人はなぜお金がなくてもペットを飼いたがるのか?

あなたは、自分のペットに年間何円のお金を使っていますか?

最近のニュースで、ネコの飼育数がイヌの飼育数を上回ったと報道されていました。

イヌ派、ネコ派などの言葉があるとおり、日本人の生活空間にペットは深く入り込んでいます。

そんな日本はペット大国だと言われています。

日本で飼われているペットの数は近年増加の一途をたどり、なんと日本中で飼われているペットの数を全て合わせると子どもの数を追い抜いているという調査結果もあるほどです。

今後少子化が進んでいく一方でペットの数は安定して伸びているそうで、しかも飼われているペットの種類もひとむかし前に比べるととても幅広くなっています。

さて、あなたは今飼っている、または以前飼っていたペットにどのぐらいのお金を使っていますか?

不況とさわがれてすでに10年以上経っていますが、ペットをかわいがる人が増加し、さらにそれだけでなくペットにかけるお金も様々なバリエーションがでてきているのです。

それに伴い、ペット大国日本の闇のお金の動きもあります。

ぜひこの記事を参考に正しい知識をもってペットと共に幸せな生活を築くきっかけになさってください。

古くからペット好きだった日本人

日本でいつごろから動物を飼い始めたのでしょうか?

使役用や食用として、人類と動物たちはずっと近くにいました。

とはいえ、人間も食料に困っている時代においては狩りの共や乗用、農作業用、番犬、そして非常食として買われていたケースが圧倒的に多かったでしょう。

つまり、あえてお金などの対価を払って愛玩用にペットを飼う人はごく一部であったと思われます。

ネコはちょっと例外的ですが、ネズミを退治してくれるということで重宝されていました。

イヌも愛玩犬が登場するのはずっと後の時代の宮廷や貴族の家であって、多くは狩猟犬、番犬、闘犬などの役割をもっていましたし、日本ではないですが食用にしている国や地域もあります。

そんな中、日本は比較的古くから動物を愛する心をもっていて、今で言うペットのような扱いを早くからしていたようです。

小鳥や金魚などが有名ですが、平安時代にはすでに貴族の間でネコを飼うことが大流行するなどネコ好きな文化も古くからありました。

また、多くは番犬や狩猟犬であったイヌも、戦国時代に洋犬が輸入され、愛玩犬だけでなく大名や戦国武将がポインターやグレーハウンドなどの勇猛そうに見えるイヌを権力の象徴として好んでいたそうです。

平安時代に活躍した一条天皇は特にネコ好きだったことでその溺愛ぶりが清少納言の「枕草子」にも描かれているそうです。

そして、「犬公方」と言われる徳川5代将軍綱吉は動物の殺生を禁じる「生類哀れみの令」で有名ですね。

ただ、人間よりイヌの方を優先する綱吉の政策はいきすぎだという民衆の不満の声があったようですが。

そして、江戸時代の鎖国がとけ、明治時代の文明開化と共に、西洋の動物がペットとして入ってくるようになり、日本のペットブームは庶民にまでひろまっていきました。

イヌやネコも、海外の血統種がはいってくるようになりましたし、明治時代にはウサギの飼育が爆発的に増え、庭にニワトリ小屋とともにウサギ小屋を作る家も同様に増えました。

鳥も海外のセキセイインコやオウムなどがどんどん日本に輸入されていきました。

現在では、それ以外にもハムスターやシマリス、フェレット、チンチラなどの小動物に加え、リクガメやイグアナ、ヘビなどの愛好家も増えています。

現代日本のペット事情

このように時代がかわるにつれ、食用や使役用だった動物たちが次第に愛玩目的で飼われるペットに変わっていきました。

その背景には、生活レベルの向上や機械化などで動物を労働用として使う必要がなくなってきたことがあるでしょう。

そして、興味深いことに人々はこぞって動物たちに多額のお金を費やしてペットとして手元に置くようになったのです。

その傾向は近年とくに加熱していて、ペットを飼うのに必要な食費や医療費だけでなく、ペットの生活の向上のためにお金をかける傾向にあります。

そんなペットビジネスの例をあげると・・・

○ペットホテル・・・昔であれば、旅行に行っても放し飼いだから平気だったり残った家族や近所の人がエサを上げれば良かったのですが、現代は一人暮らしや核家族が増え、また地域とのつながりが希薄にもなり、また飼育に特別な配慮が必要なペットも増えたため、ペットホテルを利用する人が急増しています。

