になりません。

さもすれば、もう一袋あるいは大袋で食べたいのが実情では?

しかし和菓子は、一つ一つ丁寧に包装されている点から購入者は驚かされます。

その包装のデザインもかわいらしい。

さらに空けた瞬間、お菓子自体のかわいらしさ、興味深さです。

古語でいえばいとをかしそのものといえます。

この和菓子の新の意味はここから始まり、対相手、という一番大事な流れに向かっていきます。

仮に自分自身にとって振舞われるものであるならば、適宜にとれる、控えめとるということに向くのです。

つまり自分の心を満たしたいという願望です。

多く求めるのは心ではく胃です。胃が必要を訴えているのならばたくさん食べればいい。

しかし、心は満たされません。

心は何によってみたされるのか?

それは日常の中における非日常、つまり見たことや経験のない演出です。

この演出こそ、接客でも繰り広げられ、相手もおどろき、自分も喜び、ともに有意義な時間を共有できたという証が心に刻まれるものなのです。

和菓子はそもそもが高級が出発点

茶道や華道、神社仏閣などで“お茶受け”に使われるそれは、上流社会で使われました。 更には朝廷への「献上菓子」としてその地位をのし上げたものです。 歴史とともに江戸に移り、一般の民が口にするということはめったにないものでさえありました。 京都の“献上菓子”別名“公家の菓子”、江戸の“武家の菓子”上方から下ってきた“下り菓子”全てがそれを食べることの価値を見出した人々が作った贅沢ものです。 今はそのお菓子を親しみやすく“和菓子”とよび特別な場面で振舞うものを高級和菓子というのです。 それはその人自身がもてなしたい人を大事にした心の現われゆえに気高いものだということを忘れないで欲しい。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でお金が無い.jpをフォローしよう!

和菓子にお金を使えるか?お菓子にすら気を配れない人の特徴
Reader Rating 1 Vote