ペットホテルのサービスもどんどんバラエティーに富んでいて、人間並みにもてなすようなペットホテルすらあります。

○ペット同伴可能なホテル・・・これは逆に、ペットをどうしても旅行先に連れて行きたい人向けのサービスです。

まだ数は少ないものの、ペットがいるから旅行に行けない、という人向けに拡充していきそうです。

○ペット入居可能なマンション・・・通常「ペットお断り」のマンションが多いですが、ペットを飼いたいという人向けにペット入居可能なマンションを作ったところ、予約待ちでいっぱいのところもあるのだとか。

においや鳴き声、衛生面の問題、排泄物の処理など様々なハードルがありますが、今後このようなマンションも増えていきそうです。

○動物の葬儀・・・ペットを愛するあまりに、ペットが死んでしまっていわゆる「ペットロス症候群」になってしまう人が多いのも現代の傾向です。

そして、人間と同様にペットも葬儀にも葬儀を行いたいという人も、意外なほど多いのです。

ペットの葬儀に対応している葬儀場もけっこうたくさんありますが、いずれペットの葬儀が普通になる時代が来るのかな?とも思ってしまいます。

○ドッグラン、ネコカフェ・・・その他にも公園や芝生でイヌの散歩ができにくい世の中になっていることや、ネコを飼いたいけど変えない人が癒やしを求める場所など、本当に様々なサービスが登場しています。

いかに日本人の生活にペットがかかせないものになっているか、そしてペットとふれあうためにお金をおしまずにつぎ込んでいるかわかりますね。

 

ペット産業はもうかるのか?

そのようにペットにまつわる産業はどんどん増えています。

ペットを飼う人が増えている以上、それに伴ってペット産業はもうかりそうですが、必ずしもそうでもないようです。

まず、ペット産業が過当競争になっていることがあげられます。

ペット産業がもうかりそうだと安易な気持ちで参入した業者の多くがそれほど利益があがっていないのです。

そして、ペットの流行もあります。

マスコミなどで取り上げられたペットが一気に人気になることがありますが、ブームが去ったら大量に売れ残ってしまいます。

そうすると、いつまでもペットショップにおいてはおけないのでその多くが殺処分されてしまうという現状もあるのです。

もちろんペット産業も利益を上げるため様々なサービスを次々と編み出しています。

最低限必要なものだけでなく、明らかに不要なものや、場合によってはペットに悪影響を与える物もありますので、よく吟味してから利用することが大切です。

動物愛護の視点から見た課題

このように、ペット産業は多くの課題を抱えています。

特に誕生日などの記念でペットを子どもや恋人にプレゼントするのは、そのペットの最期まで面倒を見るという視点からは大いに問題視されるべきです。

ペットショップの側も、良心的な店はそのような行為はしないように注意を促しているようですが、逆にペットを子どもや恋人にプレゼントするのを推進している店もあります。

近年はICチップの埋め込みや誓約書を書かせるなども行われていますが、大きな成果が期待できるかどうかはわかりません。

日本には「動物の愛護および管理に関する法律」があり、ペットの虐待や遺棄の防止をうながしていますが、適用が難しいケースもあるので実効性に乏しいという課題があります。

今後法律の取り締まりの強化も大事ですが、日本人が本来持ってたペット好きの心を取り戻し、よりよい飼い主が増えてほしい物です。

海外のペット事情は?

海外のペット事情にも目を向けてみましょう。

海外にも過去の動物との関わりがあり、特に先進国では過去の反省から動物の虐待を厳しく取り締まる傾向があります。

なかでもドイツの動物保護は世界のモデルになっています。

ドイツにはイヌの殺処分場がないそうで、日本もぜひ参考にしたいですね。

「ティアハイム」と呼ばれる、寄付で成り立つ動物保護施設があり、飼えなくなった動物がそこに収容されるのだそうです。

また、ペットショップではなくブリーダーからイヌを飼うのだそうで、これは日本でも最近ひろまりつつありますね。

責任をもってペットを飼うことは最低限の義務です

こうしてみてくると、ペットに使うお金は正しく使い、責任をもって最期まで看取る覚悟が必要ですね。 必要なお金は使わないといけないですが、悪徳業者に利益を提供するだけではないか、などを考え、ペットにとって本当に必要なことにお金を使うようにしてあげましょう。

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